組織体制およびロゴ変更のお知らせ | その想いを代表に聞いてみました!
こんにちは!
いつもご覧いただきありがとうございます。一般社団法人ことばです!
本日は、「21年度のことばの変化」について、皆様にお知らせです。
私たちは2021年度4月より、組織体制を大きく変更いたします。
これまで応援してくださった方をはじめ、活動に参加したOBOG、最近ことばを知ってくださった方にも、「なぜこの挑戦をするのか」その想いに触れていただきたいので、ぜひご覧いただけると幸いです。
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2021年度からの変更内容は以下の4点です!
①実行委員会制度の廃止
②インターン制度の導入
③大学生ボランティアの全国募集の開始
④岩手県以外での活動開始
より詳しく説明していきます。
①実行委員会制度の廃止
今まで、ことばの活動に参加していた大学生は「ことばボランティア」として、年間を通してことばに所属し、支部やプロジェクトの学生組織の括りのもとに参加していました。
しかし、来年度以降は「ことばボランティア」としての括りを解消し、プロジェクトごとに申し込みをして参加する形になります。
プロジェクトを管理する運営側(理事・事務局)とボランティアの役割を明確化し、一層ビジョンの実現に向けて邁進していきます。
「ことばボランティア」の解消に伴い、実行委員会とそこに所属していた執行部・支部も廃止することとなり、運営する担当者がいなくなるSNSの支部アカウント、支部の銀行口座、プロジェクトのホームページ等は順を追って削除する運びとなりました。
▶︎僕らの夏休みProjectのチーム分けについて
プロジェクトに参加申し込みをした学生にアンケートを実施の上、グループを編成して活動していきます。数ヶ月の活動期が終わり次第、解散となりますが、次回参加申し込み時に「同じ小学校で交流したい」等の要望があった場合にはなるべく実現するよう努め、子どもたちと再会できる機会を設けていきます。
②インターン制度の導入
これまでも、ことばの活動への参加方法にはボランティアメンバーとしての関わり方だけではなく、学生スタッフとして研修を作ったり、運営部という立場で活動していた学生もいました。
ボランティアとして、子どもたちに会いに行き笑顔を届ける学生もいれば、運営として、活動の土台作りに重きをおきたいという学生もおり、
「年間で所属し、濃く深く頑張れる場所」は残したいという想いがあることから今回インターン制度を設けることとなりました。
来年度は7名がインターンを務め、各プロジェクトの運営や広報、総務などを担当します。「ことばの活動をたくさんの人に届けたい」という強い想いをもった学生が集まっていますので、応援のほどよろしくお願いします。
(↑2020年度と2021年度のインターン生↑)
③大学生ボランティアの全国募集の開始
④岩手県以外での活動開始
最後の変更は、僕らの夏休みProject、僕らの夏祭り、僕らの出張!ミライ会議の3プロジェクトにおいて、岩手県以外での活動の展開と、ボランティアの全国からの募集をスタートする!ということです。
これまでも“日本の夏を僕夏に”の想いを掲げ構想を練ってきましたが、2020年度に多くの活動をオンラインにシフトしたことで新たな価値を見出すことができたため、関東と岩手という枠組みを外し、より広く展開していくこととなりました。
⑤ロゴデザインの変更
これまでのロゴから大きくイメージを変え、新たなコンセプトイメージを表現するロゴに変更します。
・3色の図形が重なり合って新たな色になる絵柄:ことばに関わる人々の個性、ことばが行う事業の個性、子どもたちと大学生の個性が混じり合い新たな価値を生み出す様子を表現しました。
・ロゴタイプの変更:柔らかい印象の筑紫A丸ゴシックから游ゴシックへ、英字は変形フォントからHelvetica Neueへと変更することで、これまでの小学生向けボランティアのイメージから一新し、大学生までの幅広い世代を対象としたシンプルでスタイリッシュなイメージ
もちろん大きな変更のため不安な部分もありますが、これらの決断をどう正解に近づけていくのか、どのように目的達成に向かっていくのかを常に考え、いつかこの決断が正解だったと言えるように日々邁進していきますので、これからも一般社団法人ことばをよろしくお願いいたします!!
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さて、21年度の挑戦についてご説明してきましたが、ここからは「なぜその決断に至ったのか?」心の部分に迫っていきたいと思います!
