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【#WJ40】週刊少年ジャンプ2024年40号感想【寿司いくら】

アンケ1:アンデラ2:鵺の陰陽師 3:極東ネクロマンス


ジャンプ歴20年Vtuber寿司いくらのジャンプ感想です。
毎週火・水曜22時からの配信でも感想を語ってますのでそちらもよろしければどうぞ!
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【#wj40】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ40号の感想を語り合おうぜ!前半戦!【カグラバチ1周年&次マン1位!!】

【#wj40】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ40号の感想を語り合おうぜ!後半戦!【極東ネクロマンス最終回……!!】


●カグラバチ 47話

表紙
連載1周年記念表紙&巻頭カラー!
次にくるマンガ大賞1位記念も兼ねてるのかと思ったけど表紙にも巻頭カラーにもそれは書かないんだね。
チヒロとハクリの2人で、カグラバチといえばな赤と黒がバシっと決まった表紙イラスト!まだ1周年なのにこれこれ~!って感じがするね。
「復讐の刃は涅く猩く」ってキャッチコピーもカッコいい。
巻頭カラー
妖刀契約者たち勢ぞろいの1ページ目(単色だから厳密なカラーリング分からないのが惜しい)からの見開き。
みんなで臨戦態勢のカッコいいポーズ決めてる王道のイラストでいいねえ!THE・少年漫画だ。
多福さんだけなんともいえない表情とポーズで佇んでるのジワジワくる。
絵全体の立体感というか奥行きの感じがいいよね。この作品の大きな魅力のひとつでもある。
水滴が「カグラバチ」より上のレイヤーにあるのオシャレ~。
本編
妖刀「酌揺(くめゆり)」の契約者、漆羽洋児の掘り下げ。酌揺、また良いネーミングの妖刀出てきたなあ。なんとなく状態異常系の能力っぽい感じがする。
いきなり六平国重の「漆羽 お前に相応しい」3連発は笑った。この作品、ちょいちょいコピペ指摘されてるけど逆手にとって持ちネタにしてきてるじゃん。したたかだな。(3回目は実はコピペじゃないけど)
でもまあ要は漆羽さんは国重に熱烈に惚れ込んでたって話。双城と似ているようで決定的に違うのはちゃんと本人の人となりを知った上で心酔してるということ。
ちょっと語り口がアホっぽいのと言ってることが真っ当なので悪い奴じゃなさそうってのがひしひし伝わってくるね。
ただ国重の息子……チヒロの存在については懐疑的。
「六平サンがガキの世話なんてできるわけねえ」
解像度高くて笑った。その通りだよ。息子に世話されてたよ。
で、慚箱である国獄温泉に毘灼が襲来、漆羽さんは逃走し今に至ると。
そこでハクリと遭遇……とほぼ同時に敵からの襲撃。
妖刀の契約者は元々の妖術を失うってのは結構驚きの設定だったな。そういえば双城も妖術は使ってこなかった。京羅は"蔵"併用してた気がするけど正式な契約者にはなってなかったからセーフ?
ただ漆羽さん、妖術も妖刀も無い無能力者状態でも単純な剣技だけで襲撃者を圧倒。ちゃんと剣士としての実力があるのはカッコいいね。
メタ的に考えるとハクリによる妖刀の転送ができないのが今だけ→今後の契約者は遭遇即妖刀使用ができる→妖刀ナシでのバトルが魅せられる契約者は漆羽さんだけ みたいな話もあるのかも。
更なる襲撃から逃れるため電車に乗り込む2人。乗り込んだ先にも追手がいて……
とここでチヒロ見参!!
すれ違いざまに瞬殺!水滴と血飛沫でビジュアル的にもカッコいい。ごあいさつって感じ。
で、漆羽さんはチヒロと初遭遇。その面構えを見て……
「まッまたッ あんたのために戦えるのか!!六平サァン!!」
バリバリ疑ってたのに一撃で手のひら返した。まあ理屈を抜きにしてその面影でバチコーン!と来たんだなって感じがするね。
いきなりテンション爆上がりで面白かった。またチヒロを囲む変なヤツが増えた。
「やべえ人かも」
ハクリも初対面で侍がどうとか言って大興奮してたから人の事言えんだろ。

