こどもとあそぶ。ことばであそぶ。〜⑯2語文・3語文を促す、お魚つりとピザ屋さん〜
ことばのシャワーは間違いだらけ?
前回投稿はこちら。
キャンドゥ「木製お魚つりセット」と「木製おままごとセット・ピザ具材」の紹介
ことばのシャワーという考え方があります。まだことばが出始めた頃のお子さんに、シャワーを浴びせるようにたくさんのことばがけをしてあげましょうという考え方です。
このことばのシャワー、近年いたるところで「間違いである」と指摘されています。理解力が十分でない子どもに、立板に水のごとくことばを浴びせても、子どもの耳には届かず、ことばも育たないという解釈のようです。
この考え方はある意味正しいです。ですが、ことばのシャワー自体が誤った考え方であるとまでは、私は思いません。大切なのはその子にとって適切なことばを、適切な分量かけてあげることだと思っています。そのことばはまさしく、パパやママからのことばのシャワーです。
言語発達の流れから言うと、1歳で単語、2歳で2語文、3歳で3語文を話すと言われています。適切な時期に適切なことばをかけてあげるという考え方からすると、1歳前からは単語を、1歳〜2歳頃では2語文を、2歳〜3歳頃では3語文のことばかけを、となります。(もちろんそれでないといけないというわけではありません。)
今回ご紹介するキャンドゥの木製シリーズおもちゃは、単語から2語文、3語文を促すのに最適なおもちゃ。1歳後半くらいから遊べます。
【注意点】
どのパーツも小さめにできているため、誤飲の恐れがあります。必ずパパママの見えるところで遊んでください。管理にもご注意ください。
遊ぶときにかける適切なことばのシャワー
遊び方は簡単。魚つりは竿と獲物パーツにマグネットがついているため、竿を使って獲物を釣り上げます。
このとき、無言で遊ぶのはあまりにも味気ないです。せっかくですので適切なことばのシャワーを使ってみましょう。
1歳前の子どもには単語、1歳〜2歳では2語文、2歳〜3歳には3語文とすると、たとえば以下のようなことばはいかがでしょう。
ね、簡単でしょう? ほかにも以下のようなバリエーションをもたせることもできます。
ピザ屋さんの場合も同じ遊び方でOK。
単語から2語文へとつなげるために必要なこと
2語文を話すために必要なもの、それは「動詞」や「形容詞」です。
赤い カニ
魚を つる
たまごを のせる
ピザが できた
文章を作るために動詞や形容詞は欠かせないですよね。これらは1歳後半頃から出始めるようになります。なお助詞は出ていなくてもかまいません。「たまご のせる」だけでも2語文の役割は果たしています。
2語文を目指すなら、動詞や形容詞を交えたことばがけがお勧めです。逆にいえば、1歳前はたくさんの単語レベルのことばがけの方が、子どもの理解に合うわけですから、ことばのシャワーをするにしても、単語多めでいくといいでしょう。