滅亡の話をしよう。
たのしさもわかっているし
やさしさも身に染みているし
愛であればいいと思う。とてもよく、理解している
ただしさも判っているし
くやしさを昇華できたなら、みたいな
ただ、愛でいいと思う。それは同意する
だけど見抜いてくれたなら
嘘にはできなかったものを閉じ込めて
それでも行くしかないから
排出できないまま綴じていて
そのまま動き続けて数万年
筋金入りの思考をただ
うまく磨き上げた僕を笑ってよ
夢みたいに美しくてさ
ソラに放ってやろうかと思うんだ
どうせわかりはしないので、とか言って。
ただ愛であればよかったけど
ずっと抱えていた両面を
今更、かんたんには、
そうだね、例えば、
好きに絶望してていいからさ
だから、せめて、
僕の隣でそうしてみてはと、
僕なら言うけど。
ぬるま湯みたいに心地がよくて
気付けばずっとぬけだせないみたいな
平穏無事なマイナスの境地に
じっとりと抱かれているだけで
終末を察して微笑むことも
終焉と称して飲み下すことも
比べようもないくらい透明だから。
せめて連れて行ってもらえないかな。
そうやって導いた僕だから
傲慢な退屈に罪の意識だ。
こんな僕でもいいのでしょうか。
また滅ぼしかねない、それくらいには
愛で溢れておりますもので。