隣人は窓の外
愛すべき隣人は窓の外
やがて尾を引いた星が落ちる
全てがまっさらになった暗闇の中
音が飲み込まれ一人きり
呼吸をしているほんの数秒
周囲を見渡した目線の先に
間延びしていく時間は長く
どこまでも私とあなたを引き離していく
永遠にズレていく世界の境界で
いつまでも見ていた終わらない夜の淵
そこに引っかかった私
いつか全部終わると理解した
パソコンを打って、話して、記録して、分析して
燃えていく人の形を見ている
何も残らないと分かっているんだろうか
そんなことも考えずに必死になっているんだろうか
あなたたちは窓の外
私は淵に