クウハクモドキ

オンライン詩人(笑) 譫言。全部空白、

クウハクモドキ

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要望

そっか もうそんなに経ったんだね。 僕らはいかにも現実をまっとうに 誠実に生きているようにしていたね 嘘をつく時も丁寧に 申請紙を出すように 僕らはさぞかし上手くやれていたことだろう 曖昧にしたのはどうしてだろうね そっか もうこんなに歩いてしまったんだ 今ならなんて気も起きないくらい 引き返せないほど もはや振り返るのも面倒なほど 僕らはいかにもほんとうみたいな夢を掲げて 理想通りを目指していたよね それはそれは羨ましいくらい 丁寧に折り目をつけて 分かるよう

    • 終末との約束

      季節でしょうか気圧でしょうか あるいは可愛げのある気まぐれでしょうか まだ見失ってはいないんですよ、こうみえて スピード違反、とかは今のところなし だけどあるとするならば一時停止無視。 誰かに止められているわけでもないくせに だとしたらこの遅さにキレそうだ 通信制限待ったなし。 ヘルツなのかは分からないけど、多分悪魔と契約してからだ ウケるくらいに万事快調、世界は梅雨に突入して 地獄みたいに蒸し暑くなる。 嘘みたいに髪が跳ねたら、所在なさげに遊んでいる左手に いい加減にして欲

      • 滅亡の話をしよう。

        たのしさもわかっているし やさしさも身に染みているし 愛であればいいと思う。とてもよく、理解している ただしさも判っているし くやしさを昇華できたなら、みたいな ただ、愛でいいと思う。それは同意する だけど見抜いてくれたなら 嘘にはできなかったものを閉じ込めて それでも行くしかないから 排出できないまま綴じていて そのまま動き続けて数万年 筋金入りの思考をただ うまく磨き上げた僕を笑ってよ 夢みたいに美しくてさ ソラに放ってやろうかと思うんだ どうせわかりはしないので、

        • 受容

          僕はより多くが助かればいいと思っている。 たすかる、とは幸せになる、みたいな意味で。 幸せになる、とは望むようになる、みたいな意味で。 そんな信念で生きてはいるので 一応、願ってもいるし祈ってもあるので 最良の選択は一分一秒 誰かに咎められるいわれもなく。 例えば正義だとか善悪だとか デジタルデトックスも考えものだ。 本能の赴くままに文字を走らせることも 誰かのお抱えとしてあることも 全部夢みたいにひとつなぎじゃないから 最高の選択が一分一秒 思考を止めることができな

          ひとひとりぶん。

          だって別に 認めたいとかいう本能に従っているだけで その先は考えてもいない ただ物事をシンプルに 余計なものを削ぎ落としたら 世界中が静かになってしまっただけで 僕は叩き潰してもいないし 不吉な予想を願ってもいない ただ単純に今ここで 捉えられる物事の輪郭をあらかじめ 決まりきった基準に当てはめているに過ぎない 全知全能はラクだから 法則も方程式も全てそうで そうであった方が呼吸がしやすくて だって別に 背負う気なんてさらさらないのだし そもそもそうであってはいけな

          ひとひとりぶん。

          君を呼んだのは多分僕です。

          君は神様だから 才能なんかに縛られんでもよいし 君が才能だと思っているものは 多分人間が勝手に考えたもので それはただ効率が良くて生産性があって たまたま都合が良いだけのものだから 君が思うような高尚な類のものではない 君は神様だから その次元でしか感じ取れない何かがあって それは人間にはなかなかに理解し難い 例えば僕とかも時々君が酷く矮小に見えるけど 本当はただ計り知れないだけなんだろう 僕なんかの物差しじゃ到底 その全貌すらもきっと見渡せないから 君が神様ゆえに 時々

          君を呼んだのは多分僕です。

          本懐

          このCD返しておいてねと言い残し 飛行機に乗って東京へ行く 折り合いをつけようとしても微妙にズレる そんな歩き方しかできない僕は 早起きで動いてない頭を 無理矢理カフェインで動かすばかりだ 僕はセックスもできないし 夢も見ていない そもそも今まさに何もかもを失おうとしているし 大事故を起こせば手を叩いて喜んで 夜中に吐いているのを感じながらも 部屋を暖めることを控えたりはしない 僕は労いもしないし 頼まれなければ料理も作らない いつでも この世の深淵みたいなところに

          僕だけが知っている夜には。

          わからず屋だから戦って 何度も何度も教えられる へし折られてはまた接続して さぞかし立派な問答でも マイナスに還しているに過ぎない 単純でいいのだけれど 本当は 簡単でいいのだけれど わざわざ遠回りして描いた線が 何か特別のように思えるだけ 「そんなものはありはしなくて」 諦めのように聞こえたままでは 立ち上がってなど居ないのかもしれない 「そんなものはありはしなくて」 嘘のつもりすらないから 君とはまた時間が合わない 知らなくても良いのだけど 本当に 忘れてくれても良

          僕だけが知っている夜には。

          テキスト

          相対的に大嫌いになって 革新的に分かり合えれば 夢みたいに零れることもなくて 君の今がどこかへ飛んでいってしまうから ここには戻って来なくていいよ どれだけでも置き去りにしていけばいい 絶対的に存在になって 圧倒的に凌駕してしまえば 嘘みたいに囁かれることもなくて 僕の今が過去にも戻れてしまうので ここに居続けたって構わないね どこにだって行けはしないといって 諦めをつけて学ぶのをやめればいい いつだって満足しているから 何にも誤解されない世界線で生きられたなら 何も気に

          パラサイト。

          僕はただ言葉に寄生しているだけで 僕の言いたいことだとかご意見だとかお気持ちだとか 誰かに伝える専用の「それ」は あんまり明確にはなくて ただ言葉を紡げるような餌さえあれば良いのかもしれないなぁと なんとなく気付いていた。 僕にとっては 言葉はツールで「翻訳」でしかなくて 本当は誰かに伝えるためのものだとか 僕の心の中の世界を理解してもらうためのものだとか 或いはなんらかの説教だということはなかったのだけれど 僕は僕を勘違いしていて それは拡めるためのものだとか 分からせる