〈インタビュー内容〉
*実行委員長制度の廃止に至った理由は?
*どんな人が集まる組織にしたい?
*活動期を年に数回に分けた理由
*ロゴも変わるらしい?
*2021年度はどんな年にしたい?
「実行委員会制度の廃止に至った理由は?」
佐可野
これまで支部ごとに活動してきた僕夏において、実行委員会制度を廃止するのはとても大きな決断だったと思います。なぜその考えに至ったんですか?
谷田川
うーん、本当に何度も話し合って決めたんだけど、その根底には「なんでチームを作っているのか」という基本に立ち返ったことが大きかったかな。
2011年に活動をスタートした当初は、僕たちが感じたもの・想いを外に発信して、共感してもらって、仲間を増やして、より多くの人と一緒に何かをするっていう考えが、みんなの共通認識としてあったの。
例えば、1人が3人に話すとすると、20人が実行したら60人に広まる。今のことばの所属人数を300人とすると、みんなが本気で伝えれば900人も仲間が増えるじゃないかと。
でも、その人数には簡単には辿り着かなかった。ある時から人数が横ばいになって増えなくなってきたんだよね。
そこで、今のことばを振り返った時に、事あるごとに『やらない理由を探す雰囲気』が存在していることが引っかかったの。
それぞれの「やりたい」の形が色々だとしても、根本的にはやりたいことをやるために集まっている組織であると信じていたから、その「やりたい」を誰かに伝えたり、広げていこう!社会にも仲間を増やしていこう!という勢いや雰囲気があまり感じられなくなってきた時期に、あれ?と思ったんだよね。
佐可野
なるほど。やたさんが2年目からずっと活動を見てきたからこそ、変化に気づいたんですね。違和感はいつ頃から感じていたんですか?
谷田川
結構前から少しずつ感じてたかな。これは正直、法人化前からの長い歴史も関係していると思う。
少し昔の話をするけど、俺自身は、自分が実行委員長になったきっかけが「『学生が楽しく活動することを優先し過ぎたら僕夏が終わる』という危機感」だった、ということもあって、学生同士の仲の良さとか楽しさとかは昔は排除してしまっていた。端的に言うと「学生無視」だったんだよ。
▶︎コラム
僕らの夏休みProjectは2年目に当時の校長先生から「もう来なくていい」と言われた歴史がある。
ある学生団体のメンバーがまとまって参加していたこともあり、岩手でも普段のように学生同士でふざけたり、遊びに来ている雰囲気に。その結果、子どもたちは楽しんでくれたが周りの皆さんにはご迷惑をおかけし、厳しい言葉をいただいた。
その時の悔しさから、大学生が普段以上に本気な姿を見せられなければ、二度と子どもに笑顔を届けられないと奮い立ち、谷田川が実行委員長を務めた2013年は徹底的に目的を考え、お互いに厳しく注意できる団体を目指した。
その結果、次の2014年度からは目的を考えて動く土台ができた分、大学生同士の力を結集して、互いを尊重し合うような文化をつくり始めた。
その後、俺たちも実行委員会の運営を学生に任せるようになるんだけど、年を重ねるごとに
「これは子どもたちのためになるか」
「心からやりたい、やるべきプログラムか」
ということ以上に
「大学生が楽しめるか」
「大学生のモチベーションがどうか」
にだんだん重きが置かれるようになってしまった。本来必要な「厳しさ」もその辺から徐々に薄れてしまった感じだと、今は思う。
とはいえ、それを嘆くのではなく、2015年から全体説明会・研修会、2016年からはリーダー研修も始めた。入会時にしっかり目的を考えてもらおうとか、まずはリーダーに想いを全て伝え、仲間たちに伝染させていこうとか、本当にいろいろやってみたよ。
ただ、そうやって細かなマイナーチェンジはしてきたんだけど、団体全体の雰囲気や文化までは変えられなかった。
あと、想いをもって、仲間のためにきついこともしっかり言えるような頑張ってる大学生たちが揶揄される場面もちらほら見受けられて、そんな組織になってしまってることにすごい危機感を覚えた、と言うのも要因としてあるかな。
「ことばの目指す世界に共感しているけど、支部の仲間とうまくいかないので辞めます」という学生も年に数人いて、『チームが年間で固定されていることがマイナスに働く』という現実も見てきたよ。ことばのやりたいことに共感している人が居づらい環境って、やっぱり違うよね。
阿部
