やさしい忘れもの
雨が降り始めて来た。
そこで僕は1つのことに気がついた。
僕は、傘をどこかに置き忘れてしまったようだ。
いいや、待てよ。
どうやら、それは勘違いのようだ。
僕は、個人で所有していた傘を失くしてしまったのだった。
心当たりのある場所を探したが、個人で所有していた傘はとうとう見つからなかった。
ふと想った。
今もどこかで、傘が無くて困っている誰かがいるのだろう。その人は傘を欲しているはずだ。
その人の助けとなるよう、僕が失くした“個人で所有していた”傘が、困っている人の雨を凌いでくれますように。
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