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源平合戦の地「屋島」ならではの歴史に触れる(南面山 千光院 屋島寺|香川県高松市屋島)

今回ご紹介するのは、香川県高松市の北東部に位置する「屋島(やしま)」。

屋島といえば、言わずと知れた源平合戦古戦場が有名ですよね。
私も初めて高松に越してきた時は「ここが小学校の時に習った、かの有名な屋島......!!」と、この地の歴史の深さに感動したものです。そして、今や職場からも屋島が見える!

↓ ↓ 琴平バス高松営業所[コトバスステーション高松]から見える屋島 ↓ ↓

そんな屋島へ向かうには、高松市街からだと屋島山上観光駐車場まで車で約30分。
屋島山上観光駐車場はコインパーキングスタイルの駐車場になっています。


駐車場で車を降りて、駐車場脇にある屋島島内のMAPを見ると分かるのですが、屋島は「駐車場~屋島寺~れいがん茶屋・やしまーる~新屋島水族館~旅館桃太郎・茶屋~駐車場」というふうに、ぐるっと1周回遊する構造です。今回は屋島山上駐車場を起点に時計回りで、ぐるっと一周していきましょう!

屋島の見所がたくさんあって、一度ではご紹介しきれないため、何度かにわけて屋島をご紹介していきたいと思います!
長丁場となりますが、どうぞお付き合いくださいませ。

今回は、まず最初の訪問地「屋島寺」をピックアップしてお届けいたします!

屋島寺は、四国88か所霊場の第84番札所。正式には「南面山 千光院 屋島寺」と言います。堂々たる格式を感じる、美しい造りの立派な門構えですね。朱色がとても綺麗です。

お寺の中に入って、恐らく一番印象的なのは、たくさんの「狸」たちでしょう。

それもそのはず。
こちらは、佐渡の団三郎狸、淡路の芝右衛門狸と並んで「日本三名狸」に数えられる、屋島太三郎狸(やしまのたさぶろうたぬき)[蓑山大明神(みのやまだいみょうじん)]を祀ったお社なのです。

なので、売店でも「狸」モチーフのお守りや絵馬が置かれていましたよ。かわいい!

そんなひと際目立つ狸さん達のほか、屋島寺で注目していただきたいのは、この「梵鐘」。

総高102センチ、口径64センチ、厚さ6センチのブロンズ製で、「鋳繰り」と呼ばれる技法で作られた鐘です。なんと鎌倉時代の作で「平家供養の鐘」といわれており、国の重要文化財に指定されている貴重な梵鐘です。


そして、もう一つ注目してほしいのが「屋島寺宝物館」。

こちらの宝物館では、主に御本尊であり、重要文化財である十一面千手観世音菩薩の仏像を見ることができます。平安時代の木造製で、重厚感ある一木造りの彫像。失われがちな光背、脇手、頭上面の大部分が製作当時のまま綺麗に残っていて、見ごたえ十分です!

そんなご本尊以外の仏像、源平盛衰記絵巻物、屋島合戦屏風、源氏の白旗、戦勝の祝いに弁慶が餅をついたと言われる源氏の勝臼など...源平合戦に関連する資料も展示されています。


そして、宝物館で見られるのはお宝だけではありません。
裏庭も忘れずにチェックしてください!

まず、こちらが「雪の庭」と呼ばれるお庭です。

白く見えているところが凝灰岩なのですが、この屋島の山肌から露出した白い凝灰岩を"雪"に見立てて作った庭園になっているんです。1年中雪が降ったように見えるので「雪の庭」と呼ばれています。
屋島山の上は安山岩ばかりなのに、この庭だけ凝灰岩が出ているということで、実は大変珍しい景色なんですよー!


そして、裏庭のもう一つの見所が「瑠璃宝池(血の池)」です。

源平合戦の折に、源義経をはじめ、源氏の兵が血の付いた刀などを洗い、池の水を赤く染めたことから血の池と呼ばれています。この池が真っ赤に染まっていたと思うと、背筋がゾッとします......。もう二度と血に染まるような戦乱の歴史は繰り返したくないですね。涙。

豊富な寺宝や地学的にも珍しいお庭が保存・展示されている屋島寺。

お参りだけではなく、宝物館にもぜひ足を運んでみて欲しいと思います!
他では味わえない、屋島ならではの歴史に触れることができますよ◎

「屋島寺」編はここまで。
次回は「高松市屋島山上交流拠点施設 やしまーる」をご紹介していきます!

ぜひぜひ、次回もお付き合いくださいませ☆彡


※詳しい情報は外部サイトをご確認ください。

【南面山 千光院 屋島寺】
所在地 〒761-0111 香川県高松市屋島東町1808
営業時間 7:00〜17:00
サイト https://88shikokuhenro.jp/84yashimaji/

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