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土助梅園のおもてなし


早春、ほかの花にさきがけて梅は花開きます。お正月の門松に生け、年始の挨拶には梅の帯を選びます。慶事・吉祥のシンボルとして松竹梅はあり、歴史を紐解けば、梅と深くよりそってきたことが分かります。

梅が咲きだしたと便りが来ました。恵那市で梅と言えば堀広幸さん、有希さんです。私はまだ見ぬ場所へ出向き、行動している人に会いに行くことを続けています。


土助とは土地の名前のこと。香気の漂う細い坂道を抜け、そこに梅園はありました。白梅、紅梅に歓迎されます。



入り口には古い琵琶の木があり、黒松も植えられ、その先に400本を超える梅が植えられています。またその奥には梅月夜に一句読めそうな東屋があり、特注の窓から気品のある梅のかおりが漂います。


初春の佳き月で、空気は清く澄みわたり、風はやわらかくそよいでいる


梅花の歌32首から「令」と「和」の文字が入った一文は、季節が春に向かおうとしている、のどかで麗らかな様子が描かれています。

令和と年号が決まった背景に万葉集があるとは何となく知っていました。この土助梅園で心から令和という年号を感じられたと思います。


一緒にいた息子が「梅干し」が食べたいと言いました。Z世代、11歳の体は梅干しを欲していることに驚き、嬉しくもありました。パンデミックの歴史に詳しくはありません。少なからず乗り越えられた背景にはソウルフードの存在が大きかったのではないか思います。


萌黄色に若草色。春の錦の準備は整っています。梅に鶯の写真も撮れるかもしれません。梅ふふむ。これは梅の蕾が膨らんだ様子を表しています。ふふっと笑った有希さんの笑顔のようです。
 

これからも恵那山麓のものづくり、そして「行動している人」から私は心を突き動かして行きたいと思っています。



堀有希さんfacebook
https://www.facebook.com/yuki.hori.1675


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