31.20 ベクトルの初歩(数ベクトルの内積の基本演習)
数ベクトルの内積の基本的な使い方を確認するための問題です。
基本演習
1⃣ 次の2つの数ベクトルが垂直となるように、$${x}$$の値を定めよ。
(1) $${\vec{a}=(6, \: 2), \: \vec{b}=(x, \: 9)}$$ (2) $${\vec{a}=(x, -1), \: \vec{b}=(x, \: x+2)}$$
2⃣ (1) 2つのベクトル$${\vec{a}=(a_1, \: a_2), \: \vec{b}=(a_2, -a_1)}$$が垂直であることを示せ。ただし、いずれのベクトルも零ベクトルでないとする。
(2) (1)を用いて、ベクトル$${\vec{a}=(2, \: 1)}$$に垂直な単位ベクトルを求めよ。
(3) (2)を用いて、ベクトル$${\vec{a}=(2, \: 1)}$$に垂直で、長さ5のベクトルを求めよ。
3⃣ 3点$${\text{A}(1, \: 0), \: \text{B}(-2, \: 4), \: \text{C}(5, \: 3)}$$を頂点とする三角形の面積$${\text{S}}$$を次の各問に従って求めよ。
(1) 2つのベクトル$${\overrightarrow{AB}, \: \overrightarrow{AC}}$$を求めよ。
(2) 2つのベクトルの長さ$${|\overrightarrow{AB}|, \: |\overrightarrow{AC}|}$$を求めよ。
(3) 内積$${\overrightarrow{AB}\cdot \overrightarrow{AC}}$$を求めよ。
(4) (2), (3)の結果を用いて三角形ABCの面積$${\text{S}}$$を求めよ。
(1)の結果だけを用いて求める方法を知っているのなら、それでもよい。
4⃣ 3つのベクトル$${\vec{a}=(6, -2), \: \vec{b}=(0, \: 2), \: \vec{p}=\vec{a}+t\vec{b}}$$に対して、次の各問いに答えよ。ただし、$${t}$$は実数とする。
(1) $${|\vec{p}|=10}$$となるように$${t}$$の値を定めよ。
(2) $${|\vec{p}|}$$の最小値およびそのときの$${t}$$の値を求めよ。
(3) (2)のとき、2つのベクトル$${\vec{b}}$$と$${\vec{p}}$$の成す角を求めよ。
おまけ $${\overrightarrow{OA}=(a_1, \: a_2), \: \overrightarrow{OB}=(b_1, \: b_2)}$$のとき、三角形△OABの面積$${\text{S}}$$が次式で求められることを示せ。
$${\text{S}=\dfrac{1}{\:2\:}|a_1b_2-a_2b_1|}$$
ただし、右辺の縦棒は絶対値を意味する。
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