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入社1年目でうつ退職した話~導入編~

はじめに

 私はただいま、プータロー人生を絶賛謳歌中である。お昼にのそのそと布団から起きでて、ぼんやりとテレビをみながら母が作ってくれるあたたかいご飯を食べて、なんやかんやで時間を消費し、気づけば夜になってて、何をして1日を過ごしたか記憶がないことに恐れ慄きながら、めざましをかけることなくまた床に就くのだ。
 そんな、絵にかいたようなプータロー生活を送っていると、やはり自己肯定感が下がる瞬間が多々襲いかかってくるものだ。しかし一度自己肯定感を下げるとそのまま一気に病みモードに入ることを私は知っている。
 なので、「私ってば一体何してるんだ…こんなの生きてる価値ないよ…」とネガティブスイッチが入りそうになると「いや、私はくまのプーさんを見習って、何もしないを全力でしてるのだ!今日も何もしないを完遂してるのだからむしろ誇らしいくらいだね!」と自分を正当化するようにしている。
 その意味でもある意味本当の「プータロー」なのかもしれない。プロプータローとでも呼んでいただきたい。

 しかしこんな私も、1年前までは某大手企業でしっかり荒波に揉まれていて、立派な社会人をしていた。具体的には、毎日朝6時に起き、日経新聞を読み込み、テレ東ビズでニュースを見まくり、誰よりも早く出社し、後から出社する先輩たちに、自分ができる最大限の爽やかな挨拶をかましてまわっていた。
 こんな生活、今思えばよくやってたなあと、我ながら感心する。新入社員としてあまりにも健気すぎる。ケナゲミー賞があれば受賞間違いなしの健気っぷりだ。

 しかしそれから1年後の今の私はプータローオブザイヤーにノミネートされている。これだから、人生って、、、もう、、、人生ってほんと、、、面白いったらありゃしない!!!!(強がりめ)

 ということで、「全米が同情した!!」と評判の私の就活から退職までの人生を文章化してみることにした。
 うつヌケして少し前向きさを取り戻した私が、暗黒期を改めて振り返り自己と向き合ってみよう。そしてそれを再就活の自己分析に役立てよう。あわよくばnote読者にも読んでもらっちゃお!という魂胆だ。

 これから5本立てくらいで投稿する予定であるため、お時間のある心の広い方はぜひお付き合いいただきたい。
 なお、「いや同情なんてできるか!お前のメンタルがしっかりしてないからやろ!時間返せ!」というクレームによる貴殿の時間の返却はいたしかねるので、悪しからず…。

 それではスタート!!

どこにいっても「就活生」

 時は遡り中学生の話。もうすぐ中学3年生になろうという春休み、私はある悩みを抱えていた。それは近所のおばちゃんや親せきと話すたびに「あら〜中3になるのね。じゃあもう受験生ね!」と言われることであった。そこからはもうどこにいっても受験生受験生受験生…。私はもはや中学3年生ではなく「受験生」という肩書しかないのかー!!!!と叫びたくなるほどだった。

 そして時を経て大学3年生の春休み。「あら大学4年生になるのね。じゃあもう就活生ね!」「就活生、がんばれよ!」「就活生の皆さんへお知らせ」etc…。やってきましたこの感じ。これがデジャヴってやつかい?とほほ…。
 かくして私は再び、大学4年生ではなく「就活生」と呼ばれる、あのなんともいえない無言のプレッシャーを感じざるをえない1年を過ごすこととなった。


見切り発車

 ついに自分も「就活生」となり、焦りが出てきた春休み。
そう、お気づきの通り、私は少々就活のスタートが遅かったようだ。

 どれどれ、就活とは何をするのかね?なんて呑気に「就活 何する」とgoogle先生に尋ねている間にも、世の就活生はきっとインターンシップやらOB訪問やら、なにかしらの就活を確実に着実に進めていたのだろう。内定をもらっている子もきっといたのだろう…。

 そんなことも露知らず、マイペースに就活に踏み出した私はとりあえずマイナビに登録し、とりあえず大学で証明写真を撮った。


 今思えば大学受験の時も、マイペース&見切り発車だった気がする。マイペースというか、周りを知らずになんとなく突き進んでいた気がする。まず私は倍率や偏差値といった話題に疎く、「え、倍率?えーどうなんだろう調べてないからなぁ…。模試の偏差値?いやぁ覚えてないなぁ…」などと受験生らしからぬことをほざき、友人たちを苦笑させた。


 その悪い癖が就活にも如実に出たらしい。とにかくゴーイングマイウェイ!という気持ちで見切り発車をしてしまった。本当によくない…。


とりあえず…

 見切り発車で、それでいて特急電車スタイルの私は、とりあえず「なんか聞いたことある会社」かつ、「面白そうな会社」かつ「お給料が高い会社(小声)」にいくつかチャチャっと速やかに応募した。
 
 そしてとりあえず企業のサイトをみて、とりあえず要点をつかみ、とりあえず企業が欲しがってそうな人物になりきってESを書き、とりあえずESを提出した。そしたらとりあえずすべて書類が通過し、面接に挑むことができた。
 しかしこの経験で私は、「なーんだ、とりあえずこんな感じでいいのか就活って、、、」と完璧に調子に乗ってしまったのだ。
 ああもう本当によくない…。やっぱ私、やればできるやん?とほざいていた頃の自分に会いに行けるのなら、ぜひとも高速ビンタをかましてやりたい。


次回の話

 次回は就活編を綴ろうと思う。お察しの通りなんの手本にもならない就活話が続く予定だ。これは今から再就活する自分への戒め回になること間違いなし。
 しかし、このぐだぐだ就活を経て案の定退職にいたっているのだから、いま就活をしている諸君にはぜひ反面教師の体験談として読んでいただきたい。そうすれば、あれもこれも無駄じゃなかったんだわ、とぐだぐだの就活スタートを切った調子乗りな過去の私も救われるであろう。

#就活 #退職 #23卒 #25卒 #26卒
#エッセイ #就活体験記


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