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変身しよう
わたしの好きだった三大バンドが
みんな終わってしまった。
Galileo Galilei、plenty、
そして、チャットモンチー。
3組とも、高校でバンドをしていたときに
カバーしたくらい大好きで、
わたしを支えてくれた音楽たちだ。
中学生から今に至るまで、いろんなシーンの中にチャットモンチーの歌があった。
例えば、遠距離恋愛をしていたときには「バスロマンス」を聴きながら、いつか彼と一緒に過ごせる日々を夢見た。
その彼と別れたときは「染まるよ」を1人部屋で泣きながら歌った。
社会人になって知らない土地で不安な朝を迎える度に「レディナビゲーション」を聴いて 自分を奮い立たせた。
「親知らず」を聴いて 実家にいる家族のことを思った。
大人になっても捨てきれない夢に気づいたときには、「majority blues」を聴いて自分のままでいいと勇気付けられた。
いつだって、そばにいてくれた音楽。
かっこよくてかわいくて、最高にロックで切なくて、それでいて明るくて。
チャットモンチーと、チャットモンチーが作る音楽が、わたしは大好きだ。
チャットモンチーが完結した次の朝、
わたしの頭の中に流れていたのは「変身」だった。
「変身しよう。」囁く声が、聞こえた。
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