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paper tunes 

どうでもいい休日の朝に 海沿いの道をニケツする。まるで知恵の輪みたいな潮風より 確かな 夢の記憶に穴が空いた。貰い受けた原付きで。代わり映えのない真っ直ぐな道を、どこまでも どこまでもみえなくなるまで ゆけたらよかったのに

また俺はベッドの上で微動だにせず考え事をしていた。あとになって色づくたんぽぽ鼓草の あの歯車の、春の雑念にすがれて。昏れて。日照り雨そばえを繕いそして、露香のくせに焦点が交わさるばかりの

ピンホールで覗いてまぶたで切る、手回し 午前3時の譜面ばかりで、それとも……明日になれば希望が開かれ、ひどく耳障りに被さり、溶け込む現実を覆うように 空想に 境界線すら追い出してしまって

蒼い雪の万年筆で奏でる 願いのこもったあまだれの灯に。グラスのシェードは大きすぎる影で、空の上ほど暗く 海の底まで輝く。ボヤケた一群の、clawであり 海のオルガンと軽やかに旋回する、かるく引き始めてから


夥しい雫が鋭さをまして走り抜けるそして。
いまに呑み込む。このジオラマのアングルも
取り決めでは、磨き上げられた ときとして 
砕けたけれど、私は、もっと
薄くてきれいな色をしています

その嘴では星空に詠わず 漏斗では水溜まりの取り澄ます。みずみずしさだけが。過去の詩篇が 滑らかにあるように どこまでも 惨めさ、だから、当てつける隙間風とか そんな軽薄な澪にあるったけの疚しさだろうに

夜の闇を薄めるなか 回転扉をくぐりぬけると 数え切れないうわ言に、不確かな名月が進み出る。エレベーターは泡沫を運び 炭酸水とシロップで 滑り落ちる銀のひかりの、弾む吐息にとおく背後に、まだ続いていて。何もかもが色を失い。いつかまっさらなしあわせになることを。迷子のようにやさしく手に繋いで、振り返ったときの砂時計がフロアに棘を付け、透かした隨に割れる、ただハミングになる

みずくさいのは気の所為でも ハチミツでもありませんでした。灰皿は満杯で魔法使いが作ったものです。つやつやと腐食した シケモクひとつを摘んで。

あなたは絡みついた街路樹に溢れていく。懺悔のひかり。やり過ごすにも難しくくぐり抜けるにもやるせない。立ち尽くして浴びているばかりで、なんとも心地よいから穏やかでない

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