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【VR・VRC手話】この世界で手話が自由でありますようにと願って。

私はVRChatで普段手話(日本語対応手話が主)を使って聾者、難聴者、聴者のフレンドさんと手話べりしたり遊んだり楽しい時間を過ごしている聴者だよ。

願わくば、このVRChat、メタバース世界で手話(VRC手話、VR手話、日本手話、日本語対応手話)が自由で開かれた場所であることを今もこれからも願っています。

VRChatという世界を通して、手話を学ぶ一人の聴者として語ることが、伝えることが、意見することが、代弁することが、私だからこそ、できることがあると思ってこの記事を贈ります。

はじめに、私は聴者(耳が聞こえる人)であり聾者(耳の聞こえない人)は難聴者(耳の聞こえにくい人)の事を完全に理解することはできないこと。
また、上記に加えてろう文化や手話の形態(日本手話、日本語対応手話)について否定する意図はないし、むしろ肯定してるということを付け加えておくね

手話が自由でありますように

手話の勉強を始めたのはVRChatに手話教室があることを知ったから、これまで機会があればとずっと勉強してみたいとは思ってはいたけれど、始めるハードルの高さや機会が無かったけれどこの世界なら気軽に始めることができたね。

始め何もわからない、拙い手話表現の私に手話教室や手話教室の先生、一緒に手話を学ぶフレンドのみんなはとてもやさしく辛抱強く手話を教えてくれたり交流を続けてくれたから、今の私はVRChatという世界で聾者と、難聴者と聴者と、どんな立場であろうと関係なく一緒に手話べりをしたり一緒に遊んだりすることができているよ。

だからこそ、聴者である私だからこそ言えることがあると思うの。この世界で、VRChatの世界で、メタバースの世界で、現実世界で手話が自由で開かれた世界でありますようにと。

いろいろな文化があって、立場があって良いと思うよ

ろう文化があって、聴者文化(あえてこの表現)があって、と言われるけど、人の数だけ、立場の数だけ文化があって、考えがあって、違いがある。多様な世界。いいと思う。
でも、お互いに理解しようとする姿勢が重要だと私は思うの。私は聾者も聴者も関係なく対等だと思っているし、ろう文化も聴者文化もそこに上下は無いと思っている。だからこそ、聴者はろう文化を理解しようとするし、逆に聾者は聴者文化を理解しようとしてほしいとも思う。

少なくともVRChatの世界で手話を学んでいる聴者は聾者やろう文化がどんな世界なのか、全てを知ったり理解することができるわけじゃないとしても、その中で少しでも分かろうとしている。でも同じように聾者の人も聴者や聴者文化を知ろうとして欲しいとも思う。それにはちゃんと意味があるから。

聴者から聾者がどう見えていて、なぜ手話を学ぼうとしているのか、当然聴者はなぜ聾者から聴者が、聴者文化がどう見えているのかを学ぼうとすることは聴者の私からしたら当然大切にすべきこと。どちらか一方が一方的な方向だけでとらえるんじゃなくて、違う文化、違う立場あるのならそれぞれお互いに歩み寄ることが必要だと思う。そこでどちらか一方が殻にこもるようなことをしていたらそれは相互の理解にはならないと私は思うから。

三度言うよ。手話が自由でありますように

VRChatの世界は現実世界より年齢も、立場も、性別も、障碍も関係なく居ることができる世界。それはつまり、個々の人がそれらをどう捉えて、解釈していくかで決まる世界。

過去にたくさんの問題があった、今もなおたくさん問題がある。手話と、文化と、一括りにするにはあまりにも問題があるということも。それは文化的な違い、聴者、難聴者、聾者といった違い、社会的な、法的な立場の違い、使う場所の違い、周囲との関係性の違い。そういったたくさんの矛盾が積み重なっていろいろな考え、立場が存在するということも。

願わくば、聴者世界からろう文化から分離しませんように。聾者世界から聴文化が分離しませんように。と願って。

VRChatという世界を通じて聴者、難聴者、聾者関係なく交流が、コミュニケーションが、コミュニティが出来上がってきた世界。この世界に活気づいたこの交流が、コミュニケーションが、コミュニティが。誰かに、何かに、どこかに阻害されてその力を、活力を、楽しみを、相互理解力を失っていくことがありませんように。と、願わずにはいられないよ。

10年後、20年後の世界へ

今だけじゃない、これからの未来で、争いではなく論議を、分断ではなく共感を、断絶ではなく調和を願って。

もちろんいろんな考えがあっていい、いろいろな背景があると思う。私が想像できないような広く、狭く、深く多くのことがあるのだと思う。でもだからこそ、だからこそ、私が、私たちがこの世界は開かれていると、繋がっていると、そういった姿勢を持って居ることが必要なんじゃないかと信じて。




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