確かに、何のためにことばで活動してるの?って思った場面、心当たりあります。
谷田川
たとえば、野球部に入ると甲子園を目指す仲間と出会えて、その関係が一生ものになることもある。
でも仲間って、本来の目的のために頑張った結果得られるものだと俺は思う。その場その場の短期的な楽しさに逃げず、あの時、子どもたちのために本気でぶつかったからこそ、君のことが理解できて、だからこそピンチの時に頼れる!というような仲間になってくれたらいいな。
阿部
今年度メンバー同士が本音で話し合った場面というと、7月のマンスリーサポーター募集の取り組み方についてが浮かびます。
谷田川
あの時も、決断の大きなきっかけになったね。
マンスリーサポーターの募集期間で一番感じたのは『運営メンバーと参加者をきっぱり分ける必要が出てきた』ということだね。
毎月定額で寄付をしてくれる人を集めるのは初めての経験だったし、これまでやってきた街頭募金とも少し違う工夫が必要で、しかも今年はほとんどの会議をオンラインでやるしかなかったから、300人が同じ気持ちで寄付集めに取り組むのは、とても難しかった。
そんな時、慣れないことでもやってみよう!行動に移そう!というメンバーがいる中で、やはり『やらない理由』を見つけて逃げ出してしまう子たちもいて、それぞれの気持ちが爆発してしまった。もっとできることがあったと思う一方で、やはり、ここまで来てしまったのであれば仕組みが変わらなければいけないんだ、という結論に大きく一歩踏み出したのもあの時だったな。
これまでは大学生が
「お金を払って参加している参加者」
「企画の準備や外部とのやり取り・寄付集めを行う運営メンバー」
の両方を担ってきた。それが良さだと思ってきたんだけど、逆に混乱を生んでいると気付いたよ。俺としては、支援してもらうために想いを伝えるっていう運営的な面を経験することで、より自分の想いを言語化できるから、参加する時にも子どもたちへの強い想いをもって会いに行けるはずだと思ってたんだけどね。
▶︎谷田川コラム
寄付をしてもらうためには、具体的に行動して応援したい!と思ってもらえるくらいに、想いが伝わっていく必要がある。
最初はテンプレート通りに活動紹介をするくらいしかできなくても良くて、2回目から少し自分の言葉で話せるようになり、3回目には相手に合わせて使う言葉を変えられるようになり、4回目には身振り手振りをつけながら自分の想いを表現できるようになっていく。そんなふうに、慣れないことでもまずやってみると、自分の気持ちの奥にある経験とか、なぜ僕夏にいるのか?子どもたちに何を届けたいのか?とかが鮮明に自覚できるようになっていく。それは素晴らしい経験だと思うんだ。
でもどうしても、運営メンバーと参加者の面が両方あることによって、
・自分はお金を払って参加しているのに、寄付も集めないといけないのか?
・運営者として頑張りたいけど最終的なお金の使い道は理事が決めるのか?全部任せてほしい。
のように、本来は丁寧に線引きをしているはずの体制も理解しづらくなっていて、混乱を生み、一つ一つの活動に納得して取り組めない状況が浮き彫りになってきていたよね。
ここで一度、学生も自分が何をすべきなのか分かりやすく、役割分担がはっきりした組織体制に変えることで、活動に対する慢性的なネガティブイメージや、やらない理由を探す雰囲気を一掃し、本当に達成したいと思っている『VISION』に近づける組織になりたいと思った。
そして理事会や事務局会議、全体研修での説明を経て、皆さんにもこうして発表している、という流れだね。
どんな人が集まる組織にしたい?
佐可野
組織をガラッと変えることで、どんな学生が集まる団体にしたいですか?
谷田川
「想いがある人」かな。自分の幼少期の苦い思いは次の世代にさせたくないとか、逆にあの楽しかった思い出を届けたい!とかね。むしろ、何ができるかわからないけど本気で子どもたちや高校生と向き合いたいです!って子も大歓迎。あと、ずっと言ってるけど、「心が動けば体が動く」って言葉がやっぱりすきでさ。わくわくしたので来ました!みたいな、素直な部分を持った人に集まって欲しいと思うな。
今までは大学支部でも募集をしていたから、ことばの全体説明会で伝えていることと支部の先輩から言われたことが違って新入生が混乱する、みたいなこともあったんだけど、実行委員制度の廃止によって、そういった齟齬も払拭していきたいね!
