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㊗️700人フォロワー突破㊗️Twitter句会開催❗️👏👏👏

Twitter上で今年8月に私が募集したところ、
総勢8️⃣3️⃣名、1️⃣2️⃣5️⃣
集まりました!
沢山のご投句、ありがとうございました!

今回のお題は↓の画像から言葉を探して、それをお題(テーマ詠)として一句!という試み。
難しくもあり、簡単?でもあり、難易度がご自身で選べるといったテーマでありました。

画像はSEGA公式Twitterより

長らくお待たせしましたが、
選句ができておりますので公開いたします! 
なお今回は少しでもライブ感?を味えるよう、
口述形式で発表をおこなっていきます〜
とくとご覧あれ!😆👍
(便宜上、発表は順不同、敬称略とさせていただいております。ご了承ください。)

まずは最初のご投句、「トップで賞」に輝いたのは

テーマ:すうぱあもんきい
壇上にスーパーモンキー祭笛
平良嘉列乙

いきなりSEGAのゲームタイトルが盛り込まれた一句。
句会のお祭り気分がよく出ていますね♪

続いては、👇「ちょっと気になった句」のご紹介

テーマ:わかすがいちばん
笑点の座布団夏の大薬缶
栗田すずさん

笑いで日本を「わかす」、大薬缶でお湯を「沸かす」。
ダブルミーニングが輝く。

テーマ:すあま
極寒のすあまが凶器だったとは
髙田祥聖

すあま=寿甘。東日本では「すあま」はよく知られているみたいです。
素潜りする海女さん、と勝手に思ってました。

テーマ:なつちやん
高きに登るなっちゃんの旗のもと
新田 ダミアナ

なっちゃんの語録「風が強い日の旗は美しい」から、一句が生まれました。
高きに"登る"は私へのご挨拶句でしょう。ありがとうございます〜。

テーマ:さかな
鰡跳ぶやオーシャンビューの老舗宿
津島野イリス

この夏、福岡県の海の中道公園にあるマリンワールドに家族と行ってきました!
しかし、ボラが跳ぶ老舗宿ってどんなん。。

テーマ:えいけつ
英傑の眠る丘なり夜這星
池之端モルト

片手に赤ワインでも持ちながら語ってそうな一句。
ただの星ではなく、「夜這星」としたところに作者の思いが込められています。

では、どんどんいきますよー

テーマ:どらいぶ
夕焼けやバイパスまだ一寸摺
風早杏

早く帰りたい気持ちがよく表れています。夕焼けが眩しい。

テーマ:けつたい
けつたいなおとこの嘘や毛虫焼く
梓弓

季語は「毛虫焼く」。最近は火ではなく、薬物での駆除が多いのだそう。

テーマ:いるす
春眠やまたAmazonの音がする
紅藤子

「Amazonの音」はドアチャイムと読みました。眠たいけれど、出られるなら出てあげて〜。

テーマ:ゆうけい
デデポツポー雉鳩の鳴く夕景
詩音

雉鳩か土鳩のいる公園。カタカナの重さが一句の空気を作り上げてますね。

テーマ(3つ選択!👏):けつたい、ぱん、うつている
けつたいなパンを花見で売つている
梵庸子

今回なかなか人気のあったワード「けつたい」。
関西ではよく使いますが、その他の地区ではどうなんでしょう。

テーマ:あすあま
明日甘い甘い月夜となるでしょう
香田ちり

あまひや?みたいなワード。言葉のまんまを一句に引き伸ばした感がありますなー。

◯◯◯◯◯明日の月夜こそ甘し
と、上五にもう少し彩りが欲しいところ。

ではここから、
佳作の発表をしていきます!

【佳作】 九句


テーマ:いおん

トラックの荷台の異音蝉しぐれ
ヒマラヤで平謝り

夏のむせかえるような暑さが目に浮かびます。
何か異音がすると思ってトラックの荷台を見てみると、そこには一匹の蝉が。
飛んでパーっと逃げていく様子まで見えてきました。


テーマ:じめん

地の底は恐竜の国大夏野
いさな歌鈴

「地の底」というパワーワード。そこに展開される「恐竜の国」とは、
夏休みの子どもらが大いにはしゃぐテーマパークのような施設を想像しました!


