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#21 体に残る「過去からの負の感情」や「邪気」が人生にもたらすマイナス
この連載は、長年生きづらさを抱えていた私(KOTOBUKI)が、セラピストのKANNA(かんな)さんとの出会いをきっかけに、初めて自己の内面と深く向き合い、本来の魂の道を生き始めるまでの完全実話の手記――。
サイキック能力のあるセラピスト、KANNAさんとのセッションで、30代の頃に感じていた姉への負の感情を癒した私。
姉から毎日のように送られてくる愚痴や嘆きの長文メールに、本当はうんざりしていたこと。病気を持つ姉に対して、どこか遠慮し、日々を楽しむことに罪悪感を持っていたこと……。これらの感情を見つめ、癒すことができた(詳しくは前回のお話↓↓)
ただ、私の中にはまだまだ他にも、過去からの負の感情がたんまりと溜まっている。次のお題に移るべく、KANNAさんとの対話を再開した。
日々の行動力を妨げる黒い物体
「姉への負の感情を癒せたのはよかったんですけど、まだまだ他にも悩みがありまして。
私、何をするにもおっくうで腰が重いんです。仕事も家事も面倒でサクサク動けないし、健康のために始めたジムやヨガスクールも、今まで続いたためしがなくて、いつも幽霊会員になっちゃうんですよね……。この腰の重たさって、いったい何なんですかね??」
KANNAさんに日頃の悩みを打ち明けると、こう問いかけられた。
「その重たさって、体のどのあたりにある感じがしますか?」
お、前と同じ質問がやって来た。
KANNAさんの度重なるこの質問で、やっと飲み込めた。癒されていない負の感情たちは、体のどこかしらに残っていて、その感覚を自分自身でも感じられるということを。
なるほど、KANNAさんのセッションはこうやって進んでいくのか!と、2カ月目にして、ようやく勝手がわかってきた。
さて、改めて目をつむって感じてみる。
私のこの重たさは、体のどのあたりにあるのだろうか……?
腰が重たいだけに、腰の辺りかと思ったけど、そこには何も感じない。胸の辺りでも、みぞおちの周辺でもない。
これは、下っ腹の辺りだと感じ取った。
「そうですねぇ……下っ腹の辺りですかね。ズ~ンと重たい感じがします」と、私はおへそのすぐ下のふくらみに手を当てた。
「うんうん、そこにも何かありそうなんですけど、KOTOさんが今訴えている腰の重たさは、第一チャクラにある黒い物体が原因みたいですね。それが日々の行動を重たくさせているように感じます」
あれれ、私が感じ取った場所と、ちょっと違ったみたい。私の体には過去からの負の感情がたくさんありすぎて、どれがどの感情と紐づいているのか、ピンポイントで言い当てられないみたいだ。
で、この重たい感情は第一チャクラにあるのか……ふむふむ。
第一チャクラというと、ちょうどお尻の辺りかしら。現実的に生きていくために必要な力、いわゆる「“生命力”を生み出すエネルギースポット」なのだと、どこかのスピリチュアル情報で聞いたことがあった。
まさにこの第一チャクラに負の感情エネルギーが張りついているとなれば、生命力はもちろん、日々の行動力が弱まってもおかしくはないと感じた。
浄化に努めると若返りも夢ではない
「負の感情って、体のいたるところにあるものなんですね……」
そのとき浮かんだ素朴な疑問をポツリと口にすると、KANNAさんはこう答えてくれた。
「負の感情もそうなんですけど、ほかの人からもらってしまった邪気なども体に残ってしまうこともありますね。
そのまま浄化をせずに年を重ねてしまうと、負のエネルギーがどんどん溜まってしまって、その影響で体が硬くなったり、痛みが出たり、病気につながったりする可能性もあります」
「ゲゲゲ。じゃあ、私のこの首肩の痛みとか、膝の痛みとか、単に姿勢の悪さや老化だけが原因でもないんですね。このまま負の感情や邪気を放置していたら、ヤバいことになってしまいそう。
うちの母親みたいに、たくさんの負の感情を抱えたまま亡くなって、成仏できなくなってしまうのは本当に嫌です……」
「うんうん、そうですよね……。ただ、生きているうちにしっかりと自分の内側と向き合って、自分の中にある負の感情や邪気を浄化していけば、心も体もどんどん軽くなって、生きるのがもっと楽になると思います。以前よりも元気になって、若返ったように生き生きされる方も多いです」
「わぁ、若返り、目指したいです!」
と、すぐ調子に乗る私である。
「ではでは、その黒い物体は、KOTOさんにはどんな風に視えますか?」
KANNAさんがなめらかに本題に戻すと、私は再びの難問に頭を抱えながら挑んだ。
「え~と、どんな風に視えるかなぁ……。あ、なんだか真っ黒い海苔が巻かれた、おにぎりみたいな感じがしますねぇ」
おにぎりには申し訳ないが、感じたことをそっくりそのまま伝えてみた。
「そうなんですね。私からは、黒いドーナツ型の物体が第一チャクラにがっちりと張りついているように視えますね。これがKOTOさんの日々の行動を妨げてしまっているみたいです。
おそらく今世のどこかのタイミングで、KOTOさんの心が傷ついてできてしまったもののように感じます。このドーナツ型の物体は結構、大きな塊なので、それが取れるとズーンと落ち込む感覚が減っていくと思います」
「おお! それは一刻も早く取りたいです!」
腰を浮かせて前のめりになったが、残念ながら、ここでタイムアウト。今回は、30代の頃に感じていた「姉への負の感情」を癒したりと盛りだくさんだったため、黒いドーナツ型の浄化は、次回のセッションに持ち越しになった。
おにぎりだの、ドーナツだの、なんともおいしそうに見えるものばかりだが、第一チャクラにあるその大きな黒い塊は思いのほか厄介で、長い間、自分を苦しめてきたことを初めて知ることとなる。
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