父が他界しました⑦
納棺の最中、父と別れを惜しんでいるタイミングで、外戚の一番最年長のおじさんから「まだ迎えは来ないのか」と長兄の携帯に催促の電話があったと言われ、本当は納棺が終わってから私が迎えに行く予定だったのですが、急遽主人に行ってもらいました。
父に触れて声をかけて、孫娘はハグで別れを惜しんでいる姿で溢れそうになってた涙も引っ込みました(^_^;)
なんだか、父の魂の意向なのか今回の見送りはドタバタとコントのようなタイミングの噛み合わなさが重なりました。
母を見送ったときのようにボロボロと泣き崩れるシーンはほぼなく、少しウルッとくることはあったものの、しなければならないことに追われて泣くほどには至りませんでした。
それでも、お葬式が終わり最後のお別れの時には、お花を棺桶いっぱいに敷き詰めながら涙が浮かんできました。
出棺して、火葬場に到着して最後のお別れをするため、お数珠を出そうとしたときに気付いたのですが、お数珠がない!
従姉妹もなぜか同じようにお数珠が見当たらないらしく、仕方なくそのまま手を合わせて最後の見送りをしました。
二人もの数珠が消えて、斎場の方に戻ったときも探したのですが、見つかりませんでした。
精進落としの会食後、お骨拾いに行ったとき、父の足下に丸い何かがコロコロといくつかありました。もしかしたら、お棺にお花を納めたときに一緒にお数珠が滑り落ちたのかもしれません。それすらも気付きませんでした。
もしかしたら、父が私たちの代わりの供にと一緒に持って行ったのかもしれません。元気な頃からあまり泣き言を言わない父でしたが、実はずっとずっとさみしかったのかもしれない、と感じました。
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