プロボノをやってみて感じたこと

今年の5月から、「プロボノ」として活動をはじめました。
「プロボノ」とは、wikipediaによると「各分野の専門家が、職業上持っている知識やスキルを無償提供して社会貢献するボランティア活動全般。また、それに参加する専門家自身」だそうです。

今日は、プロボノをやってみて感じたことを書いてみたいとおもいます。

コロナで本業の勤務日が40%になりました。

プロボノとして活動を始めたのは、コロナで本業の勤務日が60%減ってしまい、空いた日に何かできないかなと思ったのがきっかけです。

「自分が働いていない間も、周りは仕事をして誰かの役に立っている。」
「何もしないと自分の成長は止まってしまう。その間にも周りは成長してる。」
「このまま何もしていないと、いつか本当に食い扶持が無くなる。」

などなど、考えていると不安になったので、取り敢えず動いてみようと思いました。
幸い数年前から、イレギュラーなことがあった時に備えてどこでも役に立てることは勉強しておこうと思い、ウェブ解析士やプロジェクトマネージャなどのデジタル関係の資格をとっていたので、はじめは、「デジタルマーケティング 副業」などで検索して案件を漁っていました。

でも、なかなか出来ることと求められていることがマッチする案件が見つからず、また、なんだかんだ個人の名前で仕事をすることにびびってしまってたのか、なかなか案件が決まりません。

そろそろ案件探しも疲れたし、思い切ってどこか応募しようかなと感じてはじめていたときに、プロボノという働きかたと出会いました。
その頃にはとにかく早く動きたいと思うようになっていたので、深く考えずに応募して複数回の見学を経て活動を開始しました。

「私はデジタルマーケティングをしています。」

活動をはじめると、はじめに何ができるのかを聞かれます。

恐る恐る答えたのが「私はデジタルマーケティングをしています。」です。

今思うと、こんなあやふやな回答をしたことが悔やまれますが、とにかくそう答えました。

たまたまタイミングが良かったようで、所属することになったNGOは、その頃丁度、マーケティング活動に力を入れたいけれど、マーケティング経験者がいないという状況でした。

そのため、活動開始とともにウェブ解析やサイトリニューアルなどのタスクに関わらせていただくことができました。

一緒に働くメンバーの本業が、ITコンサルタント、シンクタンクのリサーチャー、弁護士、会計士などなど、本業ではあまりご一緒することが無い、「おぉ....」っと思ってしまう肩書きの方々から、実態を上回る期待を寄せられて、正直、少し緊張したのですが、なんとかそれなりにお役に立てた部分もあったようで、嬉しい体験ができました。

ウェブサイトの裏側の設定など、本業では携われなかった仕事を経験できたこともとてもプラスになりました。また、自分が持っている役に立つスキルの輪郭が、本業だけで仕事していた時よりもくっきりしました。

プロボノは趣味なのか、それとも、仕事なのか

一方で、家族からは不満が出てしまいました。

というのも、もともと本業の休みで作業しようと思っていたのですが、週末にMTGが入ることがどんどん増え、家族との時間に制約が入ってしまったからです。

たとえば、日曜日のゴールデンタイムにMTGが入ることもあり、家族でゆっくりしたいと思っている妻を怒らせてしまうこともありました。

また、妻としては、プロボノは趣味。
仕事ならまだ大目に見れるけど、個人的な趣味で家族の時間が削られるのはダメですとのことでした。

(自分としては、7割仕事・3割勉強の気持ちでいたので、趣味と言われて少しムッとしてしまいました。)

数週間ほど、活動時間を増やしてもっと貢献したい自分と家族の言い分も大事にしたい自分との間で葛藤がありました。

結局、仕事だろうが趣味だろうが、家族の気持ちを大事にできていないで他所様のことをやるのはダメですね、ということで、いろいろとっても反省し、今は調整しながら活動しています。

その瞬間、求められていることをびくびくせずにやる

プロボノとして活動を始めて、おおよそ4ヶ月が経ちました。

途中、自分ができることと周りの期待値のギャップにどきどきしたり、使える時間と達成したい成果のギャップにひりひりしたりしましたが、いまのところ、少しづつ成果と成長を味わいながら、安定稼働できています。

本当のことを言えば、もっと時間を投下して一気に成果を出したい気持ちもありますが、プロボノとして活動できるのは、本業があり、家族があり、生活できているからだろうとも思います。

プロボノのメンバーからslackで届く相談にワクワクし、本業の上司からteamsで届く指示にギラギラし、それらの受信を知らせるスマホを覗き込む娘とわちゃわちゃしながら、その時その時、周りの人々から求められていることを変に背伸びしたり虚勢を張らずに堂々と対応していこうと思っています。
その結果、いろんな人に頼ってもらえる人になれればと。

そろそろ副業にもチャレンジしてみようかな....


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