見出し画像

小児STと成人STの違い

個人の主観強めだから、一意見として読んでくださいまし。


私が転職した時には、周りからは大丈夫なの?と、すごい心配されたけれども、えいっ!て飛び込んでみたら、言語訓練は評価アセスメントの仕方はそんなに違和感なくできた記憶があります。
あー、でも。成人は発生機序もそれに対する指導方法も明記されてるものが多いけど。小児はまだ解明されてないことも多くて、指導方法もあるものもあるが、人によって違うってことが結構ある。から、さじ加減とか曖昧が嫌な人は成人の方が向いている気がする。

1番苦戦したのは、摂食嚥下。
これがえらい違くて。
成人の摂食嚥下といえば、咽頭期、咽頭期、寝ても覚めても咽頭期。ところが、小児の摂食嚥下は口腔期なんですわ。1番勉強して、見学自主的につかせてもらったなー。

成人の摂食では認知的なところからくる食思不振は課題に上がるけど、小児では偏食に悩まされることが多い。


あとは、成人だと、説明対象がご本人またはご家族だけど、小児は親御さん。
私もその節があったけど、成人オンリーのSTと話すと、九割五部言われるのが、『親御さんとやりとりするのが難しそう。トラブルが多そう。』
これは所謂モンペのイメージがあるからなのか、なんなのか。
でも全力で訂正させてもらいたい。大抵のお父さんお母さんはすごく優しくていい人達ばかり。
今まで何百人と担当してきて、クレームになったことはない。(え、たぶんね。私の記憶が改ざんされてなければね笑
むしろ、指導後の親御さんへのフィードバックはとても大好きだし大切にしている時間。出来るようになったこと、ここが伸びるともっと楽しくなることを伝えるのは私も嬉しいし、お母さんもお子さんも嬉しい。

あともう一つ言われたのは『子供は未来ある存在だから責任が重い』これも結構言われた気がする。

まあそれはそーよ。でもそれは、成人でも言えることで。その人たちの余生をお預かりするわけだから、責任はもちろんある。
でも、大人も子供も、1人で背負うなんてことはなくて、他職種や親御さん、園の先生たちと一緒に見ていくわけだから、必要以上に怖がることなんてないと思ったよ。

あと、これはやや捻くれたご意見だったけど、『子供は伸びるものだから訓練効果かわからない』
これも、安心してください、履いて…じゃなかった、効果ありますよ!
全然、ある。
もちろんその子のポテンシャルと努力もある。子供の伸びる力でももちろんある。
けど。指導中に、あ!今、このひとアクションで、回路がつながったんだ!とお子さんに思う瞬間は幾度となくある。次来た時に、お母さんから前回以降これが出来るようになったと言われると本当に嬉しい。
まあだから、大丈夫です。これは体感してほしい。もうやめられない止まらないっになるから心配しないでー


でも成人も、より良く生きていくことに寄り添えるのは大変意義のある楽しい時間だったし、色々な感動があった。


結局、大人と子供の違いは
大なり小なりあれど、そんなに気負いするほどではない!ということがいいたい。


STは仕事の幅が広いから、これが楽しいなと思えるところが見つかるまで色々やってみてほしい。
私の同級生たちはSTを続けている人はクラスの半分くらいだろうか、良き職場に巡り会えずに思ってたんと違う…と辞めていく人が多かった。でもね、思ってたんとちがければ、思ってたところを探してみてほしい。STはいろいろな働き方があるよ!もう既に求人には出てこない働き方をしているSTが世にはいるから。

私もやりたいことをやれるように頑張って行こうと思います。

いいなと思ったら応援しよう!