【#WJ10】週刊少年ジャンプ2023年10号感想【寿司いくら】
ジャンプ歴20年Vtuber寿司いくらのジャンプ感想です。
配信でも感想を語ってますのでそちらもよろしければどうぞ!
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ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ10号の感想を語り合おうぜ!ウィウォ×スケダン!!】
アンケ1:高校生家族 2:アンデラ 3:呪術廻戦
●ウィッチウォッチ 95話
表紙
2周年記念表紙&巻頭!
スケダンセルフコラボ回なのにスケダンなし、鬼出る漫画なのに節分ネタもなし!
でも冬!!!って感じのみんなのモコモコ冬服とモイちゃん雪だるまとロゴとかの雪まみれのデザインはほっこりして良いね。
巻頭カラー
前回のヒキから続いて、作者の過去作『SKET DANCE』のヒメコが翌檜高校に赴任してくるところから。
垂れ幕の「祝 全国高校合唱コンクール出場 コーラス部」にSKET DANCEはニヤリとした人も多かったんじゃないかな。神!田名部くん……
見開きは乙木家5人組のバンド。
ド派手でポップで楽しいイラストでかなり良いんだけど、個人的にはケイゴがベースでは?って思った。(なんならドラムはカンちゃんかモイちゃん、ボーカルはニコ…が最適解じゃない?)
なんならケイゴちょっとだけベース触ってやめたみたいな話本編でしてたまであるでしょ??幻覚だっけ???
本編
前半はヒメコに翌檜高校を紹介。
「ポリコレとか知らん!」はコンプラの間違いじゃね…?ポリコレだとちょっとニュアンス違うような……
ヒメコ、あの頃のノリとそんな変わらず愉快な国語教師してるようでなんか嬉しい。
ただ結婚に関しては……
高校から?ずっと付き合っててもう30歳ってこれに関してはマジでもうプロポーズしたれよボッスン!!ってなるな。まあボッスンなりの理由があるのかもしれんけども。
後半は不登校の子の話と垂れ幕暗号。
あの文化祭の裏で普通に魔法のせいで不幸になってる人がいたって話かなりヘビーで嫌だな……
この暗い質感、ああスケダンコラボだ……って実感するわ(こんなんで実感したくなかったよ)。
垂れ幕暗号に関しては暗号学園に対する圧!?って思っちゃったけど思えばスケダン時代はまあまあこういうことやってたな。通常運転っちゃ通常運転なのか。
そしてラストではこういう時にはお任せ、「困ってる人は助けてやんよ オレやってやんよのボッスン」登場!後ろ姿でめちゃくちゃカッコよく見えるし久しぶりすぎて感動しちゃうんだけど次回にはどうせキョドって例の変顔になってるだろうという信頼?がある。
てか1話限りのコラボじゃなくて何話か続きもののエピソードなのね。
●アオのハコ 87話
ユメカ編。
正直ノれてないんだけど、途中挟まった千夏先輩とのイチャイチャは良かったからそっちに戻ってほしいなー。
ラストの大喜vsユメカ、まず近所の子供と遊びでバスケやるくらいはそりゃあるだろだし、詳しい事情は何も知らないくせにズケズケ言ってくる大喜が普通にイラッとしたのでユメカさんのビンタは正直「よっ!ナイス暴力!!」ってなっちゃったね。
まあ大喜の言うことも一理あるというかそう割り切って楽しむのもひとつの答えなんだろうけど、みんながみんなそんな納得して割り切って部活できないでしょって。
これを作者はどういうつもりで描いてるのか(大喜が自分が正しいつもりで言うべきでないことを言っていると分かって描いているのかそうでないのか)が判然としないからなんともモヤモヤするんだよなー。
●僕とロボコ 123話
ロボコからのダルすぎるLINEの返信を考える爆弾処理回。
こんなにダルいLINEに嫌な顔ひとつせず最適解を返し続けるボンドスゴすぎるよ…….
