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ドMで片づけていたけれど、HSSHSPだったのかも

刺激が大好きだ。

「退屈だから」という理由で金銭的に困窮しているのに引っ越しをしたり、「面白そうだから」という理由でネズミ講の人間とご飯を食べに行ったり、「刺激が味わえそうだから」という理由で睡眠薬とお酒を一緒に摂取してトんでしまったり。

そしてそんな経験をした後、疲労困憊して長い休息が必要になったり、時にはうつ病になってしまったりしたのだ。

自分の持っているこの"自虐的性質"によって、自分自身を自傷しまくっていたように思うし、そんな自分は「ドM」なんだろうと思っていた。

そんな日々を過ごしている中で、ある記事に出会う。

内向的なのに刺激を求める、人口の6%しかいない刺激追求型HSP(HSS型HSP)

スズキアユミさんというデザイナーで書道家の方が書かれたこの記事。簡潔かつ丁寧にまとめられていて読みやすく、一気に読んでしまった私に、雷のような衝撃が走った。

「これ、私じゃん…。」

途中にあるチェックリストは18個も当てはまった。女性は11個以上でHSSHSPとの事なので、完全に当てはまっているのだ。

HSPの存在自体は知っていたのだが、チェックリストなどを見てもあまり当てはまらなかったので「ふぅ~ん、私はHSPじゃないな~(ハナホジ)」と思っていたし、病気でもなんでもなくただの性格の特徴であるので、別にこれを知ったところでどうにかなる事も無いでしょ~と軽視していたように思う。

しかし私が今まで感じていた生きづらさや「ドM」と片付けていた性質についてHSSHSPというカテゴライズである可能性があるという事を知ると、不思議と心がふわっと軽くなった。今まで私の足枷となっていたものが消え、本来の質量で心が存在しているような、そんな感覚。

そして、私と同じような経験をされている方が多くいらっしゃるという心強さ。こういう自分の性質に悩み傷ついていたのは私だけじゃないんだという安心感。

それは次第に、HSSHSPの自分は、ただ生きづらくて破滅的なだけで、生産性も何も無いのでは、という絶望感も抱く原因にもなった。

映画や小説を読むたびに号泣し、人の話にも寄り添い過ぎて、疲弊する。私が疲弊している間に、それらと上手く付き合える人達は自分の人生を建設的に進め、成功していく。

自分の性質が嫌でたまらない。
もう、なんなら共感性など消していちいち疲弊せずに生きてゆきたい。サイコパスの特徴にそんなものがあるらしいが、正直心底羨ましいとさえ思う事もある。

今後の人生で、このカテゴリに所属していると思われる私がどうやって向き合っていくか。どう幸せに生きていくか。

自分をカテゴライズする事で、砂漠の中をあてもなく彷徨うような状態から、自分の現在地がわかったくらいには進めた気がする。そうポジティブに捉えて、波乱万丈で感情の起伏が激しい荒波人生の舵を取っていけるように精進してゆきたい。