【ドラマ月22時】春になったら 第三話 新しい家族と今あるもの
雅彦のリストに書かれた項目の一つを叶えるため、遊園地に向かう雅彦と瞳。そこには、一馬と息子の龍之介の姿もある。反発する雅彦に、一馬は結婚への覚悟と想いを大声で宣言する。さらに一馬は、結婚を認めてもらうためお笑い賞レース「D-1グランプリ」に出場し、優勝を目指す。一馬の実力を認めてもらおうと、懸命に協力する瞳だったが、ある想いが芽生えて……。
新しいものと今あるもの。その両方を大切にするために
カズマルくんの優勝を懸命に祈りながらも、仕事に出向く瞳。そこでは、一つの家族の新たなスタートを見届ける。一馬と新しい家族としてスタートを切ろうとする瞳だったが、今そばにある雅彦との時間も大切にしたいという思いが募る。
カズマルくんが出場すると聞いて、ひそかに応援している雅彦。瞳の提案した食事療法にも協力し、一馬の人の良さも認め、瞳の気持ち一つ一つを丁寧に受け取っている。それでも結婚に賛成することができない。それは瞳の本当の幸せを願っているから。
一歩踏み出すたびに削られる時間
互いを大切に思う気持ちが募りに募り、すれ違う意見。それでも、やり取りは普段と変わらない。そのすべてが相手を思ってのことだからこそ、一歩も引けない。その中でも、瞳はその現実に懸命に向き合おうとする。瞳が雅彦との時間を思い、決断を下すたび、視聴者には残酷な現実が切なく襲いかかる。
誰が何を選び、どう生きるのか。その決断をするたび、物語は一歩、また一歩と進んでいく。それと同時に、雅彦に残された時間は刻一刻と削られていく。