●呪術廻戦 268話

冒頭、伏黒と宿儺。
宿儺、ネチネチチクチク伏黒に精神攻撃を仕掛けてたけど「必死じゃんw」で黙らされるの面白かった。マジでなんも言えなくなってる。
言われてみれば確かに、余裕があるならわざわざ伏黒に働きかけする必要なんてないもんな。
「アンタでも死ぬのは怖いんだな」
宿儺が自らを呪物化してまで永らえたのもおそらくコレで、結局は単純に死ぬのが怖かったと。
この作品では五条とかナナミンとか、死に面しても恐怖に囚われるどころか満足気だったキャラもいて、そいつらは後に繋ぐ・仲間に託す ができてたから死に恐怖を感じてなかったのかなって。
逆に宿儺は単独で最強で、託せる繋がりを持っていなかったから死んだら何も残らないわけで。
これってヒロアカのAFOの最期の時にも似たような話をしていた気がするな。繋ぎ託す人間賛歌を描くための反転存在としての繋がないラスボス。
伏黒の中から弾き出されて惨めでみすぼらしい姿になってしまった宿儺。ハガレンのエンヴィーみたいって言われてたけど比べたら言うほど似てないで。
そして最後に現れるのが虎杖。
ここで手を差し伸べて救いの選択肢を与えるの虎杖すごすぎる。自分と仲間含め大勢の人の人生をめちゃくちゃにした絶対許せない存在のはずなのにコレをやれるのか。
ただそこで宿儺が「ナメるなよ俺は "呪い"だぞ……!!」と突っぱね、矜持を持ったまま消えていったのはめちゃくちゃ良かったね。
伏黒にレスバで大敗し、「ああ……っ!!」とか言いながら弾き出されて、どうしようもないしょぼくれた姿になって……宿儺という存在が墜ちるところまで堕ちてダサくなってしまいそうだったところを最後の最後にキュッと引き締めて無様にはならないで散っていった。宿儺には最後までカッコいいラスボスでいてほしい気持ちもあったので嬉しい。
そこから中盤には秤と裏梅。
どれくらい尺貰えるかなと思ってたけど正解は2ページ。ナレ死でもなかったし思ったより出番が貰えてた。
裏梅が「宿儺様が負けるとしたら敗因は"受肉体であること"それ以外ありえん」って言ってるんだけど、
・虎杖の「解」での致命的ダメージ
・伏黒復活による弱体化
・指での共鳴り
このへん全部受肉体だから刺さったわけだもんな。確かに敗因だわ。
まあまこーらの適応を伏黒に肩代わりさせてたり完全受肉で全回復したり、受肉を利点として使ったこともバリバリあるんだけども。
そこからの裏梅の「運が良かっただけだ」に対して秤の「俺にとっては最大級の褒め言葉だ」はやりとりとしてめちゃくちゃキマってて良かったねえ。秤というキャラをこの上なく輝かせるセリフだと思う。このやりとりのお陰で、モヤりかねなかったところもストンと落ちるね。
後半は高専1年組。
釘崎を箱詰めして、目覚めた伏黒にオッパッピーしてやろうと思ってたら想定より早く伏黒が目覚めて頓挫。戦い終わって即このアホさ、愛おしいな。
釘崎の「失禁するほど驚くとか泣いて喜ぶとかないわけぇ!?」に答える虎杖の「俺はちょっと泣いたよ」の幸せそうな顔よ。良かったねえ本当に。
そこからは五条の遺した手紙の話。
釘崎宛は釘崎の母親の現状について。
釘崎自身からしたらもう吹っ切ってて興味もない話だろうけど、もし何かの機会で知りたくなった時に知る方法が無いから、そこをなんとかしうる五条が自分が生きてる間にやれることをやっておいてくれたって感じかな。ちゃんと先生らしい生徒の今後を考えた上での最後って感じがして良い。
そして伏黒の方は……
「残念ながら恵の父親はもういないよ~~!!僕が殺したから!!めんご!!」
軽いな~!!
でもこの軽さにこそ伏黒は救われて笑顔になれたのかもしれない。Twitterで見かけて好きだった解釈は、肉親殺してあっけらかんとしてる五条のこの態度がそのまま宿儺の「どのツラ下げて生きていくつもりだ」のカウンターになっているというもの。色々悩んだり抱え込んだりしていたものが馬鹿馬鹿しくなって軽くなるなら素敵やんね。で、この軽さでこう思わせられるのは五条悟というキャラの日頃の態度やろくでもなさ(ある種の信頼)のなせる業でもあるわけで。
逆に五条からしてもこんな伝え方でも伏黒はちゃんと受け取ってくれるという信頼ありきの書き方なんだよな。互いの信頼、関係性があったからこそ成り立つ手紙。
五条が伏黒に遺したメッセージを考えてくださいって言われてこれを超えるものを書ける人っていないんじゃなかろうか。やっぱり作者ってすげえや……
釘崎には「先生」として、伏黒には「五条悟」としてけじめをつけた一葉だったのかなと。
最後には「乙骨先輩を助けないと」と歩き出す虎杖たち。確かにあの後乙骨がどうなったかめっちゃ気になる。
「憂太テメェコノヤロー!!」の怒声って誰なんだ?普通に考えるなら真希パイだけど上のコマで神妙な顔してるし他の誰か?とするならリカちゃん?んん??

●あかね噺 124話

引き続き志ぐま師匠の『死神』。
やっぱり表情と仕草で伝える志ぐま師匠の表現力およびそれを漫画で描ける馬上先生の画力が凄まじいんだよな。
主人公の男の困惑と狼狽が紙面からダイレクトに伝わってくるような……
ナレーションやってる時の「アジャラカモクレンキュウライステケレツのパァ」の志ぐま師匠カッコよすぎ。
あと「おかげでたんまり頂いたんで!!」の後の死神の横顔2コマ怖すぎ。なんでただ横顔を2連続で描いただけなのにこんなに不穏で恐怖が掻き立てられるんだ。
学問さんから語られる志ぐま師匠の落語の本質──「引き算の美学」。
これは言われるまでもなくここまでの描写でビシバシ伝わってきてたよね。なんなら「やっぱりそうだったんだ」って感じ。漫画の精度が高い。
「削ぎ落とす だからこそ」「想像の余地が拡がる」「何もないから何でもあるんだ」
落語という芸能の本質を見せられたような気持ちだ。
さらにそこから「広大無辺──」の見開き。
領域展開きた!!
揺らめく蝋燭の火と暗い岩窟の不気味さが凄みになっててすごく良い。
これを最低限の要素から想像させてるんだからそりゃもう名人芸どころの騒ぎじゃないよね。
大看板は伊達じゃない。
「五百人殺し」のエピソードからの「火」ってのも余計恐ろしい連想をしてしまう感じがしてまた良かった。

●ひまてん! 8話

センターカラー
おめかししてるメインヒロイン2人。
まあかわいい……ってくらいでそれ以上のものはあんまり感じられないかも。
申し訳程度にひまりの谷間がしっかりめに描かれてるけど作者の内から迸るリビドーを感じられないからあんまり響かないな。
本編
叶さんとのデート!
近衛さん、前回は訝しんで見てたけど互いにもじもじしてる2人のためにわざと嘘の集合時刻を伝えるのは結構なファインプレイだ。
エスカレーターのくだり普通に叶さんめっちゃ可愛いな(「抜いちゃった」がフレーズとして偶然えっちすぎる感じになってるのはまた別のお話)。
カフェでのおしゃべりもお笑いライブも真っ当にデートとしての楽しさを読者も一緒に楽しめて素敵。
意外と下ネタにツボってプルプルハヒハヒの叶さんかわい~~!
ということでデートは全体的に初々しくてなかなかいい感じ。
ひまりの熱発は予想通りだったけど、デートが中断されるタイミングじゃなかったのはストレスフリーで良かったね。
この後はひまりのターンかな?

