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デザインの法則とは

良いデザインには法則が5つあります。コツやテクニック、技法と言ったものは細かく分けると沢山ありますが、大元になる法則は5つに分類されます。これらはデザインの基本で、広告、チラシ、WEBデザイン、名刺など、あらゆるジャンルに共通する原則となるルールなのです。

この法則にのっとって制作すると、見栄えは自ずと良くなります。逆に、これを無視して制作すると、コツやテクニックといった小手先の技術にどんなに力を入れても、結果的に良いデザインに仕上げることは難しいです。

誰でもセンスよく作れるのは法則があるから

俗にいう「センスが良い」という方は、もともと持ち合わせていた感覚で、無意識にこの法則通りにデザインしているケースが多いのでしょう。では、センスがない人はどうすれば良いか?答えは簡単です。デザインの法則を知り、それ通りに実践すれば良いだけです。つまり、デザインとはセンスがある人しかできない特別な技術ではなく、習得すれば誰でもできるようになるものなのです。

この法則は私があみ出したものではなく、デザインの分野では、ごく一般的に知られている原則です。原則自体はとてもシンプルなのですが、実際にデザインをやったことがない人にとっては、ピンとこないキーワードだと思うので、私流に分かりやすく説明を加えていきます。少し長くなってしまうので、この後5回に分けて解説していきますね。

デザインの法則ーその1

目立たせる順序をつけて、着目して欲しいところに焦点を絞る!

デザインの法則ひとつ目は「目立たせる順序をつける 」ということです。デザインをするとき、画面(紙面)の中で強弱(コントラスト)をつけて、目立たせる順番をつけることが大事なポイントになります。

目立たせる順番とは、情報の重要度合によって順位をつけるものです。広告やチラシなどの場合、最も重要なキーワード(キャッチコピーなど)は一番目立つようにし、それほど重要でないもの(例えば注意書や補足事項)は、あまり目立たせないようにします。もちろん、大事でない情報をデザインに載せる訳がないのですが、画面(紙面)の中で比較して(相対的に)重要度合いを決めます。

印象に残したいから目立たせる

分かりやすい例であげると、文章を書くときの「見出し」の書体は、「本文」より大きい書体を使うのが一般的ですよね。見出しよりも本文が目立ったしまうと、見出しの効果がなくなってしまうからです。広告やチラシの見出し(タイトル)やキャッチコピーは、できるだけ引き立つようなデザインにします。

なぜ、コントラストをつける必要があるのかというと、デザインに強弱をつけることにより、着目してほしいところに読み手(ユーザー)の焦点が定まるからです。全ての要素を派手な色使いにして目立たせてしまうと、画面(紙面)がゴチャゴチャしたデザインになってしまい、一番伝えたいメッセージが読み手(ユーザー)に届きにくくなります。仮に見てもらっても印象に残らない可能性があります。だから、最も着目してほしい、印象に残したい箇所だけ特に目立たせる必要がでてくるのです。

余計な広告をつけると読み手の焦点が定まらない

noteの最大の魅力は広告を挟まないところです。余計な広告がないからこそ、伝えたいメッセージをストレートに届けることができます。デザインの法則通りにデザインをするには、メッセージと関係のない「派手な広告」は入れてはいけないのです。
テーマと関係のない広告が画面(紙面)のあちこちにあると、読み手の視線が他に移ってしまうので、こちら側の狙い通りには、読み手の焦点は定まりません。

たいてい広告というものは、人の注目を集めるよう派手なデザインを施しているものです。そういった状況の中では、読み手(ユーザー)はあなたが作った文章でなく、広告の方を読み進めてしまう可能性が大いにあります。「しっかりメッセージを伝えたい」「内容をよく理解して欲しい」といった方は、広告つきWEBサイトは使用しない方が良いです。

特に、ブランドイメージを構築したい「自営業」や「個人事業主」の方には、広告付きのブログなどは絶対におススメしません。せっかく素敵なデザインに仕上げても、ブランドイメージは簡単に崩れます。もし、安さを売りにするような広告があなたのウェブページに表示されていたら、あなたの事業も、安い(質が落ちる)という印象を読み手(ユーザー)に与えてしまうからです。デザインの効果というものは、否が応でも相互に影響し合ってしまうのです。

要点を掴めない人ほどデザインが下手

デザインに強弱をつけるためには、画面(紙面)の中で、何が「最も重要」か「それほど重要でない」ものは何かを、しっかり理解してから制作する必要があります。だから、デザインはセンスだけでは作れないのです。デザイナーは、どれだけクライアントの要望をくみとれるか、内容を理解できるか、その力量も問われます。

実は、プロのデザイナーは、なんとなく気分で色付けしてデザインしているのではないのです。どうやったら読み手(ユーザー)に着目してもらえるか、どうやったら狙い通りの印象をもってもらえるか、かなり狙って設計しているのです。
(次回は、デザインの法則その2を解説します)


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