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入浴介助の方法をデイサービス介護職員が解説

介護・身体介護で大変なのは、

入浴介助ではないでしょうか。

  • 介護未経験から介護業界へ転職したあなた、

  • 在宅介護で親御さんの入浴を介助されているあなたへ、

怖いですよね、入浴介助。

お風呂で転んだりした日にゃぁ。高齢者の場合、骨折で済めば御の字かもしれません。打ちどころが悪いと入院、そしてそのまま復帰できない場合もあります。

ぼくも、めっちゃ緊張感を持って介助しています。介護業界で長く働いてきた職員でも入浴介助を苦手としている方はいます。

腰が悪い・足が悪い、血圧が高いとかなら、まだいいんです。

いちばん難しいのは、認知症のある方の入浴介助です。これはもう、いっきに難易度が上がります。

ぼくはというとデイサービスで介護職員として勤務しています。介護経験は3年くらいです。

銭湯のような大浴場での入浴介助から、家のお風呂のような個浴での入浴介助を、それこそ、200人以上・2000回上は入浴介助したでしょうか。あれ?計算間違ってるかな?

入浴介助で気をつけていること・視点・思考などについてまとめてみました。参考になれば幸いでございます。

入浴介助は危険・キツイなどの印象があるかもしれませんが、それよりも「裸の付き合いだからこそ聞ける高齢者の本音」が楽しかったりします。

ぼくは入浴介助が好きです。



入浴介助の具体的な手順とチェック項目

介護施設(デイサービス)で行っている入浴介助の手順を、わかりやすく箇条書きで書き出していきますね。


風呂まで安全に案内する

まず、お風呂場まで行かなくてはいけません。その前に健康状態・体調確認をしっかりしておきます。

  • バイタル(血圧・脈拍・体温)の測定は済んでいるか

  • 入浴方法の確認は済んでいるか(普通浴・シャワー浴・リフト浴)

  • 入浴前の水分補給はできているか

  • 着替えなどの準備はできているか

  • 入浴拒否の方に対して臨機応変な声掛けの工夫ができるか

  • 認知症の方に対しても丁寧に声掛けができるか

  • 移動方法は適切か(歩行・杖歩行・車椅子移動)

  • 疾患など、病歴が把握できているか

  • 処置(怪我・病気)の有無を確認できているか

  • リフト浴・機械浴などの電源や動作、風呂の準備はできているか

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介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。