文章を書くのが苦手だと思っている人へ
このセリフ、いろんな人から何度も聞いた。ただ個人的には本当に書くのが苦手な人は言うほど多くないと思っている。
だって苦手と言っている人のブログやnoteを読んでみると、めちゃくちゃ長文を書いているし、文章もまとまっているから。たしかに冗長表現や言い回しが少し変かな?と思うことはある。でもプロのライターじゃないんだからそこまで気にすることはない。
ならば、文章が苦手と感じるのはなぜなのか?
そんなわけで、ここでは苦手と感じる理由と文章力を磨くためには何が必要なのかを私なりに考えてみた。
完璧主義すぎるだけで本当は「書ける」
文章を書くのが苦手と言っている人の大半は、みんな文章に対して完璧主義すぎる気がする。
書くこと自体が苦手なのではなく、頭で考えすぎて時間がかかってしまうから「苦手」だと言う。でも書くのに時間がかかることは苦手とは違うんじゃないかな?
それだったら、最初から書こうともしないはず。
何度も何度も見直して、完璧だと思えるまで投稿しない。それはなぜ?
投稿しないなんて、すごくもったいない。だってTwitter(X)以外のSNSやブログはいくらでも修正できるから。違うなと思ったら、その都度ブラッシュアップしていけばいい。
投稿後に読み返してミスに気づく。あるある。
でも修正できるんだから、どんどん投稿してみたほうがいいと思う。
おそらくこのnoteも公開してから何度か書き直しているはず…
プロのライターでも、自分のブログやSNSではそんな感じ。だから堂々と投稿しちゃってください。
足りないのは、思い切りの良さと勇気、そして自信。文章力がある・ないの問題じゃないの。
完璧を目指さなくても、想いが伝わればそれで十分。何度も言うけれども、プロではないのだから、文章のうまさよりも伝わるほうが大事だし、熱量があるうちに伝えたほうが拙い文章でも想いは伝わる。
カッコいい文は本当に必要?
個人的な考えだけれど、普段使わないような言葉を使ってカッコいい文章にしても、その人らしさが失われてしまう気がして、私はあまり好きじゃない。
難しい言葉は使わず、普段使っている言葉でわかりやすい文章が書ける人のほうが「らしさ」が見えていい。
それでも人は「もっと上」を目指したがる。私だってそうだ。知的に見えて、センスのある文章が書きたいと思うのは当たり前の話。
でも、カッコいい文章が書ける人=文章力があると言えるだろうか?
難しい言葉や表現をいくら使っても、伝わらなければ意味がない。
私はカッコよさよりも中身が大切だと思っている。そこは自分の恋愛観に似ているかもしれない(笑)
読書のすすめ
いい文章を書くためには、文章術の本を読んだり、いい文章を写経したりするのがいいと言われている。でも、私はビジネス書やノウハウ本ではなく、小説やエッセイを読むことをおすすめしたい。
私は、特に10代、20代の頃に読んだ本の量はかなりのものだったという自負がある。文学部出身で翻訳家を目指していたから、とにかく本に触れる機会は多かった。
私は文豪からライトノベルまで何でも読む雑食タイプ。漫画だってかなり読む。
一方、ノウハウ本を読むのはインプットのため。
私が読書において重視しているのは、本の中から感情や情景をイメージできるかどうか。想像力や考える力を育てたいからだ。だから小説やエッセイを読む。
私が小説を読む理由について、詳しくはこちらのnoteで。
最近はノウハウ本ばかり読んでいるせいか、想像力が枯渇してきたような気がしている。まぁ、そんな時期があってもいいのかもしれない。でも、やっぱり心を揺さぶられる文章は読みたくなる。
小説やエッセイからは、想像力もさることながら、文体や語彙の引き出しが増やせる。
文章力の鍛え方として、同じ文章を文体を変えて書くとおもしろいのでやってみてほしい。
文体練習をしてみよう
というわけで、文体を変えて書く練習の一例を紹介。
どこかで聞いたことがある文だけれども、文体を変えてみるとどうなるかやってみよう。
まんが日本昔ばなし風
ギャル風
ちょっと極端な例かもしれないけれど、まったく雰囲気が変わるのがわかっていただけると思う。
自分の好きな作家を真似て書いてみるのもおすすめ。だから読書、特に小説を読むのは、文体のバリエーションを広げるためにも有効なのだ。
文体練習は、自分が別人になって文章が書けるので、文章のクセを出さずに「トンマナ」を揃えて書くのに役立っている。
とにかく書くことが文章力につながっていく
なんとまぁ偉そうに文章力について語って…なんて思っている人もいるかもしれないけれど、ここでは自分の文章力は棚に上げて書いているのでご容赦ください。
文章が苦手と言う人ほど、自分の言いたいことをただ書いているだけ。だから独りよがりな文章になってしまって、伝えたい想いが届かない。
読みやすい文章にするためには、自分の想いを大切にしながらも
そこを常に意識して書く。あとはひたすら書く。
書くことを恐れず、どんどん書いてみるのがいい。
そうすればいい文章、伝わる文章が書けるようになる。
そして書くことの楽しさがわかってくると思う。
〜〜追記(2024.01.31)〜〜
このnoteがたくさんの人に読まれていることに感謝。
noteを読んだ方からいただいたコメントに対する回答を書いたので、よかったらこちらのnoteもぜひ。
〜〜さらに追記(2024.02.08)〜〜
前述のnoteにもコメントをいただき、その回答をnoteに書いたので、よかったら参考にしてください。