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【大河ドラマ】光る君へ 第六話

母の死に関わる道兼のことを知ったまひろは、距離を取るため左大臣家に通い続けることを選んだ。そんな中、道隆が主催する漢詩の会に呼ばれ、まひろも出向く。そこには、同じ時代を生きるもう一人の才女、ききょう(のちの清少納言)も姿を表す。まひろとききょうの二人は、その才で見事に漢詩を理解し、評価していく。そんな中、道長の作った詩にまひろは心を動かされ……。

漢詩の会といえば、「与えられた言葉を用いて漢詩を作り、披露する」という遊びである。教養があるからこそ成り立つ集まりであり、そこに描かれるのは今の世に対する意見だったり、自分や子供の出世を願う頼み事だったり、と地位や立場、さらには政に関することが込められていてもおかしくはない。男たちの社交の場であり、権力を得るためのある意味ではチャンスだったのかもしれない。

そんな中、道長はまひろに向けた詩を作る。他のことを全く見ていないまっすぐな道長の思いにまひろも気がつく。そして心は揺れ動くが、それでも敵の家の人であることに変わりはない。大勢が集まる場所で互いにだけ分かるように思いを伝え、それを受け取るのは、淡い恋の雰囲気を鮮明に漂わせている。


まひろが道長の詩に気を取られる中、ききょうはその才能を見せつけるかのように男たちの詩を評価する。彼女は、その詩の意味や有名な漢詩に準えて男たちの詩を評価していたが、まひろは自分の心を揺さぶるものを評価ているように見えた。二人の女性が持つものは等しく才能でありながら、重要視する点が異なっている。『源氏物語』を描いた紫式部と『枕草子』を描いた清少納言の作品の特徴がすでに垣間見える場面となった。

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