できそうで出来ない。でも、できるようになりたい。
できそうで、できないこと。
そんなものに惹かれている自分に気がついた。
私は、高校で始めた弓道が好きで、部活を引退した今でも無性に弓を引きたくなる時がある。
何がそんなに私を惹きつけたのか、その答えはやっぱり「できそうで、できない」だった。
流派によって小さな違いはあるけれど、基本的に弓を引くには八つの段階がある。
足を八の字に開いて、体がブレないよう力を込める。そこから矢を弓につがえ、構える。息が整ったら、弓をゆっくりと持ち上げる。腕と顔を同時に的がある左側に向け