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とまとひとはここのねだん


 ものくろのいしを蹴る
切実な詩情など
、草々

皮革の風船が、このようなとき、ひろった
カベに貼り付いている過去に魔法がある

レプリカのあかり ナルシスの鏡
鳴り止まないベルが しずかに曇った
紬とあたたかいって、リズムを刻むんだ

未読の花びらの見知らぬ窓向こうを語る

目の前にある 
深いコーヒーの 
ひかりとおんなじ

初潮にみられた果実の台座が超えた
見知らぬ色が交差し、まるで丸いカゲ
角度はにぶく蒼いだけ イマだけ

また、語られないテーマパークに込められた
全ての指先が やがて飛び込む、その姿は、

落ち葉の上に、またひとつ。
信仰の雨はあがっていた

不確かな手が、全体の一部となる 鳥の飛翔
一瞬のまに流れる刻 キャンディーたち
過熱した事象は 時に、空をつめたく、

揺さぶり続けるのだ 
わくらばの湛む音をきけ
ちくたくとまち

うねうねと切り離した彼らはセロファンが消え
そっと寄り添うようにして(非熱処理して)
無機質なカギの隅々で一滴の露は、
触れるものを柔らかくした靴音に近づき

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