●SAKAMOTO DAYS 180話

シンと平助の修行から。
まあ2人がかりだとてキンダカは余裕で捻ってくるわな。
で、シンはフィジカルより超能力を伸ばすべきという至極ごもっともな指摘。
そうなんよな、クソ強い能力の割に意外とあんま使わんのよな。
南雲も現れ、シンに超能力の使い方を教えられるかもしれない占い師を紹介。
的中率100%以外にも色々エグい超能力者っぽいんだけど暗殺者が牡蠣に当たって全員死亡はちょっとおもろいな。大事な暗殺の前日にみんなで生牡蠣食べに行ってんじゃないよ。
で、今回ラストではその占い師に会いに行くためシンと平助は自ら監獄の中へ。インペルダウン編の始まりだ。もしくはジョジョ6部。
よく見たらキンダカ、シンが「どこにいるんだ?その占い師」って食いついてきた時点でニヤッとしてたし最初からこうやって面倒ごとを振り払う気満々だったんだなあ。
てか平助はお留守番でも良かっただろうにシンに付き合って一緒に捕まってくれるの良い奴すぎない??

○アオのハコ 162話

前回の続きの菖蒲ちゃん告られイベント。
意外と妥協寄りな菖蒲ちゃんの恋愛観久しぶりに出てきたなって感じする。
さすがになんだかんだフる気がするけどどうなるかな。
文化祭準備パートではお化け屋敷の準備。
雛ちゃんがこんにゃくぺチンされたりされてて扱い雑ゥ!
ちなみに文化祭のお化け屋敷でこんにゃく使うの実際やろうとしたことあるけど普通にこんにゃくという食べ物が人に叩きつけるには臭すぎるので断念した。
着ぐるみで会いに来る千夏先輩……頭外して出てきた満面の笑顔かわいっ……!!
スタンプラリーとか辛いものがどうこうとかの他愛のない会話もいいね。こういうのが一番楽しいんだから。
終盤ではメガネサイドにも動きが。
「今 好きなのはこの人なんだから!」
う〜〜わこれは……
よくないよ咲季姉これは……分かっててやってるんなら悪女だし天然でやってるなら魔性というかなんというか……
メガネくんが自分から助けに行く展開だったらメガネの好感度も上がるし良かったんだけどねえ。
ただまるっきり出まかせとも言い切れない2人の距離感だしこの後本当にそういう流れになるってのもありえない話じゃないか。菖蒲ちゃん失恋ルートも全然ありうる。
メインキャラみんなに出番があって混沌とした楽しい回でした。
一抜けした大喜&千夏の余裕っぷりよ。

○ウィッチウォッチ 169話

前回登場のチャミーとスランプの掘り下げ回。
チャミーちゃんは相変わらずクソ可愛いしスランプが意外と真顔でボケるタイプで面白かった。コーヒー詳しいのなんか良い。
あとコイツほぼスタープラチナじゃね?って点に作中でしっかり言及してて笑った。近距離パワー型。
中盤からは魔神劇場でチャミーの過去。
もともとイマジナリーフレンドだったスランプが魔法で実体化……「お初にお目にかかります」はちょっとホロリと来るね。
今週頭でも「お初にお目にかかります」言ってたし、もはや持ちネタみたいな感じなのかな。
急に歌い出すしコイツおもろいな……って思ってたけど
「あたしは友達だと思ってる」
の後の表情ちょっと不穏だな。大丈夫か……?
「大人になったら一緒にはいられなくなる(スランプ消える)」みたいなのを知っててのこの顔とか?それなら逆に良いけど。
今週の掘り下げだけですでにチャミーちゃんには曇ってほしくなくなっちゃってるぜ。

○僕とロボコ 199話

カヲルちゃん回!
そういえば登場以来全然出てきてなかったね。
山口弁でキャラ付け補強してきたけど「前回は監修が間に合わんかった」は力技すぎて笑った。
山遊びの達人なのは前回も描かれてたからともかくとして、青少年の性癖捻じ曲げモンスターとしてのパワーが凄まじいな……
ボンドモツオガチゴリラはともかく、読者のキッズたちも褐色&日焼け跡に狂わされるんじゃない……?
肩紐とか脱衣とか一つ一つが大変えっちでよろしゅうござあました。
関節部の肌ツヤの作画に「エッチにしてやる…」という宮崎先生の執念を感じたぜ……