ロボコ、リアルなメンヘラっぽいめんどくささで笑うし、一方で機嫌良くなると自作スタンプ送ってくるのちょっとかわいいな。
途中のパロディ連打ゾーンも笑ったし。ゲンスルーに余裕で勝つな。
最後は結局ジェンガ倒壊しちゃって「あーーー!!」なんだけど、ちゃんとロボコは謝るし理由も述べるしでストレスを即軽減してくる読み味のコントロールはお見事。ゴリモツも良い奴らだから爽やかに許してくれるし、G.Iの土でひと笑いとりつつケーキで3人がちゃんと嬉しくなれるのもいいね。
こんだけやっといてロボコのウザさが笑える範疇に収まってるバランス感覚は流石だ。
●イチゴーキ!操縦中 9話
操が大きくなる回。
もう元に戻っちゃっていいの!?って思ってたら人間サイズで止まらず巨大化し続けるという。なるほどそれならセーフだ。(?)
巨女がそもそもめちゃくちゃ好きなのと、いつも大暴れしてる操が実はぽろぽろ泣いてる時が一番かわいいという発見があったので良かった。
「どんどんデカなってなぁぁぁぁぁい!?」のコマの操かわいすぎる。
イチゴーキもあんだけ普段やられてるのに「良かったな…ミサオ…」できるの良い奴すぎるし、しれっと耳の穴が鉛筆削りになってるのも不意打ちで笑った。
良回。
●呪術廻戦 212話
やりやがった!!あ、芥見下々ェ……ッ!!!
正直序盤の津美紀のくだり時系列どうなってんの?とか、津美紀受肉タイプ!?とか気になるところはあったんだけどそんなんどうでもよくなるくらいのラストの衝撃よ。
「契闊」……!ここで……!?と思うのも束の間、宿儺、伏黒の中へ再受肉……!!
うーーーわッ 最近大人しい(当社比)と思ってたら特大のぶち込んできやがったッ
虎杖が「あとは俺が死ねば万事解決」って思ってたところに「お前がモタモタしてたせいで伏黒は乗っ取られたし今はもうお前が死んでも何の意味もなくなりました」だもんな。たった一手でここまで虎杖を深く突き刺す手腕よ。
虎杖を曇らせることにおいてこの世に芥見下々の右にでる者はいないと断言できるなこれ。
気になったのは最初のころにあった、宿儺の器足りえるのは虎杖が特別だからみたいな話。その辺どうなってるんだろう。虎杖は羂索に作られた人工の宿儺の器だったけど実は伏黒こそが真に希少な天然モノの宿儺の器だったみたいな話なのかな。
(見た目上は)指一本食べさせただけだから、虎杖にも伏黒にも宿儺がいる…とかもありえるかとは思ったけどそこまではさすがに無いか?
虎杖の中にはもう宿儺がいないとするならば、ここからが虎杖の真価が問われるところではあるよね。「宿儺の器」ではなく「虎杖悠仁」は何ができるかどうするか。
かつて五条が言ってた「虎杖の体にはいずれ宿儺の術式が刻まれる」とかも回収するならここしかないよなー。
でも五条の予言ってことごとく外れてるからなー……あまりにもなんとかなってなさすぎるよゴジョセン……
てか新連載第1話の巻頭見開きで伏黒の傍の2体の蝦蟇の片方が宿儺の紋様が付いてるんですね。最初からこうする予定だったのか……
○SAKAMOTO DAYS 105話
センターカラー
珍しくゆる〜い感じの扉絵。
カルタ風なのも相まって冬感マシマシですね。
「坂本商店開店前のモーニングルーティン(冬)」は読み札?
本編
久しぶりに憩来坂および坂本商店に帰ってきた御一行。それもなんと周くんも引き連れて。
この周くんがなんか世間知らずバリバリ発揮して激あざとキャラになってるんだよな。弟属性っぽい〜…!
この後もおでんに感動したり平助で感動したり、かわい……
商店はまさかの大繁盛。ルーと平助、実は商才あるのかこの2人…?
葵さんと花ちゃんも合わせて、坂本商店組出てくるとほっこりするな。
良い日常回でした。
ところでアパートくんは…?
○一ノ瀬家の大罪 11話
再び事故って記憶喪失で振り出しに。
父親以外は概ね前回の事故直後とそんなに変わらない様子。
大量のパンとか翼の同級生とかから見るに時間軸も戻ってるっぽいな。
あんだけ時間かけて和解した中嶋との関係もリセットされてるの最悪〜!!
いじめを断罪されてるのはまあ自業自得ではあるんだけど一度は和解しただけに心に来るな……
後半はまさかの翼がかつての記憶を一部取り戻すという爆速展開。でもここで記憶戻りかけてるのを翔に知られてしまったのは悪手な気がするなー。
さらにラストにはそれだけで飽き足らず前の周回の父親も登場という爆速っぷり!
