授業中の離席の要因と対応①
今回は活動中に動いてしまうことについて。
小学生だと、みんなが座っている授業中に、
ひとり立ち歩くのは問題行動と見なされがちです。
これらはたしかに目立つ行動ですが、
やみくもに叱ってもあまり効果はありません。
むしろ振る舞いがひどくなったり、
どんどん強い叱り方しか効かなくなるご経験がある方も、
いらっしゃるのではないでしょうか。
こうした場合、
「多動なお子さん」「衝動的に動いてしまうお子さん」と、
認識されるのもしばしばお見かけします。
たしかに、そういう面があるのかもしれません。
しかし、特性の濃淡だけで判断できるわけではありません。
もう少しお子さんの背景をじっくりと考える必要があるのです。
行動を観るときには背景にある行動の動機を考える必要があります。
ご本人が意識しているか否かは別として、
その行動にはなんらかの意図や目的があるのです。
考えられる意図や目的はいくつかありますが、
今回は感覚についてフォーカスします。
感覚について
私たちはいわゆる五感を常日頃から感じています。
五感というと、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚です。
これらは自分でも気付きやすい感覚の種類ですし、
意識することで強く感じ取ろうとできる感覚です。
しかし、逆に自分では日頃意識していない感覚もあります。
それが、前庭覚と固有覚です。
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