○超巡!超条先輩 28話

センターカラー!
女子3人組。
色味もいい感じに淡くてかわいらしいイラスト。
こうやって見ると女子組は髪の色、金髪ピンク紺色でバランスめっちゃいいね。
「超イケイケ!!珍宿☆ガールズ!!」ってアオリはちょっとおじさんすぎないかとは思ったけど。
本編
冒頭唐突な超ポンデート。何事!?と思っていたら夢オチで安心した……でも純白フリフリノースリーブのポンちゃんめっちゃかわいかった……
こんな夢を見たのはちょい久しぶりの花園春香さんが原因。
高精度の妄想を読心術で逆に流し込まれてたってワケ。
そのことに気づいて否定しようとした時の
「それを俺がわざわざ弁明…?」> キッツい <
は笑った。確かに花園さんは勝手に妄想してるだけだもんな。
花園さんの影響で「直」って呼びそうになっちゃったり手を握られて叫んじゃったりと超条先輩×ポンちゃんのカップリングがあまりにも捗る。
「あれ…コイツ──こんなに可愛かったっk──」
とかもすごいな。二次創作でも逆にやらんでな。
「どんなにチャーミングに見えようとゴリラはゴリラ」のポンちゃんめちゃんこかわいいな。
挙げ句の果てにはトチ狂って求婚。ずっと「?」だったポンちゃんも流石に自体を把握したようで真顔のままガチ照れビンタ。なんだかんだで本物が一番かわいいぜ……
結局は誤解も解けたけど、終始カプ厨へのご褒美みたいな回でした。
こ……こんなことが許されていいのか

○鵺の陰陽師 64話

冒頭はちょっと前、学郎たちの元にやってきた菅隊長。
これで隊長の6/5は所在が分かって、不明なのは風巻(しまき)隊長のみ。サボり……?いや、まさかな。
学校に連れて行ってくださいと言う学郎と、検討する隊長副隊長。隊長の意見に待ったをかけられる副隊長がいる時点でいいチームなんだなって感じがするよね。副隊長さん、めっちゃ学郎のこと慮ってくれてて良い人そう。
「力・モウ残ッテナイ!」に対して学郎首と手横に振ってるけど。
そうして副隊長を伴って学校に救援に来た学郎。
なんか儡脊がオソロの盡器見せつけてきたんだけど何!?さっきまで出してなかったよね!?鵺さんの元カレアピール!?
儡脊から話を振って、火車と鵺さんの会話。
鵺さんが陰陽師と協力して鵺さん以外の鏖を封印したことと、その後?鵺さんも封印されたことが発覚。
順序的に火車が封印された後に鵺さん封印だったら火車がまるで自分で見てきたかのように鵺さん封印を語るのって時系列おかしいんだけどその辺どうなってるのか気になるな。
まあ、連載続けばこの辺はさすがに描かれるでしょう。
鵺さんの受け答えに対して「それでこそ我が同胞だ」と火車。
根本的な思想の違いからぶつかり合うだけで、火車は鵺さんのこと全然嫌ってなさそうな印象だね。鵺さんの方はピリッとしてるけど。
レベル4が生まれるメカニズムを作ったのは火車らしい。それはすごい幻妖の祖って感じするな。ある種全ての元凶でもあるじゃん。地味に火車の格が一気に上がった気がする。
そして始まるぶつかり合い。
「祭祀刀も陰陽師もここで消す 負担をかけるぞ儡脊」
「ああ 構わん」
「させないよ」
縦三分割コマ割りかっけ〜。呪術廻戦でもちょいちょい使われてたのが印象的だけど縦三分割コマ割りってなんか無条件でテンションあがっちゃう感じない?
「四位封像展開(コードフィラメント)」
「降禍」
うッお…………
火車の一枚絵すっご…………

一発でヤバさ・おどろおどろしさ・異次元さ・格の高さ・その他もろもろが伝わってくる。平面的なのが仏教画(曼荼羅とか)的な凄みも醸し出してる気がするな。川江先生こんな絵・演出もできたんだ……底が見えん漫画家……
ぶっちゃけだいぶ左右対称ツール使っとるなとは思ったけどだとしても普通にめっちゃカッコいいし怖いしすごい。
しれっと上の方にフィッシュ竹中さんみたいなのがいるのは半魚人Vtuber的には見逃せないぜ。
一方それを受ける鵺さんは日本刀のような武器を精製。こっちはしっかりと立体感のある構図で、両者の力がそれぞれ違う次元に位置してる感じがするわ。こっちはこっちでめっちゃカッコいい。太ももの付け根に前から見えるおしりがチラ見えしててso good!
鏖同士の激しい戦いの余波は学校の外にまで。
このタイミングで膳野出てくるとは思わなかったから「おっ!」ってなった。てか弟妹の片方って病院で周防先輩に助けられてた子?膳野の血だったのか……通りで黄金の精神持ってるはずだ……
ラストの見開きは大怪獣バトル。これはもうヒトに手出しできる領域じゃないって感覚で理解できるな……
ただ、「俺はまだ鵺さんの事を何も知らない」とか「鵺さん!」とか、鵺さん戦線離脱フラグめちゃくちゃ立ってるんだよな……火車と一緒にしばらく行動不能になるみたいな。
学郎たちも力ついてきたタイミングだし頼れる格上にも隊長たちがいるし、鵺さんいなくても話は回せるようになってきてるからかなりありえるな……