テーマ:すうぱあもんきい

七遊絡まる電子音に夜
上峰子

調べてみると、七夕の傍題として「七遊」がありました。
マニアックな季語に何が絡まるのかと思うと、「電子音」という響き。
行事にも色々な楽しみ方がある現代風の一句。


テーマ:おじやまぷよ

コロイドの反射ゼリーを覗く夏
千代 之人

分子が集まり細かい粒となって浮き漂っている状態を「コロイド」というそう。
やや説明っぽくはありますが、ゼリーの透明感がよく出ている一句だと思います。


テーマ:じやつじめんと

下じきを軍配にして行司役
岩瀬百

季語は無い、のかな。でも何となく「相撲」というテーマが根底にあるので、季節感は充分にあります。「下じき」というワードセンスがお見事ですよねー。


テーマ:きゆうけい

車内灯点けて野分の缶コーヒー 
じゃすみん

嵐が通り過ぎるのを、車内で見守る一人。若干暗いので、車内灯を点けています。
コーヒーは休憩の友として、いい香りが車内中に広がっていく様子が浮かびます。


テーマ:ななかまど

ばあさんのかんざしのいろななかまど
朱鷺9条

急に登場する「ばあさん」。かんざしは「ななかまど」のような赤い色をしています。
かんざしの揺れている様子、色、艶まで見えてきて、サクッと人を56しそうな予感。


テーマ:きうい

サービスのキウイ一つが手に馴染む
柿司

サービスなんだから一つくらいいいよ、と渡された「キウイ」。丸々としていて毛がちくちくと痛い。
「馴染む」と書くことで、キウイの存在感がありありと見えてきます。


テーマ:いちばん

いちばんになれなかったとしても夏
嶋村らぴ

何か標語のような一句。いちばんになりたいけれど、、という思いの強さが全面に押し出されているので、描かれているものとしては夏の日差しと人物の涙くらいが見えてきそうですね。


では次は秀作いきます!

【秀作】 五句


テーマ:まいまい
かたつむり優しき槍を収めけり
林集一

かたつむりの一物仕立てがお見事!「槍」といえば童謡を思い出します。
一体どの部分を歌っているのか謎な歌詞ですが笑、
句では「収めけり」としているところが巧いですね。
危ないけれどどこか物々しいイメージが、「優しき」という言葉に託されています。


テーマ:しのびいる

忍びいる古家の漏りよ狼よ
充子

今回の句会で最多投句をされています!👏👏👏嬉しい限りです〜😆
その中でもこちら!「古家」の一句が光っておりました。

ひたひたと侵食されていく古い木造の天井を思い浮かべて、黒い雨漏りの染みを「漏り」とされているのでしょう。そこからの場面展開で一頭の狼が現れます。
〜よ〜よの型が、作者の物語りである効果を得ながら、音(声)、臭い、暗さ、そして場面展開として野生的な生き物を登場させて、一句に深みを作り上げています。


テーマ:だば

立冬の駄馬常歩もままならぬ
けーい◯
(常歩:なみあし)

「立冬」と最初に打ち出すことで季語の力が十分に発揮されているのでしょう。
駄馬と言われる馬は足元がおぼつかず、ふらふら〜と歩く様子が見えてきます。
ず、と打消しにしないで「ぬ」と、現状をどこか他人事のように事実を完了させている措辞がリアルに思えてなりません。「ず」or「ぬ」、たったこれだけで一晩は語れますね。


テーマ
:うつている
ニケ像の首を売る店月の夜
仁和田永

今度はリアリティよりも架空へと発想を飛ばしてみた一句です。
ニケ像の首は元々無いのですが、盗まれたのか、ちゃんと存在する店が「ある」。それを「売る」に変換して一句で見せている面白さが、この句の柱となります。
古美術品に詳しく、淡々と語る店主。そんな背景に「月の夜」が美しい。ニケ像の首にさっと差す月光のシルエットが何とも言えませんね。