阿部
確かに、想いが先行し、そこに行動が伴っている先輩が何人も思い浮かぶし、その人たちに心を動かされた経験もたくさんあります!
活動期を年に数回に分けた理由
佐可野
ボランティアは、これまでの年間所属ではなく、活動期ごとの所属に変更しますよね。そこに理由はありますか?
谷田川
うーん、日本全国に同じように待ってくれている子どもたちがいるならその子たちとも出会いたい。だから岩手にしか行けていない状況は変えていきたいと思ってきたよ。
そして、岩手での活動は毎年9月までで完結するから、活動期さえ変えれば違う場所でも活動できると思ったんだ。明確にゴールがあることでメリハリがつくし、ボランティア募集が年に何回もあるから「募集が終わっていたから諦める」という大学生を減らせるしね。
新しい人が増える、新しい地域に行けることで、新たな子どもたち、新たな大学生が繋がって輪が広がっていくのがワクワクするな。
阿部
そうですね。
ただ、これまで「再会」とか「継続」を大切にしてきた分、新たな地域に展開する怖さみたいなものも感じるんです。
谷田川
なるほど、もちろん出会う責任って大きいよね。大学生としても、なんの縁もゆかりもない土地に突然行くのではなく、一度行った地域に繰り返し行くことで子どもたちとの絆も深まると思うから、良くわかるよ。
だから、例えば岩手県でずっと活動してきた大学生が変わらず岩手県に行きたいのであればその希望を叶えたいし、新しい地域に行く際には、そこに行きたい!と思える学生を毎回集める形になるね。再会とかサイクルを生んでいきたいっていう思いが強くあるからこそ、もっと多くの学生と出会う機会を増やしたいんだ。
あと、本部は東京のままでも、開催地に協力企業や団体がいるとなれば同時にいろんな活動ができるはず。だから、今後はそっちにも目を向けて、新たな協力のかたちを探していきたいなぁと思ってる。
ことばロゴ変更について
佐可野
実は、ことばのロゴも変更しますよね!!
谷田川
そう。初めのロゴはまだ僕夏が活動のほとんどを占めていた頃に作ったものだから、由来も「子と場」で「ことば」になっててすごくイメージが合致していた。
だけど、今後俺たちが目指していきたいのは、子どもたちとか交流の場っていうのはもちろんだけど、もう少しひとりひとりの「個」にフォーカスしたものなんだ。VISIONの『人生をデザインする楽しさ』を子どもだけじゃなく大学生にも感じて欲しいとなると、キャリア支援の視点も入ってくると思うんだけど、そうするとどうしても今のロゴって少し子どもっぽい。
よりVISIONに沿ったスタイリッシュなイメージを出していきたいんだよね。
プロジェクトのイメージカラーと、それぞれの色をもつ人がいて混ざり合ってる感じ、四角の「場」の中にいろんな人が溢れてる感じがいいなぁと思って決めたんだ。ホームページの改修もしてて、がらっと雰囲気が変わるから楽しみにしてて!
2021年度はどんな年にしたい?
佐可野
最後に、変化ばかりの2021年どんな年にしたいか教えてください!
谷田川
2021年は「新しいことにどんどん挑戦する年」にしたい!!!
僕夏せんせい!のリニューアルもそうだけど、他の地域にいくのも今年度が初、大学生を全国から集めるのも初めて。あとは大学生が「個」をデザインする手助けみたいなものも本格的に進めたいと思ってるから、もうすでにいろんな挑戦がスタートしてるんだよ!
「とにかくやってみる!」全力で突っ走っていくので、皆さん今後とも応援のほどよろしくお願いします!!!
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長くなりましたが、最後まで目を通していただきありがとうございました!
挑戦・変化の年。
あの時決断してよかったと思えるよう、全国の子どもたちや高校生と本気で向き合っていきます!
ことばのチャレンジ、あなたの想いで背中を押していただけると幸いです!!
今後ともよろしくお願いいたします!!
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