大反省

先日誇らしげに開成中学の問題を解いてみた記事を載せましたが、某社の解答をみたら、5個で表せて、(1+4×7×9)×8とありました。プログラミングミスったかな(苦笑)。でも、これ見つけるのにかかった時間が知りたい!ある程度の大きな数を作るのに大きな数の積を作るというのは定石ですが、確かに2024は、下3けたが024つまりが8の倍数なので、8の倍数ですよ。さすがはプロの方がつくった(と思われる)解答です。

私は、10^3でも1000なので、2024という大きな数をひと桁かつ同じ数を使わずに作る方法として、階乗のアイデアを採り入れて9×8×7とかをイメージして6個の数からなる解答に至った(これは正解ではあるものの、6個なので満点ではないですが、恥さらしを覚悟で当該記事を削除することはいたしません)のですが、別の角度からみることができませんでした。

もっと少ない数で表せないかという知的粘着力(これは私の造語です、意味は読んで字の如し)で時計を見ながらどこまで頑張ったかということが評価されるのでしょう。

知的粘着力がなければ、研究なんてできないし、イノベーションに繋がる発想にたどり着いたりできないでしょう。

それと可能性の網羅力ですね。考えられる可能性がバババッと頭の中に浮かんで、それらを検証していくという力です。

優れた診断医は患者の主訴(病状の訴え)から想定しうる疾病を100くらい思いついて、検査等によって絞り込んでいき鑑別診断を得る。また、優れた法律家は、問題を解決するための法律構成がバババッと頭に浮かんで、判例や慣例などを踏まえてもっとも説得力があり実益が得られるものを選び出すことができる。そういった最も知的能力が高い人が就くとされる職業で必要とされる能力の萌芽を探すかのような良い問題だと思います。

しかし、こうした能力は「中学入試対策」として鍛えなくてもちゃんとSTEM教育をやっていれば身につくものです。ほとんどの中学進学塾でやっている教育を正当化するものとは程遠い。むしろ小学校高学年から数学や科学の基礎を導入するべきだと思いますね。できれば飛び級制も導入すればよい。

プログラミング教育は、英語教育と並行して行えばよいと思います。なぜならプログラミング言語は英語をベースとして設計されているからで、int(=integer、整数というデータ型を表す)とかdef(=definition、定義)やif文とかを学ぶときに英語に触れるからです。

幸い、辞書を食べるかのような(本当にちぎって食べていた人もいるという伝説(?)も聴いたことがあります)思いをしなくてもよい環境が整っているので、英語学習に伴う苦労は確実に低減されてきていますし、あるいは英語学習をする必要はなくなる時代がやってくるかもしれません。なので、英語教育は so so でいいのかなと思ってしまいます。

プログラミングに話を戻すと、Scratchを使えば、低学年(あるいはそれより年齢の低い)子供がプログラムに必要な概念を身につけることができます。

Scratchについてはまた日を改めて述べたいと思います。

ううっ、開成中学問題満点ならず! (TvT)

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