不均衡がもたらす、虚無感と知的好奇心
好きな人の本を全部読んでしまった。好きなドラマを全部見終わってしまった。そんな時の何とも言えない虚無感。
ああ、あの時間、とても楽しかったんだと知る。与えられた喜びに大いに依存し、楽しんでいた時間が過ぎ、もうこんなに楽しいと感じる時間は得られないんだと一瞬萎える。
が、そんなことはない。
次から次へと知らないことを知りたくなる。この人生は何とも面白い。
そんな虚無感を感じたくなるほどいくつもの映画やドラマ、本を観て、読んできたけど、そのものをずっと手元に置いておきたいと思うものはごくわずか。その一つが《予言者》というアニメーション。
ハリール・ジブラーンの詩集が原作となっているが、その言葉の美しさだけではなく、映像や音楽、編集の美しさが合わさってより一層心を打つ。
《予言者》の映像の中でも特にお気に入りは鳥かごの鳥たちの自由についてのところ。講座やコンサルティングをしている時、その映像をよく思い出す。
今日はもう一度その美しさに触れてみたいと思ったので家じゅう探したがない。誰かに貸したのだろう。
その代わりと言っちゃなんだけど、我が家のトイレに置いてある「聖なる智恵の言葉」という本を手に取る。そこにハリル・ジブラーンだけではなく、私の好きなクリシュナムルティのものもある。パラパラとめくると一つの言葉に目が留まった。
それがタイトル画像にもなっているギタ・ペリン。
なんて素敵な言葉だろう。他にも彼の言葉に触れたくて検索。
彼女について学ぶことでまた新たな探求・探究が始まる予感。
錆びついた英語能力を磨く必要があるな。