設立までのお話①
最初のスタートは学校の探究活動の授業からでした。
総合的な学習(探究)の時間とは、変化の激しい社会に対応して、探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目標にしていることから、これからの時代においてますます重要な役割を果たすものであり、2022年度から全国の高校で必修化されたものです。
私は答えのない問いに生徒自ら進んで取り組み、自分なりの答えを見つけるというものだと解釈しています。
とはいいつつ、教員が探究を体験していないからこそ学校によってそのやり方や取扱に結構な差があるみたいです。。
私の高校は、というか私の学年は結構自由で、テーマもなんでもいいよ~というゆるい感じでした。
私はもともと地元である鹿児島市喜入(きいれ)が大好きだったので「喜入のためにできることはないか」というテーマで取り組むことにしました。
しかし、探究の授業時間も割と自由で、正直最初の頃は友だちとおしゃべりする時間になっていました。
ですが、中間レポートを提出したとき、私たちは先生方に「これは探究ではなく、ただの調べ学習だ!」と怒られてしまいます。
当時の私はとっっても素直で真面目だったので、「やばい!怒られた!ちゃんとしなきゃ進級できない?!」という思考になり、先生が言ってたことしよう!となります。
インタビューに行けと言ってたなぁということで喜入地域で子ども食堂をされている方や在宅医療に力を入れ地域のために頑張ってくださっている医師の方など地域活動に取り組まれている方にインタビューしに行きました
こんなにも喜入のために頑張ってくださっている大人の方たちがいるんだ!と、そんな喜入ってすごい!
そんな気持ちを抱きながら先生に報告しに行くと、「喜入では何が課題になってるの?」と聞かれ、、、
地域課題と聞くとなんだか難しそうで行き詰ったのですが、よくよく考えてみると、自分も喜入に住む住民なんだから「私が喜入で暮らしていて困っていることなのではないか」ということ気づきます
私が困っていることってなんだろうと考えたときに思い浮かんだのが「家以外に勉強できる場所がない」ということでした。
喜入地域には無料で利用できる自習室はなく、一番近いところで電車で約30分かかります。中高生にとって勉強するならここ!という場所があることにはあるのですが、テーブルは4つと少なく、テスト前になると埋まってしまい、せっかく来たのにあきらめて帰るということもしばしば、、
さらに当時はコロナ渦で、図書館も一人1時間までと利用時間も制限されていました。
もちろん、スタバなどのカフェやコワーキングスペースなんてのも喜入地域にはありません。。
こうして私は「喜入地域には自習室のような勉強できる場がほとんどない」という課題に気づいたんです。