テーマ:いおん・めがね

イオンから眼鏡市場まで夕虹
げばげば

一言で言えば何て俗っぽい!でも好き!な一句です。
季語は「夕虹」。何て大きな虹でしょう。イオンはイオンモールの広々とした空間を思い、「眼鏡市場」という一店舗の登場で駐車場や商店モールのスケール感をイメージします。
眼鏡を買ったからこんなに美しい虹が見れた。眼鏡がよく売れそうな宣伝文句が俗っぽさに拍車をかけているのでしょう。ああ、楽しい。


そしていよいよ当句会の特選いきます!

【特選】 三句


テーマ:ぽが
父の靴借りてぽがぽがいふ良夜
川越羽流

巧い!言葉の使い方が巧すぎてただただ驚きます。
これから散歩に行くという場面で靴を借りるというシチュエーションはなかなか出ない。
結果的に「無断で借りていた」ということでしょう。親の目を盗んで外へ出ていく少年の胸には、夜への憧れや好奇心で溢れているのだと想像できます。その靴のサイズ感を「ぽがぽが」の四音で表現できてしまう、俳句表現の豊かさ。そんな一夜の冒険を「良夜」として、今後の人生の道標のようにこの子は生きていくのでしょう。行方不明になる子ども、という時事も孕んでいる妖しさが一句にありますね。


テーマ:めがねそうる

眼鏡看板綺羅綺羅8号線秋思
イサク

正直、めがねそうる?とぽかーんとしました笑
今回秀作のげばげばさんの一句を受けて、更に掘り進んだ一句と読みつつも、いやいや、時系列を見るとこちらの句が先なので、きっとお二人がシンクロした一句だと、お見受けしました!(句会ではよくあることです)
「眼鏡看板」は紛れもなく「眼鏡屋」の看板でしょう。「眼鏡市場」のものかもしれない。
その看板がとっても豪華絢爛なのです。場所は富山県を通る国道8号沿いの店なのでしょう。(なぜそこなのかは謎ですが)
そこを車で走りながら、いやひょっとして車内灯を点けてコーヒーを飲みながら?看板を眺めています。
「秋思」は扱いやすい季語ですが、漢字でガッチガチに固めた措辞にしてやられた一句でありました。

それではクライマックス、今回の700人句会のグランプリです!

グランプリ賞👑✨


テーマ:「かたさうな」「もぐら」

かたさうな土竜やはらかさうな月
藤白真語


まずはこちらを一読して、お題をそのままはめ込んだだけで一句ができてしまう、素晴らしいアイデアに惹かれました!
お題のシステムを上手く使っていただけて、出題者の冥利に尽きます。

さて一句では、フニフニとやはらかそうなイメージの土竜は実は固い!そして今眺めている月は実はふにゃふにゃしている!という逆を行った発想が楽しいです。
登場人物は土竜と月しかおりませんが、土竜の“地”へ潜るイメージや、月が“空”へ浮かぶイメージ。
そこんとこの対比が美しく映えた工夫が凄いですね!
惑星の並ぶ太陽系を「土」「月」として、宇宙へと発想が広がるような心地もいたしました!

おめでとうございます〜!🎊🎊🎊👏👏👏

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さて、いかがでしたでしょうか。

今回のお題は自由に言葉を見つける、
いかに「誰もが思いも寄らない発想に行き着くか」を見つける楽しさがあったのでは、と思います。

そもそも俳句って言葉を探して当てはめていくパズルのようなものだと、
原点に立ち帰るような気持ちにもさせていただきました。

ではまた次回機会がありましたら、ぜひ句会を開催しましょう〜!
次回は冬のラーメンか?800人フォロワー登録後か?
またまたTwitterで告知させていただきます〜!

登りびと

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