かんぺきなパートナー。
ヨーグルトは、私の食卓にある。
それも毎日。
半年前から、私の朝ごはんはカフェラテとヨーグルトだ。
カフェにいつもの小さなカップに詰まったヨーグルトが売っていなかったとき、これでもかと小さな失敗を重ねた。
朝、いつものリズムを思い出させてくれるヨーグルト。
一度売っていなかった寂しさを味わってから、ショーウィンドウに並んだヨーグルトたちを見つけるだけで、幸せな気分になるようになった。
ヨーグルトは、替えがきかない。
とくに、私が食べるのはギリシャヨーグルトというもったり濃厚な種類なので、あの独特な酸味とクリーミーさの融合を楽しめるたべものは、他に思いつかない。
ヨーグルトは、万国共通だ。
アメリカに行って知ったが、お米や卵の味は、場所によって変わる。
アメリカの中でも地域によって、お米がパサパサだったり、細長かったりする。卵は基本的に日本よりも味が薄い。
でも、ヨーグルトの味は同じだ。はちみつを合わせたり、果物を混ぜたり、味のレパートリーも似ている。
異国の地で、いつもと同じ味がそこにあることのありがたさといったら。
新しいものに挑戦するのは、いいことだ。でも、結果がわからないドキドキは、心を疲れさせる。
挑戦といつも通りを、2:8くらいに保つには、いつもどこでもおんなじな存在が、必要不可欠。
ヨーグルトは、私を肯定してくれる。
ポテトチップスや、チョコレートは美味しい。
でも、食べ終わったその瞬間から、カロリーや栄養不足という名で私を苦しめる。
でも、ヨーグルトは、食べ終わった私すら、健康的という言葉で肯定してくれる。
親しみやすくて、自分を持っていて、安定していて、包容力がある。
そんな完璧なパートナーと、私は毎朝一緒にいたんだね。
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