自分で決めた投資原則を破ってしまう理由
自分で決めた投資原則は、自分を守るための盾である
以下の記事でも紹介している通り、私は失敗から学び、二度と同じミスをしないようにするため、投資におけるマイルールを自らに課しています。
自分で決めた投資原則は、過去の失敗を基に定めた「絶対にしてはならない」行動として、大きな損害を被らないための最強の盾です。
過去に大きな失敗をしたから、次は同じ失敗をしないために定めるのが普通です。
例えば、私の投資原則に「営業キャッシュフローがマイナスの企業には手を出さない」というのがあります。
なぜこのような投資原則を定めたかというと、過去に売上・利益ともに前年比増で株価が上がりそうな銘柄に投資したことがあります。
私の投資手法はスイングトレードがメインなので、1週間程度で売却することを考えていましたが、私が保有してからはずっと株価が下がる一方でした。
落ちるところまで落ちて、含み損は最高100万円前後までいきました。
最終的には、新商品誕生のプレスが打たれ、それが好材料になり株価は一気に急上昇し、約30万円の利益確定売りまで持っていけましたが、そこに至るまでに1年半かかりました。
その間はずっと塩漬け状態でした。
この銘柄は、PL(損益計算書)の数字は良かったのですが、CF(キャッシュフロー計算書)がダメで、私が買って利確売りするまで営業キャッシュフローがプラスになることはありませんでした。
そのため、たまたま好材料によって利益を得ましたが、この成果は偶然でしかなく、ファンダメンタルズ的には失敗しています。
この失敗から、PLやBS(貸借対照表)だけではなく、キャッシュフローも確認し、営業CFがプラスじゃない企業は即投資対象から外すようルールとして決めています。
なかなか守ることができない信用取引のルール
私の投資原則の中で最もよく破ってしまうものは、信用取引についてです。
信用取引はなるべくしないようにしています。
やったとしても、絶対に明日に持ち越さない、つまりデイトレとしてやるならOKとしています。
なぜ信用取引をしてしまうのか、その理由は単純にレバレッジを効かせて大きく儲けることができるからです。
基本的に信用取引ができる範囲である信用建余力は、証券口座に預けている金額の約3倍の取引が可能になります。
もし仮に、証券口座に300万円を預けて株の売買をしているなら、約900万円分の信用取引が可能になります。
つまり、合計1,200万円分の株取引が可能になるため、上手くやれば稼ぐスピードが速くなります。
しかし信用取引は、現物取引とは異なり、証券会社に借金をして株を売り買いしています。
借金して取引している銘柄で、含み益を出していれば特に問題はないのですが、含み損を出し続けているとまずい状況になります。
投資の世界では、「信用買いは金が尽きるまで。空売りは命まで。」と言われるように、売り建ては株価が上昇し続ける限り損失は無限に増え続けるので、生活が破綻するどころか、下手すれば一生かかっても返済できなほどの借金を抱えるリスクもあるのです。
ということで、私の信用取引をやる上での投資原則は、「買い建て」は普通に、「売り建て」は自分が誰よりも憶病者であると自覚して超慎重に、としています。
それでも投資原則を破ってしまう単純な理由
それは、人間が持つ『欲』です。
人は誰しも何かしらの欲を持っているはずです。
フェラーリやBMWなどの高級車が欲しい、高級マンションに引越したい、毎晩高級レストランで外食したい、ルイヴィトンやエルメスのバッグが欲しいなど。
こんな分かりやすい欲望だけではないはずです。
例えば、もっと身近な欲を挙げるならば、
今よりもっと広い部屋に引越したい
給料を+5万円上げたい
ジムに通いたい
旅行に行きたい
資格を取得するためにスクールへ通いたい
新機種のスマホに変えたい
彼氏or彼女と高級な店で食事したい
などでしょうか。
これらは、毎月の給料にプラス5万〜10万円程度のお金があれば、簡単に手に入る欲だと思います。
私の場合、200万円程度の信用取引をすることで、1日か2日で5万円程稼ぐことはよくしていました。
もちろん失敗して10万円などの損切りもたまにしましたが、それでも今のところは年間ベースでマイナスになることはありません。
ですが、これはただのお小遣い稼ぎです。
将来のためにもならなければ、いつか大きな損失を出して取り返しのつかないような失敗をする可能性もあるわけです。
なので、信用取引はあまりしないように心がけています。
確かに、いつかは目標として高級車を買ったり、高級マンションに住みたいとは思いますが、
服が欲しい、旅行に行きたいなどの小さな欲望に関しては、節約の範疇かなと思うので、ここに株式投資を持ってきてはダメだと考えます。
投資をしている読者の皆様も、自分流の投資手法があり、破ってはならない投資原則を持っているはずです。
「自分で決めたルールを破ることは一切ない」という強者はいいのですが、
私のように「またやってしまった💦」と自分ルールをよく破ってしまう方は、なんとか欲に負けないような工夫をしてみましょう。
私の投資原則は、こちらのブログで紹介していますので、興味がありましたらぜひ読んでみてください。
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