万葉集翻案詩:『梅の花が彩る宴』

霞立つ 長き春日を かざせれど いやなつかしき 梅の花かも
(「万葉集」巻⑤・846 小野田守)


『梅の花が彩る宴』

霞が立ち込め
優しい陽射しが包む時
柔らかな風合いになる
この庭

長い春の一日中
髪に挿して楽しんでいるけれど
さらにさらに心惹かれる
梅の花

風に酔いしれ
花に酔いしれ
季節の色に酔いしれる
今日の宴

このままずっと続いてほしい
心許した仲間たちとの
楽しいひととき

春風に吹かれて
心が踊る
梅の花が彩る宴


#万葉集 #詩 #万葉集翻案詩



いいなと思ったら応援しよう!