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ネットマージャン「まるじゃん」でよく起こりそうなこと(Vol.04)~ハイテイ自摸のこと~

Twitterでのツイート2,500回の節目で「過去のツイートをチェックしてみた第2弾」ですが、今回は「ハイテイ自摸」のことを取り上げてみます。(※前回の「ネットマージャン『まるじゃん』でよく起こりそうなこと(Vol.03)~ドラ地獄・自摸地獄~」も良ければご一読ください)

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ご承知の通り「ハイテイ」とは、厳密には、その局のいちばん最後のツモ牌で "自摸あがり" すれば「海底摸月ハイテイ」、その局のいちばん最後に捨てられる牌で "ロン" すれば、「河底撈魚ホウテイ」と言われます。これらをまとめて「ハイテイ」と言われることも多いようです。

今回は、前者の「海底摸月ハイテイ」のツイートのことで、最後の牌で ”自摸あがり” したものになります。”自摸あがり” と ”ロン” を明確に区別するために本稿では「ハイテイ自摸」と記述することにします。

さて、今回もTwitterに記録が残っている「2018年9月29日~2021年8月7日」の約3年間のツイートを見返してみました。

ハイテイ自摸が多い・・・の嘆き

対局中、不利な状況から、流局寸前で「なんとかやり過ごせた」とホッとひと安心しかけたところで、最後の最後に対局者にハイテイ自摸をされるという状況は、感情的に落差が大きいものです。対局中に熟考して当たり牌をかわしながら、ましてや「フリテンだけど聴牌で流局できて親番継続だ!」と考えていたら、ハイテイで自模られる・・・がっかり感はなお一層です。

今回はそのようなハイテイが多いことの“嘆き”をつぶやいたものです。自分自身がハイテイ自摸の喜ぶべき当事者である場合もありますが、もともと偶然性があり出現頻度のあまり高くない役と言われていますので、頻発するようだと ”運ゲー” 感が強くなってしまいます。「実力で勝負したい人」にとっては、げんなりすることだと思います(私は運ゲー派かも知れませんが)。

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▲ハイテイ”自摸”が頻出していると嘆くツイート。全く覚えていませんが、勝負に影響したのではないかと想像されます。一般に、やられた感の方が強く印象に残りますので(ネガティブバイアス)、本稿では誇張されている可能性があることを予めご考慮ください。
ネガティブバイアス:ポジティブなイメージよりネガティブなイメージの方が注目されやすく、記憶にも残りやすい現象

もともとハイテイ自摸の出現割合は、0.31%とのことです(※引用先)。これは、1,000局で3回発生する割合だと思いますので、東南戦1半荘をきっちり8局とすると、125半荘(=1,000局)で3回発生です。すなわち、ハイテイ自摸は 40半荘で1回発生するくらいの確率なのです。

「まるじゃん」では、ハイテイ自摸のデータとしては公表されていませんが、ハイテイ自摸とハイテイロンを合わせた「ハイテイ」では、あがり役での割合として、0.830~0.849%(2015年度~2020年度)の発生率のようです。

一般に「ハイテイ」の発生頻度は、0.9%程度なので、むしろ「ハイテイ」としては、「まるじゃん」での発生頻度は、やや少ない割合になっています。

ハイテイロンは、一般に0.63%(※引用先)とのことなので、ハイテイ自摸 0.31%の2倍発生する確率ですが、個人的な感触としては、ハイテイロンはあまりお目にかかったことがないです。そのため、「まるじゃん」で「この割合がそのまま当てはまるか」ということについては、「個人的」には、あくまで感触ではありますが、なかなかスッと入ってくることではありません。

ただし、これも対戦相手の実力などが、ハイテイ時の捨て牌に対して、より注意を払うことが多いといったことが、ハイテイロンの発生しにくさに影響している可能性があります。

ハイテイ率ランキング(まるじゃん)

蛇足ですが、「まるじゃん」では、勝率や各種の手役などを個人IDごとに集計してくれるのが魅力の1つです。また、個別の手役についても、ランキングしてくれます。今回、本稿を作成するにあたり、「まるじゃん」での ”ハイテイ率ランキング” も確認してみました。

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2020年度の「ハイテイ」の発生率ランキング(2020年度:全体の発生率は0.849%)

四人麻雀の部門で、ハイテイ率1位の “みちくさ” さんの「ハイテイ」発生率は、脅威の15%です。2~3半荘したら1回は発生していることになります。

ハイテイ率「15.000%」とキリの良い数字ですので、2020年度の1年間できっちり20局ごとに3回の割合で発生したものと想像しますが、通常の17.7倍の発生率ですので、相手がいる麻雀での対局においては、極めて稀な事例と言えます。(※「率ランキングに関しては、全試合数が20以上の場合に表示対象になります。」)

これは、正当な勝負であったのか・・・、いささか疑問ではありますが、まさか「ハイテイ率1位」を無理な手法で狙うこともないでしょう。まぁ、そもそもあまりうらやましくありませんけどね。

おしまい

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