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介護のマガジン

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デイサービスで働いている介護職員が、介護で感じる気づきや本音を包み隠さず書いています。マガジン購入者しか読めない無料記事や有料記事がご覧いただけます。
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2024年9月の記事一覧

それは問題行動なのか?それとも言ったもん勝ちなのか?

利用者さんの問題行動。 たとえば、施設のモノ・他人のモノを持ち帰ったり、施設の外へ出よう…

デビューは認知症対応型デイサービスだった

ぼくが介護職員としてはじめて経験した現場は、認知症対応型デイサービスだった。 認知症対応…

ランラン・ランラン

「ランラン・ランラン」と口ずさみ、笑顔で上機嫌にしているかと思えば、急に「もう帰る。どう…

その半歩からぼくは勇気をもらっている

3人でのトイレ介助。 ひとりは補助、ひとりは尿取りパッドの交換、そしてぼくは正面から利用…

男の流儀

習慣を身につけることも難しいが、習慣をやめることも同じくらい難しい。 「はい、明日からト…

ヤジはもろともしない

「これの何が楽しいの?」 「疲れてるからやりたくない」 デイサービスのレクリエーションで…

相手の真実を否定しない

ここは地域密着型の小規模なデイサービス。 ぼくは介護職員。 利用者さんがひとり、廊下をウロウロしている。 手には、色をつけ終えた塗り絵の紙を挟むピンク色のファイルを手にしている。いく先はキッチンへ向かっているようだ。 背後から別の介護職員が追いかけてきた。「どこいくの〜」と声をかけている。正面にはぼくがいて、道をふさぐ形になってしまった。利用者さんは前後、スタッフに挟まれてしまった。 大捕物をしているわけではない。ぼくはその人が何をしにキッチンに向かっているか瞬時に理解

美味しそうに見えるのかな?

色鉛筆・消しゴム・定規、ティッシュ箱。 その利用者さん前から遠ざける。 手の届く範囲を計…

介護者のリアルな言葉

「自分が先にどうにかなりそうだった」 「主人が逝ったときは、悲しさよりも安堵感の方が強か…

真っ向勝負

末期がん。余命宣告された男性利用者さん。 最後、亡くなる前日までデイサービスに通っていた…

芸能人であろうが専業主婦であろうが

背中には、そりゃ見事な「モンモン」。 ぼくは、仁義なき戦いが好きだった。 テレテー!テレ…

正解はトイレットペーパー

デイサービス。 利用者さんがトイレに入って行った。 トイレに入っていったときと、 トイレ…

そう見ればそう見える

1日10時間以上パソコンの前に座り、ひたすらソースコードを打ち込んでいく。 すぐ隣に仲間は…

オアシスのない砂漠にて

「もうだめだ。苦しい。もう直ぐだな。俺は」 そう言ってベットにずっと横たわっている。デイサービスにきた時からそんな感じだ。結局、午前中はベットの上で過ごした。 ずっと寝ていてはデイサービスに来た意味が薄れてしまう。夕方、家に帰ってから寝れなくなるとご家族の介護負担も増えるし、本人も昼夜逆転してしまって生活のリズムが崩れてきてしまう。 分かっては、いるんだが。 人工透析と脳梗塞からくる後遺症。短期記憶が途切れることがある。水分制限があってデイサービスで摂取できる水分は4