展開はええ……!どした…!?
○マッシュル 142話
ドゥウム倒してその後。
喜びも束の間、無邪気な淵源登場!
いかにもラスボス然とした演説してたらなんかしれっとマッシュ横にいたのは笑った。無邪気な淵源も唖然としちゃってんじゃん。
その後の煽りも良かった。
「いい歳なって無邪気な淵源とかって名乗るのやめといた方がいいですよ」「少し痛いかも…」
読者もちょっと思ってたけどそれはそういうもんと割り切ってたところにコレ。や、痛いよな実際……
無邪気な淵源(笑)さんも煽られてムカついたのか先制攻撃してきてヌルッと戦闘開始。
老化しちゃうから直接殴れないってなった時はじゃあ飛び道具とか武器とか使うのかな?って思ってたのでドゥウムの剣出てきて予想通り!……と思ってたら剣で攻撃するんじゃなくて間にかまして殴るっていうね。
あくまでグーパンにこだわる感じか。
剣曲げられて悲しんでるドゥウムじわじわくる。
てかドゥウムと戦ってた部屋と無邪気な淵源いる部屋ちけぇな。
○あかね噺 48話
センターカラー!
あかね噺にしては珍しい気がするパステルカラーでかわいい。ブレさせてあるので3Dメガネかけたら浮かんで見えそう。
本編
引き続きあかねの『お茶汲み』。
冒頭のシーンも合わせて回想であかねの"お茶汲み"に対する見解を描写。
今の自分じゃ若すぎて表現しきれないことも、人生通して表現できるようになっていく……長い付き合いになる噺なので「ともだち」。
うわ〜それめちゃくちゃ良いな…
ファンが「阿良川あかねの"お茶汲み"は10年前が至高」「いいや今が最高だ」「いや20年前だ」みたいな論争するところまで想像しちゃったよ。
そうだよなあ。落語家として生きていくんなら今の出来だけじゃなくて円熟して変化していくよなあ。
そして後半は噺の流れにも変化が。
前回まではちぐはぐで笑いどころになっていたあかねの花魁の演技が、逆に「(ヘタな)演技をする花魁の演技」として、後々その演技がバレるという展開の説得力に繋がってるの鮮やかすぎる。
うらら師匠は上手くいっている花魁に、あかねは失敗する花魁にそれぞれフォーカスしてるっていう棲み分けをしてることになるのか。は〜。
それで着実にボルテージをあげて「ここからが私の"お茶汲み"だ!!」で表紙&巻頭カラーに繋げていくと。いやあマジで漫画上手いな。
○逃げ上手の若君 96話
前半はvs直義軍。
三浦時明を味方につけたのがマジでめちゃめちゃデカかったようで意外とそのまま勝つ流れに。
上杉、斯波、草の人あたりともう一悶着くらいあるかと思ってた。
後半は護良親王の話。
直義、敗北したこと自体より護良親王を手にかける決断する時の方が動揺してるな。まあ帝の子ともなるとそうか。というかどちらかというと尊氏の圧による恐怖?両方?
護良親王、前にちょっと出てきてた記憶はあるんだけど正直日本史疎いから「急に出てきたキャラがなんか大仰に暗殺されたな」くらいにしか思えなかった。
ただ歯で刃を受け止めるのは史実?伝承?通りらしい。すご。ここ幻想描写じゃないんだ。
●人造人間100 8話
ミュージカルの舞台での2vs2の戦闘。
No.100のスーツ姿も梁の上でのバトルも「もし可愛く断末魔の音を出せたら」の煽りも序盤からバッチリ決まってて良いねえ!
舞台では人間同士、舞台裏では人造人間同士のバトルが行われてる構図が面白い。
No.100が最強すぎるからこそ戦いにくいというのも上手い"苦戦"の作り方だなあ。
それでいてラストはあしびから出されたヒントをNo.100がしっかり受け取って、「音には音」で状況打破!
2つの戦局が影響しあってるの、しっかり2vs2やってる感あってめちゃくちゃ良いな。
●アンデッドアンラック 145話
小説版
通称ノベデラ。読破しました。
ちょ〜どアンデラのノベライズで読みたかった本編の合間の話や補完の話が多くて、そのどれもがしっかり面白かったのでオススメです!