●夜桜さんちの大作戦 240話

凶一郎と出雲会長、決着がついた後の問答。
「六美たちのためなら迷わずお前を殺す」
と言いつつもこの場では殺さない。やり直せると思ってるから。
出雲は、旦の甘言で揺らいだ自分が許せず、自分を罰するべく……なんなら凶一郎に殺してもらうために戦いを挑んだという感じだったわけだ。
凶一郎が勝手に言ってるだけ……じゃあないねこの感じは。
一方で凶一郎の方も出雲が戦いを挑んできたことで出雲の親を殺した罪を清算できると喜んでしまっていた……ということで、お互いに抱いてはいけない思いを抱いてしまっていたのでおあいこ。
メロスとセリヌンティウスみたいな感じだね。互いを思い合っているからこそ自分が許せない。
凶一郎が差し伸べた手を出雲はとるのか、とらないのか……!?というところに飛ばされてくるタコのバケモノ!
これを対処するため咄嗟に手をとって……無事に和解。
マジでゴリアテナイスタイミングだな。できるペットだ。
凶一郎が太陽が参考になるっつって素直じゃないけど認めてる感じなのもいいね〜。凶一郎のツンデレ好き。
凶一郎と出雲、深い深い友情と互いの抱える罪……という湿度高い重めの話だったけど綺麗に収まってよかったよかった。
……と思ってたらラスト急にドスケベぶっこんできて何何何!??
もずがこういうのノリノリな上に七悪もいっぱいの手で拘束しててスケベの二乗なんだよな。
エロポックル。

●読切 ゾンビジョン

第107回手塚賞準入選作品!
ということで初作品で初掲載の東条指之助先生による読切。
エヴァン・ホーキーなるマッドサイエンティストに造られたゾンビ……ジョン・ホーキーが囚われの少女イヴを助け出すお話。
ジョンが登場シーンからインパクトあり、ゾンビらしい内臓とか生首とかのギミックは面白みがあったね。アンデラとのお被りはまああったけども。
「いらない内臓を取り出したスペースに」っていう理屈、ゾンビならではで好き。
あとイヴがジョンの左手が本当のパパから貰った左手だと気づくところも身体を継ぎ接ぎする主人公ならでは。
マジで切断して譲り受けてるんだ…とは思ったけど。じゃあもっと身体大事にしたほうがいいんじゃ……?
最後にジョンがゾンビになった秘密が明かされ、エヴァン・ホーキーが息子思いの一人の父親だったことが明かされるのは良い意外性だったね。ジョンがイヴを救う理由としても納得感があるし、かける言葉にも説得力が出る。
画風とかはまだ固まってない感じもあるし、話にも細かい粗はあるけれども全体的に工夫が凝らされ綺麗にまとまった読切だったと思います。

●悪祓士のキヨシくん 10話

同級生と青春エンジョイする回!
「高校でやりたい100のコト」、メインの縦軸とは別で進めるいわゆるサブクエって感じ。難易度まで設定されてるの楽しいな。
ネハンづてに他のクラスメイトとも友達に。
友田くんと千田くん……「ともだちだ」ってことか。安直ゥ!
ジャック=ジョーは一般人には見えないなりに好き勝手遊んでたりツッコミ入れてきたりで存在感発揮しててなんかイイな。
弁当シェアしたり連れションしたり次々に青春の実績解除が進む中で、中盤からはみんなでボウリング。
普段の最強っぷりからしてキヨシくんエグい大活躍するんじゃない!?と思ってたらむしろ逆で、女子を意識しすぎてポンコツに。
アクロバティックすぎるガターの出し方笑う。
茶々入れてくるジャック=ジョーかわいいな。
あとクラスのマドンナ早乙女さんがボウリングゴリラなのも笑った。意外。
最後には早乙女さんに取り憑いた悪魔をボウリングで祓うというちょっと面白いアクション。
ついでにストライクでチーム戦も勝利していい塩梅の気持ちよさ。
日常回もしっかりちょうどよく面白いな~。

●逃げ上手の若君 170話

冒頭シイナと弧次郎。
アオリで「発情!!」とか言ってるけどいいのか……?時行のはまだギャグっぽく言ってたりするけど成人女性のマジの発情だからな……
まあでも「無理やり身体使われて…無理やり生かされてる」とかどえっちでありがたいしいいか……
顕家軍敗北後の春日の様子を描写した後は吉野に辿り着いた時行たち。
後醍醐天皇から各々戦の恩賞を貰う話。
親房も伊達殿もまあ喜べないわな。顕家失ってるし恩賞も物足りない。戦に負けるとはこういうことなんだ。
その後は徳寿丸が後醍醐天皇に「興」の字をいただき、元服し「新田義興」になるという史実に接続。ついでに「粋な一文字を与えるだけで…」という話にも触れていくんだけど、クソデカノイズの尊氏で笑う。忠誠心高くはある……んだけど……けど……!
そして最後は時行の番。
しょっぱなから顕家から預かった上奏文を提出し、終いにゃ後醍醐天皇に向かって啖呵を切るという豪胆な立ち回り。
「結構 ありのままの相模次郎で十分でございます」
このクソ度胸、主人公らしくていいね~カッコいいね~!
仲間たちも「やるやん」「うぃ~」みたいな反応で笑う。冷静に考えると結構なやらかしよ?
最後にはあらためて単独で後醍醐天皇に呼びつけられる時行。
何を言われるのかと思ったら……
「朕が今 食べたい物を当ててみよ」「外したら死罪」
まさかの無茶ぶり。
こんなん天皇の胸先三寸でどうとでもなるじゃないですかぁ~!!
まあだからこそ時行を試す──時行の回答次第という話にはなるのかな。
戦続きのここ最近の話からまた一風変わった話で飽きさせないな。

