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脇道から逸れ和やかな場所へふと帰り着く。 ああそれでとわのなかにもあり、重ね合わせた平行線をアヤのように包み込んでは。この場にて、胸をなでおろしたものだ。夢も歴史もないその時をぼんやりと凌いでいる。降ってわいたものを努めては押し殺す。黙認した空が遠くあり嘲笑うように散る。 そんな、ひとたびのこと。 泣いているのだろうな。 階段の踊り場でふと思い出した、(なんてこともないのですよ。)駆け込んでシートに座り暗転を待つ、明け暮れないロードショーは片手間を濡らしただけ。映像