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[イギリス留学日記] 冬休み何してた?

冬休み明けのタイミングほど部屋が綺麗になる瞬間はない。冬休みの醍醐味といえば「ぬくぬく・だらだら」だと身体が覚えていて例年によって部屋に籠もっていたのですが、怠惰には罪悪感が付きもので。「明日から切り替えよう」を毎日唱えていたらいつの間にか最終日です。そんな引き摺られた気持ちがようやく行動に移って部屋の大掃除に至るまでが毎年お決まりのパターンなのです。

イギリスでの冬休みは 12月中旬から2月頭までの7週間でした。教員含めて皆クリスマス前には休暇に入りたいようでスタートは早め。そして2月から春休みを挟まずに2学期目が始まります。大学の学期間休暇にしては少ない気もしますが、それとは別に3月から4月にかけて「イースター休暇」があるみたいです。とにかく一番寒い12月・1月にキャンパスに行かなくていいのは最高でした。


私がこの休暇で何をしていたかというと、前半の3週間はみっちりヨーロッパ旅行をしてきました。気軽に旅行できるのは留学中のアドバンテージです。周りの留学生もここぞとばかりに国外へ出ていてSNSがグローバルな投稿で賑わっていました。

楽しい旅から帰った私を部屋で待っていたのは、置き去りにされていた課題たち。締め切りが迫るレポートが4つも残っている現実に引き戻され、休む暇もなくパソコンと睨め合う葛藤の冬休み第二ラウンドが始まりました。この2週間は、ほぼ毎日朝からカフェで3・4時間、帰ってからも共同ダイニングで夜まで課題に向かうハードスケジュールでした。私は昔から短期詰め込み型で、絶対に自室では勉強できない(怠惰すぎて)ので、こういう時は無理やり外に出て自分を追い込むしかありません。

一方で旅行の熱が冷めないうちに日記を書きたくて、英語で1000字のレポートを書いた後に日本語で2000字の日記を書くなんて日もあり、自分の活字耐性がメキメキ鍛えられるのを感じていました。苦も続けるうちに楽に変わることがあるようで、数日経つと「なんか最近充実してて幸せだな」なんて思えてきました。マラソンのランナーズハイ的なあれです。何にせよそのメンタルになってしまえばこっちのもの。結果、計7000字の英語レポートを締め切り3日前に終わらせることができました。これは毎課題の期限に秒単位で滑り込む私にとってはここでわざわざ自慢したくなるくらいの快挙なんです。

しかし流石に無理をしたせいで、その後はひたすら部屋に引き籠る空虚な生活に舞い戻りました。やはり陽の光を浴びないと気持ちも暗くなるようで、今度は一変して何もする気が起きなくなります。以前にも似たようなことをして休暇中にうつ状態に陥ったことがあるので、これはまずいと思い、買い物に遠回りして公園を通るルートを選んだりしていました。そんな感じで気づいたらスーパー以外で外出した記憶もないのですが、気を病むことはなくただ怠慢なまま過ごしていました。


休み明けで何が一番大変かというと、狂った体内時計を調整すること。朝4時に寝て正午に起きるような生活だったので、午前中の授業を逃すことが目に見えていました。これを直すのが一筋縄ではなくて、夜早く寝ようと思っても寝れないし、当然朝も起きられないのです。まさに泥沼にはまった状態。今回も悩んでいたところ、思わぬ問題がそれを解決してくれました。

私の部屋は寮棟が向き合う場所に面していて、以前から週末の騒音には悩まされていました。その日は気温が高く寝苦しかったので窓を開けたままにしていたのですが、冬休み最後の土曜日となると夜通しクラブミュージックと話し声が聞こえてきて眠れる状態じゃありません。極め付けに、ようやく微睡始めた朝5時半にいきなり爆音のラップで起こされて、驚いて外を見ると酔っ払い2人が踊っていました。勘弁してくれよ。

しかし彼らのお陰で(?)眠気が吹っ飛んで、起きたままで掃除したり本読んだりしていたら良い感じに夜が来て生活習慣がリセットされました。やっぱり徹夜が特効薬なんでしょうか。誰か就寝時刻を早めるのに良い方法を知っていたら教えて下さい。

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