●願いのアストロ 19話

vs獅鷹最終局面……!
ヒバルのフルパワーを「黒金剛(ボルツ)」で防がんとする獅鷹。技名に「金剛」って入ってるあたり重要な技なんだなって感じする。
そしてヒバルはフルパワーの素手発砲で久しぶりの口上。
「二の腕の雷管が発火」「前腕の火薬に引火して爆発」
これ久々にここ一番で出されるとアツいな。
そうして繰り出されるヒバルのフルパワー、「素手発砲 万金丹」(ちょっと響きカッコ悪いな)。
獅鷹もめちゃくちゃ焦ってたし服も髪もボロッボロで荒れまくりなんだけど攻撃自体は防ぎきるというさすがの強さ。
獅鷹、ラスボス…まではいかずとも作品全体を通してかなりデカい壁になりうるキャラだろうからここで倒せない格ってのはすごいわかる。
とはいえ獅鷹をここまで追い込むということでヒバルの格も落ちてないのは良いバランス感覚な気がするな。
てかヒバル全力出したのに倒れてないね。初使用時よりアストロの操作に慣れてきたからってことなのだろうか。
ここで第2養子のサツキが登場、ワープできるエレベーターみたいなアストロで獅鷹を連れ帰る流れに。
「世剣とこの天災は無関係じゃない」
めちゃくちゃ気になる発言してきたね~。間違いなく何か知ってるな獅鷹は。
思えば隕石降ってくる前から「大事な物を握りしめて願いをかけると~」っていうアストロ取得条件は流布されてたんだよね。
何者かが人為的に起こした災害だった──とか、世剣家だけはこの天災が訪れることを伝承で知っていた──とか色々真相が想像できそう。
「南十字座(クルクス)」を突破できず声を投げかけるしかできないヒバル。
「金剛の絆を大事にするなら オマエが組長でもいいと思ってる」
何気にこれ言えるのって主人公としては珍しいよな。組長になるのは家族をまとめるための手段であって、それが達成されるなら組長になるのは自分でなくてもいいっていう。
「あるいは世剣(かぞく)じゃなかったら」
獅鷹、これまでは絆とか情とかそれ自体に価値を見出してないのかと思ってたけど、こういう言い方するってことは"目的"の価値が絶対的すぎるだけに見えるな。和解の余地もありそうな気がするぞ。
……アストロ、かなり順調に面白くなってきてるな???

○アンデッドアンラック 220話

冒頭アン風の出会いの回想からのアン風vsルイン。
凝血球を突破した後は再生による分身。
今週色々序盤セルフオマージュ出てきたけど考えてみればここもヴィクトルの初戦闘オマージュっぽいな。
「凶弾 不死皮」
不運によってアンディの技が必中するコンボも久しぶりすぎる。
そしてルインの問いかけに答えたアンディの「俺が定めた理」とは……?
と、ここで車に思いっきり轢かれるルイン!
運転手の人かわいそ…って思ったらニコが出てきた。全然かわいそうじゃなかった。
「おかげさまで 今最高に幸せだぜ アンディ」
風子の次にアンディを出迎えるのが前ループの記憶あるニコなのがいいよね。しかも前ループの裏切りとその原因を考えるとニコイチで結婚指輪見せながらってのはまた感慨深い。
「何言ってんだニコ!こっからだぜ!!」のコマの満面の笑みの風子かわいいね。
で、アンディの語る「お前達が200年掛けて繋いだ全て」の一発目は……ボイドさん!!新宿でボイドさんって2〜3話リフレインじゃん!って思ってたらさらにシェンもやってきて2〜3話リフレインじゃん!!!って大興奮しちゃった。
「おお シェンとムイか なんだあいつら もうくっついてんのか?」
お前らも早よくっつけ〜〜〜!!!
……とここでようやく少し落ち着いてアン風の会話。
「ありがとね アンディ」「諦めず 生き続けてくれて」「アンディが生まれなかったら 私は」
これを途中で遮って
「ハッ」「運(たまたま)だよ」
「お前が運(それ)を必然にした」
言葉遊びめちゃくちゃ良いな〜〜
あとここであえて風子に言い切らせなかったのは、アンディも全く同じふうに思ってて「お互い様だから言いっこなしだぜ」的なことなのかなって思った。
「風子のおかげで俺の中に理ができた」
宇宙ではルインの体内に潜ませていた一部(多分凝血球貫通したあとルインに命中してたやつ)からアンディが再生。
風子との接触がないタイミングでも不運が発生してたのは体内にいたアンディのせいだったと。
如意金箍で宇宙行って戦闘ってのもスポイルvsヴィクトルのリフレインだねえ。空気がなくて聞こえない中で一方的に喋るってところもそう。
で、さっき言ってたアンディの中の唯一の理の話。
「お前はそれを神に見出したんだろうが」
「オレは あいつからもらった だから生きられるし だから挑める」
それを!!本人がいるところで!!言わんかい!!!!!
春編で言おうとしてたのにちょっと先送りにしてたせいで結局ここまで言えずじまいになってるんじゃんね。
まあまあまあ遅かれ早かれ言いはするでしょう。
そして……「さぁ!!」
ここで見開き!これまでの旅路の振り返り……!
アンディ風子の出会い、ジーナ戦、オータム戦、スプリング戦、「行くぜループ!!」周辺……どれも名シーンばかりだ。
これらのシーン、アンディ的にも印象深い出来事だったのかなって思うと余計グッとくる。
からのラストの見開きでは
『人生を楽しもうぜ!!』
これ、新連載第1話の巻頭カラーページとか単行本1巻の帯とかいろんなところで使われてたこの作品のキャッチコピーじゃん!!!
本編に逆輸入してくるのアツ………!!
ずっと太陽で燃え続けてたアンディからしたら実際ここからめっちゃ楽しいだろうし、神への反撃の狼煙みたいな感じもあってアチアチすぎる。
クロちゃんもノリノリで、アンディみたいな顔になっとる。ちょっとおもろいな。
アンディ帰還からの風子との合体技、仲間の救援、名シーンダイジェストときてキャッチコピー回収と畳み掛けるようなアツさ……ラストバトルやってんのか?????