特にシェン推しの人は体感7割くらいシェン出てたので必読。
あと『君伝』表紙風しおりが入ってたので買うなら紙版買ったほうがいいかも。
センターカラー
新生ユニオン現メンバー!
「仲間」感強くて良いイラストだ。
ボイドが職業柄不慣れであろうネクタイ気になってるのかわいい。
本編
前回ラスト、ボイド加入から。
めちゃめちゃ先輩面してるジーナかわいい。
気絶してる風子も目覚め、初課題全成功!めでたい雰囲気でカタルシスあるね。風子の「いいね最高だ」がいいね最高だ……
UMA恐竜の追加はちょっと見たかったけどね。
結果発表の次はリメンバーについて。
274,275ページは現メンバーが前周回での姿と並べて描かれてるの、なんか良いな……絵がカッコいい。
リメンバーを使うにあたっての懸念点についても触れていきます。
せっかく今周回で知らずに済んだはずの辛い記憶を見ることになる、とか今周回での人生はないがしろにされないのか、とか。
その辺しっかり考慮した上で、「全否定者を円卓に揃えた上で皆に許可を取る」と答えを出してくる風子、最高に主人公してるぅ〜!このイメージ図だけでもめちゃくちゃワクワクするなぁ。最高じゃんこんなの。
ユニオン9人(ビリー、ニコ除く)、アンダー10人(風子除く)、ジーナ、ボイド、イチコ、ショーン(不可視)、ルイン……までで24人だけどあと1人誰だ?ルーシーとか久能明はカウントされてないと思うんだよなー。ニコはイメージ図で席についてないからカウントしなかったけどニコ含めて25人なのかな。
それにしても全員で円卓囲んでるイメージ図良すぎる。みんな笑顔(師弟除く)で、マジでこうなってくれ……と思わされる。
席順も気になるな。Ⅲまでは現在と同じ順番だけど、Ⅳ以降もこの順番通りに仲間にしていくのだろうか。ちょこちょこ誰だか特定できないメンツもいる。ⅩⅩⅡ(画面左下)は髪の色的にチカラだろうけどⅩⅩとⅩⅩⅠは見えないね。ⅩⅤⅠ(画面右上)は体だけ見えてるけどスーツの着こなし的にアンディっぽく見える気もするなー。
ⅩⅩⅤも見えてない。最後のメンバーだけど、ここに入るのはアンディかジュイスかルインか。誰になってもおいしい位置だな。
リメンバーの説明が終わって次はリメンバーの現在地について。
リメンバーのある場所は現在紛争の真っ只中とのこと。ちなみに我々読者の世界には無い島らしい。
そしてなんとこの戦争はビリー、テラー、クリードが能力に目覚めるきっかけになった戦争。
ということで次の目標は悲劇を防ぎこの3人をまとめて仲間にすること!
ビリー、若いし表情ニヒルでカッコいい。テラーはマスクしてないと童顔に見えるね。クリードはちょっとガイルすぎ。
ボイドの「元から根は良い奴だったってことだ」はなんかボイドに3人を褒められて嬉しいしボイドの好感度も上がって一挙両得。
ところで「流石ボイドさん!」のとこの風子妙に可愛くない??
最後には任務スタート!
戦争を停めるのに先んじて、さらにアタッカーとサポートを1人ずつ増やす!ということでこちらもワクワク。
2人誰だろうな。今週の円卓の通りなら順番的にショーンと友才になるけど、時系列的にまだショーン生まれてないはずなんよな。
アタッカー枠でファンが来る可能性は全然ありそう。
ラスト、ボイドにめちゃくちゃ簡単にまとめさせることでサラ読み読者にも把握できるようさりげなく噛み砕いてるの上手いな〜。
ボイドが要点掴むの上手くて賢いという上げ描写にもなるしね。
先週までボクシングで1対1やってその次は戦争介入で規模の大きい戦いか。ガラッと雰囲気変わるし楽しみだ!
