日焼け止めに表記されている「PA」と「SPF」を徹底解説
どうも、ことです。
今回は日焼け止めに表記されているPAとSPFを見たことあるけど、意味知らない!って方に向け徹底的に解説できればと思います。またPAとSPFの深い意味までわからないって方のお役にも立てれば幸いです。
はじめに
太陽光から放たれる紫外線(UVと呼ばれることもあります)に種類があるのをご存じでしょうか?
あまり知られていないのですが紫外線にはUVA、UVB、UVCと呼ばれるものがあります。実は最後にお伝えしたUVCは、オゾン層によって吸収されるため人間には届かないのです。
なので我々はUVAとUVBから身を守る必要があります(UVCの影響は無視できるためです)。UVA及びUVBから守る指標、それがPAとSPFなのです。
PAとは
Protection Grade of UVAの略称です。簡単に説明すると、 PAはUVAから守る指標です。
UVAは厄介で、窓ガラスなどを通過すると言われています。家にいても日焼け止めを塗っている方はいますが、その方はおそらくこの事実を知っているためだと思います。ちなみに僕は家にいるときには日焼け止めをつけていません。家にいてUVAを浴びるのは仕方なし!と割り切っています(笑)
次にPA+等の具体的な意味を解説いたします。結論をお伝えしますと、
PA+は、UVA防止効果がある
PA++は、UVA防止効果がかなりある
PA+++は、UVA防止効果が非常にある
PA++++は、UVA防止効果が極めて高い
となっています。要するに+の数が多いとUVA防止効果は上がります。+の数が何個だから良い、悪いということは表現していなく用途によって使い分けるのが一般的です。
SPFとは
Sun Protection Factorの略称です。これはUVBにより赤くなる日焼けの防止効果を意味します。ですのでSPFと書かれていたら、UVBから守ると認識して頂いて問題ないです。
UVBはUVAよりも高いエネルギーを持つことが知られており、肌がヒリヒリすような赤み(紅斑)を引き起こします。また厄介なのは、炎症後に色素沈着が起こり得ることです。色素沈着というのは肌に色がついてしまう現象です。身近な例としては、シミやソバカスなどが該当します。さらにUVBは紅斑や色素沈着だけでなく、皮膚がんの原因にもなり得るのです。
ですので、思っている以上にUVBの影響は凄まじいです。
次にSPFの右隣にある数字について解説いたします。この数字を簡単に説明すると、「どの位の紫外線量をカットできるのか」を示したものです。
例えば肌に何もつけていない状態で約20分間UVBを浴びて紅斑ができたと仮定します。次にSPF35の日焼け止めを使用した場合。SPFの定義に即して説明すると、この時は先ほどの何もつけていない状態で照射したUVBの35倍の量を浴びることで、初めて紅斑ができることを意味します。
上記の説明で想像しづらい場合。
SPF35の日焼け止めを塗った時には何もつけていない状態と比較して、紫外線を35分の1にカットしてくれるものとイメージして頂いても大丈夫です。
また、市販の日焼け止めで「SPF50+」と書かれているものが存在します。50+の意味ですが、50倍量を超えるという意味です。つまりSPF50+は紫外線量を60分の1にしてくれるのか。あるいは70分の1にカットしてくれのか。そこは不明ですが、要するに紫外線量を50分の1以上カットする機能があります。
余談ですが、日本で販売されている化粧品に関してSPFが50を超える場合は数字の後ろに+がつきます。
具体的に使用するシーン
上図を参考に、日焼け止めを使うのが望ましいと考えています。
補足ですが日本化粧品工業連合会が発表している内容では、紫外線防止用化粧品は少なくとも2~3時間おきの塗り直しを推奨しています。この理由は紫外線吸収剤であれば光を浴びると効果が薄れますし、また顔や体を手で触れてしまった場合に日焼け止めクリームが落ちてしまうからだと考えています。
ですのでSPF50+の日焼け止めをつけたから1日安心ってわけではないのです。適宜日焼け止めを塗り直して頂けると幸いです。
値は高いほど良いのか
どうせ買うなら、日焼け止めに書かれている値が高い(PAであれば+の数が多く、SPFであれば数値が大きい)のが良いと考える方いると思います。
僕はこの考え方には心の底から賛成できないのが本音です。理由ですが、値が高いほどUVAやUVBから守るため化学物質を多く入れているからです。ですので、値が高い日焼け止めを塗り続けた際に、刺激を感じやすくなるかもと思いました。
個人差はあるものの、日焼け止めによって刺激が起こったら本末転倒ですよね。
以上より「値が高い日焼け止めの方が良い!」とはならないと考えています。自分がどのシーンで日焼け止めを使うことが多いのか。日本化粧品工業連合会が発表している内容に沿って購入するのが良いかなと感じています。
ことの補足
僕はこの記事を通じて「UVAよりもUVBの方が悪だ」と言いたいわけではありません。同じ紫外線でも性質が異なるので、UVA、UVBの両方からしっかりと守ってくださいね。
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