○キルアオ 67話

幻獣組希少種、百目鬼甚太(どうめきじんた)と八剣聖(やつるぎひじり)による2対2での決闘申し込み。
ちなみに八剣さんは陽一郎の銃社会実現論に賛同しているご様子。
八剣含め希少種がみんな地獄を見てるとか悪魔と契約を交わしたとか気になること色々言ってるね。能力バトル路線にでも行くつもりか……?
決闘の種目は騎馬戦。各チーム1人は馬に乗って戦う……これによってどう面白くなるのかとんと見当がつかないな。
2人が去って行った後は当然家庭科部からの質問攻め。
………十三、誤魔化すの下手すぎる……!!フィジカル以外全然だなこのオッサン!!
こんな誤魔化し方だとそりゃあみんな気になってしゃーないんだけど、ここをキュッと締められる部長の精神の完成度の高さよ。
自分たちが足手纏いであることも、十三たちが自分たちを大事にしてくれてることも察してるという。さすがだ。
2対2の相方はシン。そりゃそうか。あらためてノレンへの真剣な愛を表明。百目鬼の軽薄さのお陰でシンの想いの真剣さが際立つな〜。
ラストには新キャラ・幻獣組希少種学級委員の葉桜カイトが登場。
髪のキラキラとか「桜」とか、陽一郎と絶対何か関係あるよなこれ。なんなら十三と同じ技術で若返った陽一郎本人とかまであるか……?

○さいくるびより 16話

ことね母の夢。
家族3人揃って幸せだった頃の記憶。
幼ことねも良い子で両親も娘想いでいい家庭〜……ってパートが長いな……!?
サイクも絡んでこないし起伏がない。何読ませられてるんだ……?
もうちょい圧縮して次の展開まで入れられなかったんかな。
実は幼ことねにだけはことねが認識できてたってのは意外性あったけどね。
これ現在のこと考えたらここからお父さん死ぬのかな。それはなんかさすがに嫌だな……

○極東ネクロマンス 18話(最終話)

最終回単体での振り返り

冒頭、電話に出ない馬頭さん。
実は耀司が生きてるという情報をチラつかせつつ尾行。尾行対象の魔術師(死霊術師とは違うのか…?)たちは発言内容からして前回出てきたチタリ顔の人の仲間っぽい。
で、薫の方にはそのチタリ顔の人が出現。
「シシとチタリの指輪を作ったのは 私」
只者じゃない雰囲気だしこれヤバい……!?と思っていたら……
ハグ………!??
「愛しちゃったから…」
「宇埜…茂さん 貴方のおじいちゃんのおじいちゃん」
え!?そういう感じ!?それで薫を手中に収めようとしてるのか……
あとこの人いくつなの!?ひいひいじいちゃんの時代から生きてるって…人外なのか……?
でもそういう事情なら本当に害意はないのかも。
……と思うのも束の間、意識が無いばあちゃん……!!
「私は宇埜の男と結ばれた女を許せない」
おいおいおいやってんじゃんコイツ!!
地雷ガァン踏んで一気に薫もブチ切れ。
「ばあちゃんに何したお前…」
静かな怒りと凄みが感じられてめっちゃかっこいいなここ。
ただ別にチタリ顔の人はこうあってなお害意はないようで。
「返す!魂は返すよ!ただし」
「貴方が私のお婿様になってくれたら…」
また風向き一気に変わったなぁ!??
「ん」
とキス待ちの表情めっちゃかわいいし価値観イカれてて人外みあるしすごい魅力的なキャラだ。最終回だけで出てくるってのは惜しいな~~!(1話から出すべきだった論については後述)
「最終話 極東・死霊(ネクロ)・愛(ロマンス)」
の演出もキマってる。こういうオシャレさは得意技よね。
そして最後の最後には耀司さん。
「憂鬱(メランコリー)ですね」
「それ言いたいだけだろ」
「そうです 言いたいだけです」

言いたいだけなんかい。笑っちゃった。
行方くらましてたのって仕事したくないからだけなの?(それにしたって薫に生存報告くらいはしたってよくない?)とか、結局シシとはチタリとは?とか、気になるところも多々残っているけれど、その辺の回収よりは出せなかった設定ブチ込んで終わった最終回という感じでした。
最後に薫のカッコいいところ見られたのは良かったけど、やっぱり尺とか色々足りなかったんかな~って感じでちょっと物足りなさはあったかな。
翠ちゃんとかどうしてるのかも気になる……けどその辺はあって単行本かな~。
あと死霊術師会館の頭が成ってる木はなんだったんだろう。

