ゆめゆめ

うまれて　いきてるから　
みつからないのか　たぶん　

私の元で展示された　ローマングラス
水に浸した宇宙は　酷く　土臭い美談に墜ちる

銀化した欲を無言で　
吐き戻すだけのライトアップ

ただのブルーモーメントだよ　と　扮した肖像が
正面にあって何処も　見ちゃあ　いないが
モナリザじみた微笑を羽化した　それらを　
デザインして　しまった　それから　だから

diamond　と　詠んで　接写した遺稿集

中型の雑種犬は一日中　リードをつけ
逆に三毛猫を吸うような　無印生活

だからさ。事件にもなんないから

もし、飼育された人間がヒトと一致して
仮に、一直線の思考がムーランルージュを畫いた

よほどグラスのそこを　呷り砕いたものだとしても

役にも立つから　
なにもないというのか
それら　渇きと絖し

企画にあたる反薄明光線が　妊婦の中身と
接続するなら　タンザナイトの指輪が　
心臓に絡みついて　そのときには
ポーチ＆手提げ　屋根付きの風見鶏に　

何時かを　瞠りました、ね

掻き込まれた香水瓶の可愛らしいことは　
世相の天秤の劇場で出会うなら　
きっと　そんな　思い出に　
悶えたいのですよと

ミドリのオトコは紫の星を喰う
これは依頼品ではなく

アンドロイドはスカートをはいて　
羽根を咽（むせ）んだばかり

散髪した馬は硯の匣　週末には　興奮した手綱
常時　つめたいかんじでメモリーに孵化した
もう、夏の終わりのすがたの、そのかぐわしさよ