見出し画像

自分は悪くないと開き直る力。

自分は悪くないと開き直る力。

これは、今自分が抱えている問題は生まれ育った環境やチャンスの少なさのせいであり、自分は悪くない!と言い張るちから。

逆の意味を持つのが、自分のせいだと反省する力。

こっちは、誰かの八つ当たりや不運によって起きたとされる出来事も、自分のせいかもしれないと振り返り、何かしらを学ぶちから。

後者は謙虚さとも言われ、まぁちやほやされる。

なので今回は、あまり触れられない開き直る力について書く。


私がこんなことを考え始めたのは、Rの発音が出来ないから

え?と思うかもしれないけれど、今アメリカにいる私にとっては大きな問題。

英語ネイティブや他の国から来た人にとっては、LとRは全く別の音だから、発音できないと困る場面がたくさんある。

聞き返されるのは、正しく発音できない私が悪い。それは分かっているんだけれど、いちいち傷ついてしまう。


フロ「リ」ダに旅行に行きたいと友達に言っても「は?」と返されるし。

キャ「ラ」メルマキアートを注文しても「え?」って聞き返されるし。

何回言い直しても、言えないものは言えない。結局、言い換えたり身振り手振りで伝えて、なんとかやり過ごす。

ささいな友達との会話やコーヒーの注文すら自分はできないのかと思うと、結構つらい。今まで普通にできていたことが急にできなくなったというのも、心に堪える理由かもしれない。何度も聞き返させてしまう申し訳なさもある。


ただ、聞き返されることで毎日傷ついていたら、もう心が持たない。

だから、開き直ることにした。

友達に「もう一回言ってみ?」とからかわれても、日本語にはない発音で、しかもアメリカに来るまで練習する機会がなかったのだから仕方がないでしょうと、堂々と返すことにした。

日本語にRの音があったら、私は今頃発音できているはず。

それを、日本に生まれてしまったばっかりにと嘆いても、他の人はできるのにといじけていても、何も変わらない。

私にはできない。それがどうした。だから今練習している。

これで、いいんじゃないかと思うことにした。

開き直る力は、できない自分を受け入れる力でもあるかもしれない。


もちろんこの開き直り力を鍛える時には、開き直って努力をする力や、誰かに迷惑をかけたときに謝る力も一緒に育てなければならない。

それが足りない場合が多いから、開き直り力にはあまりいいイメージがないのかもしれない。

でも、これ、結構使えるよ。

みんなもっと開き直っちゃっていいんだよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?