●暗号学園のいろは 10話
初っ端は凍&東洲斎さん。
パキッテ(ディスペンパック)は早押しクイズだとまあまあメジャーなワードな気がする。クイズノックで何回か見たことあるし。
ビジネスとしてやりとりしてしまって東洲斎さんを落胆させるの、凍の悪いとこ出てるな〜って感じだ。
少し期待して元カレに会いにきたら仕事の話しかされなかったみたいな感じ。
そしていろは&たゆたんサイド。
勝負の種目は「失言半減質疑応答」。
23音だけで気になってることを聞いていく…ってことで、今までの謎解き色が強い暗号とは毛色が違うし、勝負しながら色々話も進みそうで期待大。
にしてもチュートリアルで6個ジャンプ漫画あらすじやってくるのは西尾維新すぎる。めちゃめちゃすごいけど。
ラストはいろはの直観に反しつつも戦闘を決意。
最少の言葉で助けを求められてるんだから23音で音を上げていられないってケツに火がつくの良いねえ。
「いろはのい」に「遺憾の意」は上手いし、「い」の札を差し出しながらなのが画的にも決まってる。
アオリも強くて、「言葉(けん)を交わそう」って作中のセリフに合わせて「話(ころ)し合え」ってノリノリっぷり。
言葉遊び、好きだ……
●夜桜さんちの大作戦 164話
前回のヒキ、夜桜家に突然のつぼみ来訪から。
つぼみについて調べて出てきたデータ、ページがあまりにも分かりやすく作られててちょっとじわじわくるな。
企業公式サイトの役員紹介ページみたい。
ただ書いてある内容自体は栽培、株、熟成……と、なんかわからんけどおぞましい気配ビンビン漂ってる。
クローンとか出てくるのかな。ワンピもだけど大クローン時代到来する??
じいちゃんばあちゃんは株まだ回収されてない上にすでに海外に高飛びしてるの老獪さ感じる。
飄々とした強キャラのじじいってやっぱ良いよな。
ラストには"夜桜を創った者"こと旦(あさ)さんも再登場。ヌルッと家に入ってきてるの、嫌〜〜!
●読切 おねがい!流れ星
ヒロアカ休載の代原。
作者は『メイちゃん教の愛において』、『チェンジ!チェンジ!ゾンビ〜!』等の作者、かみだしゅんいち先生。
過去作でもそうでしたが、気の利いたオチによる爽やかな読後感が好みの作風。
うじうじ可愛い系男主人公が個人的にあまり好きじゃないのでそこはウグッっとなりましたが、全体的には綺麗にまとまっていて良かったと思います。
流れ星落ちてきてるのに結局何も叶えてもらわないのかよ!と初めは思うものの、願いを叶えてもらうことではなく「願いが何か考えること」が主人公が前に進むきっかけになったというのもひねりが効いてて良いですね。
自分で前に進むことができたので願いは叶えてもらわなくてもいいわけだ。
断るまでの流れに納得感あっていいですね。
「三回断る」っていうのも「流れ星」ならではのシャレで面白かった。
節々がしっかり詰められてて代原のクオリティじゃなかったですね。何かのタイミングが良かったのかな。
次は過去作みたいに長めの尺での作品を読んでみたいな。
○ブラッククローバー 350話
聖騎士シスター撃破から。
「そんなこと…別にいいんです…………!」のアスタ、見たことない大人っぽい表情してる。3点リーダたっぷりの間の使い方は言葉選んでる感じあるな。
聖騎士化させられてる人も反魔法で元に戻せることがわかったのは収穫としては大きそう。ルシウス倒さないと復活できない戦線離脱状態になるのは、元に戻して味方になったらパワーバランスとか描写の手間とか大変になるからだろうか。
ラストは五頭龍でヒキだけど、正直今更五頭龍に負ける気しないしイマイチ興味惹かれないかなあ。
○大東京鬼嫁伝 21話
もののけ退治で夜の学校に潜入する回。
ありそうでなかった制服まなかがシンプルにめちゃめちゃかわいい。
いつもの必要性を感じないもののけ退治と違い、もののけ成仏イベントを通じてじんたとまなかがちょっと良い雰囲気になる展開で、「そういうのでいいんだよ」になった。
イベント自体もちょっぴりエモしんみりで良かったしね。
久しぶりにええやんだったけど、ヒキ的には畳みに入ってそうだなー。
○読切 パセリ農家が最強なら、つまり最高の野菜はパセリ
『アメノフル』のたけぐし一本&みたらし三大コンビ最新作!