作品全体の振り返り

個人的にかなり好きでアンケも長いこと入れ続けていたのですが、結局盛り返せず終了してしまいました。
最終回でチタリ顔のヒロイン登場を見て、「それを1話でやってれば……!」という声がまあまああって、気持ちとしては分かるんだけど別に本物の1話もちゃんと面白かったと思うんだけど!?っていう思いもある。
ただマジでなんで伸びなかったか分からないかと言われるとそうではなく……
思い当たる理由としてはまず「バトルが微妙にパッとしない」ってのはあったかなあ。
バトル漫画ではあったけど、バトル描写のどういうところが売りなのかが分かりづらかった気がする。
戦闘の組み立てで魅せるでも、絵の迫力で魅せるでも、能力の面白さで魅せるでもなかったというか。
特にシシもチタリも結局何が出来て何が出来ないのか分かりづらかったのがノりにくいところだったのかも。ある程度のルールがないと工夫も意外性も生まれにくいよね。
分かりづらいで言うと「セリフが小難しい」というのももしかしたら敬遠要因だったのかもしれない。
この漫画…というか那波先生の漫画自体セリフ回しがめちゃくちゃオシャレで最高なんだけど、受け入れ態勢になってない人から見たらオシャレで凝ったセリフ回しが逆に「よく分からん」を引き起こしてたんじゃないかという。
ただここに関してはストロングポイントでもあったから本当に難しいんだよな~!とっつきにくくならずかつオシャレでカッコいいセリフという持ち味を残せれば……(ムズすぎない?それ)
あと薫より耀司の方が目立ってたのが敗因みたいなのはよく言われてるけど、わたしはそれは別に本質的ではないと思っている。というのもそうなったのって龍司の話に入るラストバトル直前くらいからの話だし、そもそも師匠キャラの方が目立ってるのが原因で人気無くなるってことはないんじゃない?っていう。五条悟が虎杖より人気なせいで作品が低迷するなんてことはないわけだし。本質はそこじゃないような。
耀司関係なく薫の印象が薄いことが問題なのでは?という。思い返せばこの主人公について、おばあちゃん子であること意外何も知らないかも。
良くなかったところから挙げたけど好きなところもめちゃくちゃあって、作品全体に流れる平成前半のノスタルジックな雰囲気とか、独特な着眼点で感覚に訴えてくるようなワードセンス、シニカルで哲学的な会話など、この作品この作者でしか味わえない視覚情報を超えてくるような得も言われぬ表現が本当に良かったんだけど……!残念だ……!
巻末作者コメント的に那波先生ちょっと諦めモードになっちゃってる……?って勘ぐっちゃうんだけど、那波先生の漫画にしか出せない良さは確実にあるので筆を折らないでほしいところ。
色々無念だとは思いますが、那波先生お疲れ様でした。次回作本当に期待してます。

○妖怪バスター村上 11話

「震々」によって卑屈になってしまった村上くんを元に戻すためみんなで頑張る回。
これ……ネガティブホロウ……いや……なんでもないです……
前回で出番終わりと思ってたイルカがまさかの続投。しかも仲間入りということでこれからも出てくれそう。うれしい。
ここ最近影薄めだったけど村上のためということで張り切る天狐。消しゴム持ってきたコマ無音だし妙に背景仰々しいしで笑っちゃった。
メリーさんの「殺すぞ村上…」も笑ったしイルカもやっぱ面白かった。
イルカの肉普通に食べちゃうんだ……
まあクジラ肉も美味しいしそりゃ美味しいだろうけど……
ここ最近のこの作品、キャラが増えてきて賑やかに楽しくなってきた感じがあるな。
ラストには村上くんを元気にするために紅院くんがネコ(意味深)に。
あ、あざとすぎる………!!
って流石に思ったけどここまで振り切れるのはむしろ潔いわ。
てか村上くん、明らかに紅院くんのネココスで元気になったよね???やっぱそういう目で見てんのかな……?

●ルリドラゴン 20話

センターカラー
センターカラーって言っていいのかわからんけどカラー扉絵。
街でスイーツを食べるルリと撮る神代さん。カラーで見ると神代さんの髪色のエグさ際立つな。これはビビられるのもわかる。まあ実際はむちゃくちゃかわいいんですが……
ルリすごいキリッとキメ顔なのに口周りべちゃべちゃでおもろかわいい。
本編
放心するルリ。
理由は前回ラストに言われた悪口。
まあ自分への悪口が耳に入っちゃったら凹むよな。
階段でみんなで座ってるぎっちり感いいね。こういう光景学生の時あったな~。
神代さんはやっぱり他の子との距離感が近い。べったり。やはり……
場面は変わり委員会活動で看板製作。
ルリの悪口言ってた子がここでもつっかかってきて……
ここで助け舟を出してくれたのは前田さん。
現れるのと同時にツノをツンツンしてるのがスタンスを明確にしてる感じでいいな。
第三者の立場から毅然とした態度で擁護してくれた上に、相手が去った後はメンタルフォローまで入れてくれる前田さん。味方側にいるとなんて頼りになるんだこの子……
「それ前田さんが言うかね」は笑った。確かに前田さんこそ最初「人の苦労知らずに頭ごなしに拒絶」だったもんな。
「ねぇわたしどうしたらいい~?」のよわよわルリかわいい。
「アタシは嬉しかったけどね」
そうだったのォ!??
すっっっげえ百合の気配になったな急にな!?顔背けながら言ってるのが「ガチ」感あってめっちゃ良い。前田さぁん……
からのガラっと雰囲気変わって何かを思いついた前田さん。ロクな思い付きではなさそうな……
と思っていたら、なんとペンチでツノをへし折らんとする2人!何やってんの!??
折るフリかと思ったらマジで折れてるし。いいのかコレまた生えてくるのか!?
「ほらもう片方も」の前田さんの表情はなんかゾクゾクして好き。
「お前らが散々言うから言った通りへし折ってやったけど???」って圧をかける作戦かな。
読んでる側もヒェッってなってるくらいだから本人たちはマジでめっちゃビビってるだろうな。
ちなみにルリは大丈夫だったけどツノに神経通ってる生物も普通にいるらしい。ルリがそうだったらと思うとまたゾッとするな……

◇次号
週刊少年ジャンプ41号

表紙&巻頭カラー
魔男のイチ
『アクタージュ』の宇佐崎先生帰還!待ってたぜェ!!……って原作、『魔入りました!入間くん」の西修先生!?チャンピオンで連載中だよね!?どゆこと!!?

センターカラー
あかね噺
志ぐま師匠の高座ずっといい。クライマックスって書いてあるしカラーだしさらに期待高まるね。

キルアオ
やや微妙なタイミング?決闘開始するんかな。もうちょい乗馬練習パートとかありそうな気も。

願いのアストロ
今週の内容的に六本木編エピローグ〜新章って感じかな?作品全体で言うと序章が終わった感じっぽい。

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