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あったかい。
あと2日で妊娠4ヶ月。
妊娠がわかってからの日々はつわりとの戦いで、
え、こんな辛いって聞いてませんけど?
と思いながら暮らしてきました。
朝は1時間有休とらせてもらって、いつも通りに起きてゆっくり準備。たびたび途中下車してトイレに駆け込み戻しながら、とにかく前進するのみ!と通勤する日々。
ご飯は作れない、食べれない、食べないと気持ち悪い。
家のことは何もできず、とにかくずっと横になっていたい。
そんな日々にもほんのりと終わりの灯火が見えてきた今日この頃。
それでも1時間もの間乗っていく電車では、できれば座って通勤したい。
いつものようにホームに着くと、既に到着していた電車に空いてる席はなく、立ってる人も多かった。
一本遅らせた次の電車も満席だった。
いつもの様子だと、どこかで空くだろう。
そう思って乗ったはいいけど、私の周りの席は空かない。
何駅か進んだとき、緑色のスカーフをした素敵な女性が駆け寄ってきた。
「こっち」と招かれるまま付いていくと、座席に女性のお弁当が置いてあって…
少し離れた所から、私の鞄に付いていたマタニティマークを見つけて、わざわざ席をとって走って声をかけにきてくれたのだ。
嬉しくて、マスクに隠れて少し泣いてしまった。
優先席に座らせてもらおうと乗り込んでも、スマホを操作して顔をあげてもくれない日々が悲しかったから尚更、こみ上げてくるものがあった。
世の中にはいい人もいる。
あたたかい世界もある。
こんな世界に産んでしまうことになったお腹の子に、これで正しかったのか、幸せにできるのか、不安でいたけど、反省をした。
大丈夫、この子には私もいる。旦那さんもいる。私のあったかい両親や兄弟もいるし、緑色のスカーフの女性もいる。
大丈夫だよ、とお腹もあったまってきた。