最高の野菜を決めるため農家同士がバトルするという良い感じのバカ設定。こういうの好き。
実際パセリって食べずに残しがちなので、じいちゃんの回想は胸が痛んだ。それだけに主人公に感情移入できる作りになってて、パセリを選んだ意味が分かる脚本。
主人公、セリフは徹底してパセリ食えしか言ってないのにキャラ立ってるしバトルにもちゃっかりパセリ活かしてて笑っちゃうの良い。
15ページなのにみんなキャラ立ってたしバトルも尺たっぷりだし、イチゴ出てきて終わるのもそもそものテーマも良い感じに馬鹿馬鹿しくて面白かったです。やっぱこのコンビの漫画好きだわ。
○PPPPPP 67話
ドン編入るのかと思ったら終わったでござるの巻。
ベートーヴェンの曲を完璧に理解して演奏するためにベートーヴェンになりたい、でもベートーヴェンと同じになるのは不可能……と悩んでるドン。
他のきょうだいと違ってマジで音楽しか興味ないので逆に平和な悩みに見えちゃうな。
最終シカトが出てきて「そんな事言ってたらだーれもなんにも弾けなくなる」で衝撃受けて、「それでも弾かねば、彼らの残した楽譜を誰でもいいから弾いてやらねば」と結論づけ解決。
ここ、かつて運が言ってた「スクリャービンはもういない。作曲者に敬意を払ったら、演奏家はその曲を我が物顔で弾くしかないんだ」をちょっと思い出した。結局答えなんて出ないんだから弾くしかないんだよなー。
シカトの「いーの?」の次のコマのドン、うっすら「よくない」って書かれてるの好き。
ファンタ、議論にも付き合うし演奏も聴いてあげてて優しっ。
ラストはシカト。生意気オスガキ感たまりませんね。ドン編入ると思ったら1週で終わったしシカト編も速攻終わるんかな。そもそもやるのか?(最後DADA先生来たし)
○高校生家族 120話
冒頭洲崎、こたつの入り方お行儀良くてかわいい。
洲崎、父親亡くなってたんか…
それ踏まえると一郎に惹かれてるのにもなんか新しい文脈が生じるな……
で、訪問してくる一郎。
ビンタのコマが小さいお陰で、読んでて「え?今ビンタした…?」って洲崎とシンクロするような「一瞬何が起きたか分からない」になれるの良いな。
一郎の一連のセリフも、友達としてのアツさと身近な大人としての諭しが両立されてて一郎ならでは。
ほんでずっと良い流れなのに「あの人は先生じゃなくて同級生だよ」で急に面白になっちゃうのズルいだろ。ビジネスホテルとか。
洲崎の「人に甘えて生きてくんじゃないか不安」(特に一郎には)に対し他ならぬ一郎が「誰だってそう」(だから気にするな)と返すのもエピソードの結論として良いし、春香に世話になってる描写が入ることでこれが洲崎と一郎の間でだけ成立する特別な論理ではないと示すのもメッセージ性の補完になってて素晴らしい。
渋谷先輩みたいにちゃんと怒ってくれる人がいるのもありがたいことよ。
ラストはそこから春高編突入でタイトルドン!!で〆。最後のコマ背中で魅せるのカッコい〜。
「もうひとつの"黄金時代"」もアツいし、洲崎にとって親代わりでもあり対等な友でもある一郎との関係性がより強固になったこの回のタイトルが「親の友」=親友 なのめちゃくちゃ良いな〜。春高編に期待!
●ギンカとリューナ 20話
突入即投獄で笑った。ギンカ、ダメだろそんなんじゃ……!
ノスフェラトゥは意外とすぐ出てきて徹底してしらばっくれてますね。
ギンカとの面識は無いんだ。
後半はリューナ&ロック。
トキジクはリューナとロックの掘り下げ+敵の嫌さ強調にも役立ってる。
敵、姉と弟の2人組のようで。第一印象でお姉ちゃんめちゃめちゃ可愛いじゃん!!ってなってたのに454ページでは全然可愛くない顔になってて「奇跡の一枚かい!!!」ってなった。
●次号
週刊少年ジャンプ11号
表紙&巻頭カラー
あかね噺
1周年記念!本編アツいし月亭方正と作者の対談普通に気になるな。
センターカラー
逃げ上手の若君
直義戦決着ということで話が大きく動きそう。
夜桜さんちの大作戦
亘(あさ)来たしさすがにシリアスでしょう。来訪者編って章タイトルなんすね。
読切 ウパ野ルパ子は一般人
人妖ラブコメバトル……なんか覚えがあるな……絵かわいいので期待。