試験に受からない人は、過去問を活用できていない
なぜ過去問で勉強しないのか不思議に思う
宅建士試験で出題される問題のほとんどは過去に出題された問題ばかりです。
そのため、過去問を徹底的に勉強すれば、合格ラインまで届きます。
しかし、過去問だけを勉強することが不安なのか、過去問を一回だけ解いただけで、あとは予想問題を繰り返しといている受験生が大勢います。
予想問題ばかり解いている方、若しくはテキストや講義中心で勉強している方は、この記事を読み終えた後、一度勉強の仕方を再確認してみましょう。
断言しますが、過去問は合格するための良問が詰まった宝の山です!
宅建試験の過去問題集は予想問題集などと違い、合格するための良問がたくさんあります。
まず、過去問で勉強すると本試験の出題範囲を掴めます。
宅建士試験は、ほとんどが過去に出題された論点の範囲内で問題が出題されます。
一部、過去に出題されたことがないような論点も本試験で出題されることがあるようですが、そのような新種の問題は、他の受験生も解けないことが多いため、解けたとしても合否にあまり影響はありません。
合格する人は、本試験の出題範囲を知り尽くしています。
過去問5年分(余裕があれば7年分)の問題集を10回転程繰り返し解くことで、基本知識と出題範囲が身に付くのです。
そして、本試験の問題文と解答の仕方に慣れることができます。
当然のことながら、一般に売られている予想問題集や資格学校が実施する公開模試、答案練習模試(答練)などは、過去問をベースに作られています。
つまり、過去問の問題文と選択肢を少し変えて作られたものが予想問題なのです。
それなら予想問題集をひたすら解いていれば、過去問も同時に勉強しているということになるのではないかと思うかもしれませんが、それは違います。
本試験の問題を作成しているのは、一般財団法人 不動産適正取引推進機構が公表している宅地建物取引士資格試験委員名簿に載っている方々です。
名簿を確認すれば分かる通り、本試験は弁護士や大学教授、その他国土交通省や財務省などの職員が全員で作成していることになります。
そして予想問題を作成しているのは、資格学校の講師や職員の方々の場合が多いです。
本試験のように、現役の不動産法務の実務家や学者が何十人も集まって、時間をかけて作られるようなものではないのです。
従って、過去に出題された問題(過去問)の問題文の書かれ方や選択肢の書き方、正解の選択肢はどんな書き方で、 不正解はどんな書き方なのかを掴むためにも、過去問を繰り返し解くことは重要なのです。
合格する人は、過去問7割・予想問題3割
この記事で過去問の重要性を紹介しましたが、当然ながら予想問題を解くことも重要です。
合格する人は過去問を中心に勉強し、予想問題で知識の肉付けという形でアウトプット学習をしています。
過去問を暗記するくらい繰り返し解けば、本試験で合格ラインまでは到達するはずですが、合格ラインぎりぎりでは落ちる可能性があります。
今現在どんな論点が苦手か、どこの知識が不足しているのか、それを克服するのに予想問題集は役に立ちます。
私が宅建士の勉強していた頃は、予想問題集は「試験直前期の最後の総仕上げ」という位置付けで活用していました。
合格する人は、合格ラインまで到達するために過去問を解き、苦手科目の克服や細かな知識を習得するために予想問題を解きます。
このようにして、過去問と予想問題の役割を明確にして勉強していくと良いでしょう。
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