顔は整形しなくても環境で変わる
人の顔って変わるよなぁと思う。
芸人の顔なんてほんとにそうで、今の千鳥とデビュー当初の千鳥では月とスッポンだ。
眉間には深い縦皺。目が座っていて目の下には薄紫の隈がある。頬は薄っぺらくて少し頬はこけている。不満しか出てこなさそうな口元。その周りにはハの字の口髭。歯並びは悪くタバコのヤニで汚れている。
猫背。肩で風邪をきりながらガニ股でセンターマイクまで歩いてくる姿は、チンピラとしか形容できない風貌だった。
ぼくは尖っていた時代の方が好きだったのだが、まぁ言うなれば好きなバンドがインディーズからメジャーに移籍するようなもので、
テレビで売れっ子になっていくにつれて表情は柔和になっていき、今ではお茶の間に受け入れられやすい恵比寿顔になっている。
売れて裕福になったから優しい顔になったのか、それとも優しい顔になったから売れたのか。
ぼくは後者だと思っている。テレビに適応するように自分たちの芸風を少しずつ大衆に寄せていっているように見えていた。それでも大衆に媚ない千鳥節は今も健在だと思うので、すごいなぁと思うし大好きなお笑いコンビだ。
介護職員の顔も環境で変わる。
「あれやって!」「持ってきて!」「これ!」「それ!」
命令口調で言われるたびに、心の中で「ん?」「お?」っと思っていた。
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介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。