サンタさんへ犬をお願いして届いた物とは
サンタさんを信じていた
小学2年生までは
サンタさんからプレゼントが
届いていたと思う
3年生まで届いていたのかな・・・
昔過ぎてほぼ記憶にないが
クリスマス当日の朝に
切ない思いをした記憶がないから
きっと届いていたんだと…
私が鮮明に記憶する
サンタさんからの
プレゼント話がある
その話をしてみよう
あどけない小学生の頃の
淡いお話しを
当時私は犬が欲しかった
犬が好きで
犬の飼い方の本を
おこづかいで買ったり
犬を飼っている友達の家に
遊びに行っては犬のお世話を
したりして遊んでいた
母親に犬を飼いたいと
言ったが
ことごとく却下されていた
世話ができないとか
泊まりで出かけれないとか
死んだらかわいそうとか
その辺の理由だったかな
却下の理由は…
ある日母の留守中に
台所のテーブルの上に
置き手紙をしてお願いしたことがある
ツルツルした広告の裏に
油性ペンで
『犬が欲しいです』
という言葉と
女の子が頭を下げている絵を
書いたのだ
母はその絵を見て
褒めていたと思う
上手く描けていたからね
しかし母の意見が
変わることはなかった
10年以上生きる犬を
飼う責任の重さを
知っていたのかな…
今思えば本当に飼わなくて
よかったと思う
世話できないと
単純に思うから
散歩毎日とか無理よね
両親共働きだったし
誰が世話するの?って感じ
それでも諦めきれず
犬が欲しいと
思っていた私は
サンタさんに犬を
お願いすることに
決めたのだ
広告の裏に
『犬が欲しい』
という言葉と犬の絵を描いて
イブの夜頭の上に
置いて眠りについたのだ
そしてクリスマス当日の朝
目覚めた私は
頭の上に置かれていた
箱を目にするのである
その箱の中を開けると
チャウチャウ犬のぬいぐるみ
が入っていたのだ
本物の犬ではなかったが
犬であることにはある意味
間違ってはいなかった
本物は不可能
ぬいぐるみで我慢してと
言いたかったのかな
サンタさん…
当時近所にあったお店の
売り物であった
チャウチャウ犬のぬいぐるみを見て
『欲しい!』って言ってたもんな…
サンタさん…聞いてたんだね
本物の犬は諦め
ぬいぐるみであるチャウチャウ犬を
大事にしていた
幼い頃のクリスマス
当時の思い出が今もなお
懐かしいのである