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卵の焦点を朝食に口を挟む 吸血鬼の乳牙を 屋根裏に降らす老執事はにこやかだ。今際には庭園。再演の一つを銀蝋の皿に移し 差し上げなくては成らない生涯がある。こそと抜け出した狐火が未だ帰ってきません。喚きはじめた銀の鸚鵡の あの幼女の、死が黒猫に擬態したものに近く 雨漏りを眺める。 あの一等星は天使か妖精か。 季節外れの花火かもしれないなあ、 紫陽花はいつだって それこそつららのような藤だとしてさ、そちらがわにある目覚まし時計はなんというか。なぁ 見開いた夜の森 瞳