kotomimizuno

Kimono文化(呉服販売、着付け)に触れたことで日本の暦に流されるように生活したいと思うようになりました。恵那の強みを二十四節気で綴っています。 土から始まり土に還る循環を学びたいと思います。畑で育てる藍、湧き出る水、山から伐りだした薪で作った灰で藍染に挑戦します。

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Kimono文化(呉服販売、着付け)に触れたことで日本の暦に流されるように生活したいと思うようになりました。恵那の強みを二十四節気で綴っています。 土から始まり土に還る循環を学びたいと思います。畑で育てる藍、湧き出る水、山から伐りだした薪で作った灰で藍染に挑戦します。

最近の記事

草木染の取り扱い

酸や汗がついたら、放置せずにすぐ手洗い ぬるま湯で手洗い、少量の中性洗剤、エマールもしくはシャンプーを水に溶かして手洗い 漂白剤や蛍光剤入りの合成洗剤は避ける(酵素パワーに注意) ドライクリーニングは薬品によっては変色するので避ける 石鹸はアルカリ性なので避ける 色移りをさけるため、単独で手洗い(濡れた状態で他の布に触れると色移りすることも) 浸け置き洗いはせずに、すばやく洗う 脱水は、ネットに入れて洗濯機で短く脱水、もしくはタオルに包んで水気を取る 乾燥は、

    • 恵那市のマッドサイエンティスト

      二十四節気「清明」を迎えようとする頃、恵那市のマッドサイエンティストを紹介してもらえることになった。聞きなれない単語で聞き返してしまったが「狂気の科学者」を意味するらしい。 雅園芸は坂道をぐんぐん登り、見晴らしの良いところにあった。こうして稜線を見ながらの仕事は、思うようにならないことも、受け入れられるのかなと思った。 時代は平均して何でも出来るというよりも、尖がった何かが武器になる、とも言われる。一方で、百の姓を成り立たせることで今までにない仕事を作り出したり、その中の

      • 土助梅園のおもてなし

        早春、ほかの花にさきがけて梅は花開きます。お正月の門松に生け、年始の挨拶には梅の帯を選びます。慶事・吉祥のシンボルとして松竹梅はあり、歴史を紐解けば、梅と深くよりそってきたことが分かります。 梅が咲きだしたと便りが来ました。恵那市で梅と言えば堀広幸さん、有希さんです。私はまだ見ぬ場所へ出向き、行動している人に会いに行くことを続けています。 土助とは土地の名前のこと。香気の漂う細い坂道を抜け、そこに梅園はありました。白梅、紅梅に歓迎されます。 入り口には古い琵琶の木があり

        • ふくすけ味噌は恵那の味

          恵那市の一級河川矢作川は圧巻です。雪解け水が流れてくる二月の川を、清冽な水の流れと言うのでしょうか。福寿の清水と言われる天然水が湧き出るのも有名です。 寒の水で味噌を仕込むと言いますが、恵那市はこの二月に作業することが多いです。今日は石川右木子さんを訪ねました。この日は麹を仕込む日で、ささめ雪がちらつく寒い日でした。 味噌の作り方は地域性が高いと言われてます。上矢作の麹はこのあたりでも珍しく、米麹と麦麹を混ぜて作る独特な方法です。本来は水分量や蒸し時間、発酵速度など微妙な

          Hirukawa Hills Farm

          まだ見ぬ場所に行ってみようとするのは、少しの緊張と大きな期待が心と脳に良さそうです。私が大事にしていきたいことは「行動している人」に会いに行くことです。ものづくりを止めない人、作り続けている人の言葉は、心を突き動かす何かがあるのです。 今回は加納知子さんの畑です。初めての出会いは食べとるマルシェでした。知子さんは有償間伐ボランティア、木こりさんのお手伝いもされているそうです。チェーンソーを扱う力強さもあり、声のトーンや話すスピードからは柔らかさを感じます。そしてなぜか都会的

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          宵待草の鉄媒染

          「待てど暮らせど 来ぬ人を 宵待草の やるせなさ」 竹久夢二の有名な詩でもある、ヨイマチグサ。花言葉は無言の愛。夕方から翌朝までしか咲かない花を見て、実ることなく終わったひと夏の恋を表現しているそうです。 初夏から黄色の花が咲きます。雑草として草刈りで刈られてしまいますね。これは田舎で暮らしている方には共感頂けると思いますが、花を残して草刈りをされる方もいます。野の花も大切に想うのでしょうか。今回はそんな残して頂いた宵待草で染めました。 鉄媒染で染めると紫がかった灰色に

          宵待草の鉄媒染

          藍の生葉染め

          佐々木田鶴子先生から、職場に絡頂いて、何やら私に伝えたいことがあると。そう言えば、連絡先を伺ったものの、私は伝えていませんでした。今、いろんなツールで人とつながれますが、職場の固定電話とは、素敵。そう言えば、質問があってお電話した時、電話じゃなんだから、「今日、来れる?」と、おっしゃっていました。時代の変化はあるものの、人間関係とはいろいろ。ディスタンスもいろいろです。作っていくものなんだなーと実感しております。 その内容というのが、「藍の生葉で染めるなら今週中だけど、やっ

          藍の生葉染め

          茜染め

          頂いたインド茜で染めてみた。反物は長く、一反は12m程。 袋いっぱいのインド茜を、ハグマの編集長から頂いた。仕事場で出会い、強烈なパフォーマンスを醸し出す彼女は、新しい命を宿していた。そして、新しい赤ちゃんの トッポンチーノ(知らない)のカバーを染め直したらしい。茜色は子宮の色なんだとか。 茜には浄血、解毒、強壮などの効能があるらしい。私は頂いた茜で絶対長襦袢を染めると決めていた。そう、妊婦さんから子宮の色を頂いたのだから。効能は測り切れない。 彼女に色々と繋いでもらっ

          高キビ染め 竹の葉染め

          私が染物やりたいと発信してから、さまざまなことが起きた。その中の一つが仲間で行ったどんぐり工房。こうしてすぐに行動に移してくれた友に感謝と尊敬です。 教えて下さったのは、アンティマキさん。ターシャ・テューダーのような装いに、ジャンヌ・モローのような雰囲気の美しい先生。 今回は大変貴重な高キビをふんだんに煮出して下さいました。マキさんが髪にまいてらっしゃるフレンチリネンのような何とも言えない樺色になるとのこと。 そして、全く見たことも聞いたこともなかった笹染め。こちらは黄

          高キビ染め 竹の葉染め