#15 目の前の現実を生きたい!と思える自分になるために一歩一歩進んでいくと決めた
サイキック能力のあるセラピスト、KANNAさんの導きにより、生まれて初めて自分の中にある負の感情と向き合った私。
過去から抱えていた「うんざりな気持ち(みぞおちのあたりにある、黒い小石のように視えるエネルギー)」を浄化できたことで、初めて未来への希望が湧き、本来の魂が望む夢を見ることもできた(詳しくは前回のお話↓↓)
魂が望む夢を感じられたことにワクワクして、気分が急上昇した私だったが、それもつかの間、思わぬ異変が自分の身に起きた――。
膨らんだ未来への希望は瞬く間にしぼんだ
「私、このまま進んでいったら、自分に自信が持てるようになって、人前で堂々と話せるようになるかもしれない! 何年か後には講演会とかイベントに呼ばれて、ゲスト出演しちゃったりして(笑)」
なんとも、おめでたい脳内だが、そのときの私は初めて未来への夢や希望を感じられて、とにかく舞い上がった。
KANNAさんのサロンの玄関を出ると、まばゆい太陽の光がさんさんと降り注ぎ、それがより一層、気持ちを明るくさせた。足取りも、いつになくルンルンと軽やか。ワープしたかのように、あっという間に自宅に着いた。
異変が起きたのは、帰宅して1時間後のことだった。
それまで膨らんでいた希望の風船はしゅるしゅるとしぼんでいき、みるみるやる気を失った。体は鉛のようにズシリと重くなり、ソファに横になったまま起き上がることができなくなった。
さっきまで超元気だったのに、いったい何が起きたんだろう。何かの好転反応だろうか。いろいろ考えを巡らせても、理由がわからない。
そういえば、サロンを出る直前、KANNAさんからこう言われていた。
「今日、KOTOさんは、初めて自分と向き合う作業をしたので、もしかしたら、このあと別の感情が新たに浮上して、気持ちが不安定になることがあるかもしれません。
もし、おうちに帰って不安とか、恐怖とか、戸惑うようなことがあったりしたら、メールしていただいていいですよ! 次回のセッションまでの間に、臨時でセッションを入れることもできますからね」
まるで今の状態を予言しているかのような言葉……。まさか、この体の重だるさって、初めて自分の内側と向き合ったことと関係があるのかな??
KANNAさんに聞いてみようと思ったが、なんだか「しつこい人」だと思われたくなくて、メールを送るかどうか、しばらく頭の中で右往左往した。横になりながら、1時間ほどウダウダしていただろうか。
だけど、どうにもこうにも動けず、生活に支障が出てきてしまいそうなので、意を決してSOSのメールを送信した。
30分ほど経つと、急に全身に血が巡り出したように体がぽかぽかしてきて、動こうという気力が湧いてきた。
夕食の準備に取りかかれるほどの元気が湧いてきたとき、KANNAさんからメールの返事が返ってきた。
魂の抜けグセ、逃げグセの重症度を思い知る
そうか、急に元気が湧いたのは、KANNAさんが逃げていった私の魂を遠隔で引き戻してくれたからなのか……!
ありがたくて涙が出そうになった反面、私の魂の抜けグセ、逃げグセの重症度を改めて思い知った。
私って、どんだけこの現実生活を生きるのが嫌なんだろうか……。
魂が逃げなくなる日はいつ来るのかな……。
魂の望む夢を生き生きと叶えている自分と、今の自分とのギャップがあまりにも大きすぎて、ガク然とする。夢にたどり着くまで、遠く、遠く果てしない道のりに思えて、途方に暮れてしまった。
しかも、魂が逃げるたびにKANNAさんに頼って、助けてもらうのも気が引ける。それも心に重くのしかかった。
KANNAさんに魂を引き戻してもらった御礼のメールをすると、すぐに返事が返ってきた。
「助けを求めていいですからね」の言葉に、すごくホッとして、じんわりと胸があったかくなった。
言葉にはエネルギーが宿ると言うけれど、KANNAさんのメールの文字は、不思議と自分の心をあたためた。
本当につらいときに、頼れる人がいる。自分のために身を差し出して、助けてくれる人がいる。それは私にとって、一筋の光だと思った。
私は、そう返事を書いた。
あまりにも道のりが遠すぎて、本当に変われるのか、魂が自分のもとに帰ってきてくれるのか、今はわからない。
だからこそ、一歩、一歩、足元を見て進むしかないと思った。
生まれたばかりの赤ちゃんが立ち上がって、歩けるようになるには時間がかかる。そこから走れるようになるのは、もっともっと時間がかかる。
それと同じように、自分の小さな、ごく小さな成長に目を向けることが本当に大事だと思った。
四十九(シジュウク)の、生まれたての赤ちゃんである。
想像してみたら、一瞬「ひぇっ」とおののいたが、致し方あるまい。
どんな年齢だって、人は死ぬそのときまでリスタートできる。
私はまず、魂が帰ってこられるような自分になるんだ。そう決めた。
これが、そのとき(2022年8月)に書いたノートたち↓↓
ノートに書いた言葉を見ていたら、その当時のがんばってた自分が愛おしく感じる。
そう、このときから、「一歩、一歩」という言葉が、私が私を励ます合言葉になった。
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