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時代劇に書くことの真髄を見た!映画「仕掛人・藤枝梅安」

たまに見るんですよ、時代劇。

アマプラをぶらぶらしてたら「あ、藤枝梅安やーん、トヨエツやん!?」って。ご存知ですかね?池波正太郎さんの代表作。わたしも名前くらいしか知らないけど、鍼灸師が実は裏の稼業を持ってって~みたいな。そういうのです。詳しくはどうぞ。


で、いろいろあって。梅安の師匠である、津山悦堂(小林薫さん)が言うんです。

20年もしたら、お前はきっと鍼医者になってよかったと思うに違いない。その頃になると、来る患者という患者のそれぞれ異なった体の仕組み、体の善し悪しが手に取るようにわかるようになる。鍼一本で、患者を蘇らせることができるのや。そうなると、鍼医者がおもしろうて、おもしろうて。これは金ずくの仕事ではなくなってくる。それまではひたすら苦しめ、ええな。

出典:映画「仕掛人・藤枝梅安2」


わたし、思わず「わかる…」って。

そう「書く」や「言葉」も近いものがあるんです。もちろん、わたしは梅安ほど究めてもないし、裏の稼業もないけど。人のnoteを山ほど読んでるんで。日に50本としても年間20,000本弱?えらいもんで、それだけ読んでると行間というか。


書き手がどんな人か、なんとなくわかるようになります(これはみなさんも実感があるのでは)

あと、個別相談をやってるでしょ。あれが、いわば鍼灸(=鍼医者)みたいなもんです。今日はどうしましたか?これこれこうで困ってる、どうしたもんかと悩んでる。わかりました。こんなふうに考えて、こう書いてみてはどうでしょう?って。


ああ、質問に答えてる記事もそんな感じですよね。

なるほどーって受けて、文章で解きほぐしていく。言葉という鍼(はり)で、急所あるいは要となる箇所をポンって。すると、かるくなった。モヤモヤがスーッと晴れましたわって。毎回そう上手くはいかないけど、近いもんがあると。


で、師匠の津山悦堂が言うには。金ずく(お金のためって意味でしょう)ではなくなる。それまでは、ひらすら苦しめと。

なるほど、そっか。そんな域に達するまでは、ひたすら苦しまんとあかんのや。どーにも書けん日を味わって、なんもネタが浮かばんしんどさを乗り越えて。ああ、余計なこと言ったな。求めてたのは、こんな言葉やなかったんやな…


そんな失敗を次につなげて、明日の糧にして。

もっとできたんやないか、もっとええもん書けたんやないかを腹に収めて。それでも次を書くしかない、次の相談に乗るしかない。それしか上手くなる、道を究める術はないんや。そう言われた気がしました。悦堂先生…わたしには無理です。


さすがにそんなストイックさはないんで。それはそれで心に留めて、ぼちぼちやらせてもらいます。


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いつもありがとうございます!なんかおいしいもの食べます。